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ゼロにする?しない??





先日のメルマガである本についてご紹介させていただきました。


タイトルは「DIE WITH ZERO(ゼロで死ね。)」


なかなかインパクトのあるタイトルですが、中身は普通に面白く、先日の休みにブワーッと一気に読んでしまいました。


この本の趣旨はタイトルの通り、死ぬまでにお金を全部使い切れ!というもの 笑


老後に備えよ!という声が多い中、この著者は真逆の主張をしていて、これが個人的にはとても新鮮だったんです。


それに面白かったのが、実際に老後に資金を貯めている人の多くがその88%を残して亡くなっているという事実。


これは現役時代に一生懸命貯蓄をしていたお金のほとんどを使わずにこの世を去ってしまう、ということになります。


また、著者は一貫して「人生で一番大切なのは思い出を作ることだ」というメッセージを発信しています。


これについては個人的にもとても共感できる考え方。


そしてこの本はきっとあなたにとっても価値がある一冊になると思ったんですね。


なので、今日はこの本の冒頭部分をご紹介して、興味が湧いた方に手にとっていただければなーと。


そして、最後に僕の個人的な意見についてもお話しします。


ということで、早速行きますね!




「DIE WITH ZERO」人生が豊かになりすぎる究極のルール ビル・パーキンス著より抜粋
ーーーーーーーーーーー

『あなたは喜びを先送りしている』



2008年10月、共に弁護士として働いているエリンとジョン夫婦は、3人の子供にも恵まれ、幸せで順調な人生を送っていた。

だがある日、夫ジョンの体に腫瘍が見つかった。
名細胞肉腫と呼ばれる稀なガンだった。

腫瘍は知らないうちに、ジョンの背中と足の骨に広がっていた。

私は幼馴染だったエリンに「しばらく仕事は休み、家事もヘルパーに任せたほうがいい。ジョンがまだ元気な間は一緒に過ごすんだ」と伝えた。

その費用の援助も申し出た。

だが、すでにエリンは退職を考えていた。そして、彼女は会社を辞めた。


ジョンのがん治療の合間に、夫婦はただ二人でいる喜びを味わった。
一緒に公園に行き、映画を観て、テレビゲームをし、授業を終えた子供達を学校に迎えに行った。

実験的治療を受けるためにボストンを何度か訪れ、自由時間には市内の歴史的名所を見て回った。この時、ジョンはまだ自力で歩ける。


だが、病状は急に悪化し、二人の希望は薄れて行った。
ジョンはベットに横たわり、子供の成長した姿をこの目で見ることも、エリンと一緒に歳を重ねていくことも叶わないと覚った。

そして、がんと診断されてからわずか3ヶ月後の2009年1月、ジョンは天国に旅だった。


当時のことを思い出すと、エリンは今でも深い悲しみに襲われるという。
それでも、仕事を辞めてジョンと少しでも多くの時間を過ごしたことを良かったと思っている。

もし我々がエリンの立場に置かれたら、どうするだろう?


きっと彼女と同じことをするに違いない。


死は人を目覚めさせる。

死が近づいて初めて、私たちは我に返る。


先が長くないと知り、ようやく考え始めるのだ。



自分は今まで一体何をしていたのだろう?
これ以上先延ばしにせずに、今すぐ、本当にやりたいこと、大切なことをすべきだ、と。


普段私たちは、まるで世界が永遠に続くかのような感覚で生きている。

もちろん、そう考えるのはある意味で合理的だ。
毎日、人生最後の日のような気持ちで生きるのは難しい。

そんなふうに考えていたら、誰も仕事なんかしないし、テスト勉強もしない。
歯医者にだって行かなくなるだろう。
喜びをある程度先送りにするのは理にかなっている。
長期的に見ればそのほうが報われるからだ。


だが残念なことに、私たちは喜びを先送りしている。

手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約する。
人生が無限に続くかのような気持ちで。



『今しかできないことに、惜しみなく金を使え』



もちろん、急な難病に見舞われたエリンとジョンのケースは極端な例だ。
だが、誰もが遅かれ早かれ二人が直面したような現実に向き合わなければならない。

人は老化には逆らえない。いつかは誰もが死ぬ。
だからこそ、限られた時間の中で最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。

