- 2020/05/21
- writer: Moto
入手困難、まさに最高の一枚です。
おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。
先日のある日、一本の電話が僕の携帯にかかってきました。
誰からかと思って携帯を手に取ると山崎からでした。
僕たちはほとんど毎日一