高尚で哲学的な話のように聞こえるかもしれないが、これは「最適化」の問題だ。
つまり、人生からどれだけ無駄を減らし、価値あるものを増やすか。

誰もがこの問題の答えを求められている。
置かれた状況によって違いはあるものの、基本は同じだ。
死ぬまでに、限られた自分のエネルギーを、何にどれくらい割り当てるべきか、という問いである。

私は、最低限の生活費しか稼げなかった若い頃から、この問いについて考えてきた。

そして長い時間をかけ、次のような人生の指針・原則を築き上げた。



今しかできないことに金を使う
それこそが、この本で伝えたいことの核だ。

90歳になって水上スキーを始めるのは難しい。
今それを我慢すれば、その分の金は貯まるだろう。だが、十分な金を得た時には、すでにそれができない年齢かもしれない。
過去に戻って時間を取り戻すこともできない。

金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだ。

金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことの方が、はるかに大きな問題ではないだろうか。

私はそう信じているし、機会があれば人にもそれを伝えてきた。
夢を追い求めることを諦め、安定した退屈な仕事に落ち着こうとしてる25歳や、たっぷりと貯金があるのに長時間労働を続ける60歳に。誰かが人生を無駄にして、今を生きることを先送りにしているのを見るのが嫌なのだ。

もちろん、自分でもできる限りそのことを意識している。

例えば、私はよく旅に出かける。
大好きなポーカーの大会への参加を兼ねていることもある。だから毎年かなりの額の金を旅とポーカーに使う。
だからと言って人に同じことをすすめたりしない。


大切なのは、自分が何をすれば幸せになるのかを知り、その経験に惜しまずに金を使うことだ。


当然、それは人によって違う。
活発で冒険的な行動を好む人もいれば、自宅で静かに過ごしたい人もいる。
自分や家族、友人のために何かをすることに喜びを覚える人もいれば、恵まれない他人へのサポートに生きがいを感じる人もいる。
自分を幸せにする方法は一つではない。


私も旅行以外に、政府の銀行救済政策に反対したり、ハリケーン被害に遭ったバージン諸島へ寄付をしたりと、社会問題のために金を使うこともある。

何に価値を見出すかは人それぞれだ。

重要なのは流されて生きるのではなく、自分にとって大切な経験を意識的に選び、そこに惜しみなく金を使うことである。


とはいえ、何に自分が幸せを感じ、どんな経験に金を使うのが有益かを判断するのは簡単ではない。それは人生を通じても変わっていく。


まだ、よちよち歩きの幼い頃にイタリア旅行へ連れて行ってもらっても、おそらくジェラードを好きなるくらいしか得るものはない。
同様に、90歳の時にローマのスペイン階段を登ろうとして、どれくらい楽しめるかは疑問だ。
ある経済誌の記事のタイトルにもあったが、「健康なくして富に価値なし」である。


つまり、時間と金を最大限に活かすための鍵は”タイミング”にある。

人生の充実度を高めるのは”その時にふさわしい経験”なのだ。

時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うか。

この重要な決断を下すことで、私たちは豊かな人生を送れるのである。

ーーーーーーーーーーーーーーー



いかがでしょうか?


日本人は貯金が大好き、と言われるので、人によってはガツーン!と響く方もいらっしゃるかもしれません。


この著者の場合は、かなりお金を使うことの方に振り切っているので、現実的にはなかなか難しい部分もあるかもしれませんが、こうしたこと考えるとお金の使い方や貯め方も変わってくると思います。



この本ではタイミングでしかできない経験をどうやって計画し実行するか?という具体的な方法論も載っていてとても参考になります。



ちなみに、本を全部読んだ上での僕の個人的な意見としては、、、


基本はその時にしかできない経験にお金や時間エネルギーを使うことには大賛成!
一方で、将来のために蓄えを作っていく、ということも大切だと思っています。


どちらかというと、両極端に振れすぎることが問題だろうなーと。


今のことだけを考えて将来のことを全く考えないことはもちろんですが、将来のことばかり心配していただら今を楽しめなくなってしまいますし、貴重な機会を失ってしまうことにも繋がります。


個人的には今回ご紹介したDIE WITH ZEROの考え方を知った上で自分にとってバランス良い配分を決めるのが良いと考えています。


無理にお金を全て使い切る必要はないと思いますし、残ってしまったらそれはそれでいいと思っています。
残った場合でも世の中に対して価値ある使い方はいくらでもあると思いますし。



なので、僕の結論は、ゼロにはしない!
です 笑


あなたはどう思いますか?



よかったらぜひあなたの考えも聞かせて下さいね♪






コメント

ゼロにする?しない??」への4件のフィードバック

  1. Avatar匿名

    私も山崎さんと全く同意で、
    経験にお金とエネルギーを惜しまないながらも、
    不慮の事態のために蓄えも必要と考えます。
    例にあるようなガンなどもそうですが、
    震災や豪雨水害などの天災や、
    昨今のようにコロナ禍で急激に収入減、
    といった事態も考えると、ゼロはさすがに恐ろしいですね。
    自営業なので定年退職がない仕事ですが、
    もし60代くらいに時間に余裕があれば、
    家族と豪華客船で世界旅行するのが夢です。
    しかし、今回の新型コロナウィルスのような病気が発生すると、
    客船の旅はハイリスクだと露呈しましたね…。
    Y.K

    返信
    1. Avatarnaturallounge.jp

      Y.Kさん
      コメントありがとうございます!
      確かに!!健康に関するリスクもそうですが、天災や急な環境の変化には備えはやっぱりほしいですよね。
      今回のコロナも本当に貴重な教訓になりました。
      >自営業なので定年退職がない仕事ですが、もし60代くらいに時間に余裕があれば、家族と豪華客船で世界旅行するのが夢です。
      あー、素敵ですね!!僕も家族との世界旅行は人生でやりたいことの一つです^^
      おっしゃるように船のリスクはありますが、飛行機でひとっ飛びよりも船でゆったりというのも憧れます。
      お互い定年退職がない仕事なので健康第一でこの夢を実現できるよう頑張りましょう!!
      山崎

      返信
  2. Avatar匿名

    私も山崎さんと同じ思いです。「ゼロで死ぬ」共感は出来るのですが、表現が乱暴かな?と。義父、義母、実父、実母と送り出し、自分が古希を迎える年齢になって、彼らの生き方を眺めていて、思うことは、お金ってストレス抱えず、無理せず、自分にとって有意義な使い方をして、死ぬ間際、残っていてもよし、ゼロなっていてもよし、と考えてます。節約しても子供には良い教育になるし、自由に使って多くの経験を積むのもよし、終わってみないとわかりません。自分がいいと思ったことに、責任を持って貫くことにしています。毎日、今日が一番いい日と思っているのですが、ちょっと脳天気かな?ありのままを受け入れ、馬鹿なほどにシンプルにケセラセラと生きてます。こうしているとなんだか不思議なことにお金と人が集まるんですよ。毎日こころは贅沢に生きれてます。(笑)自分も回りも楽しくハッピーの連鎖連鎖・・・。心身共に健康あっての事、これだけは意識していますけどね。これが崩れりゃ元も子も失いますからね。
             

    返信
    1. Avatarnaturallounge.jp

      コメントありがとうございます!
      >「ゼロで死ぬ」共感は出来るのですが、表現が乱暴かな?と。
      おっしゃる通りだと思います^^;
      内容は良かったですが、ちょっと表現が乱暴なんですよね。多分、多くの人が貯蓄の方に偏りがちなのであえての逆張りだとは思いますが・・・
      >義父、義母、実父、実母と送り出し、自分が古希を迎える年齢になって、彼らの生き方を眺めていて、思うことは、お金ってストレス抱えず、無理せず、自分にとって有意義な使い方をして、死ぬ間際、残っていてもよし、ゼロなっていてもよし、と考えてます。自分がいいと思ったことに、責任を持って貫くことにしています。
      >毎日、今日が一番いい日と思っているのですが、ちょっと脳天気かな?ありのままを受け入れ、馬鹿なほどにシンプルにケセラセラと生きてます。こうしているとなんだか不思議なことにお金と人が集まるんですよ。毎日こころは贅沢に生きれてます。(笑)

      経験豊かな方の言葉なのでとても説得力がありますし、読んだ瞬間スッと腹に落ちてきました。
      今回読んだ「DIE WITH ZERO」も面白ったですが、個人的には今回いただいたメッセージの方が刺さりました 笑
      文章の端々から素敵な考えを持たれて生きてこられてることが伝わってきます。
      こうして自分の考え方を発信するだけでなく、人生の大先輩であるお客さんの考え方や価値観を学べることもとてもありがたいことだと改めて感じています。
      いつもブログに目を通していただき本当にありがとうございます。
      山崎

      返信

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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2021.06.27

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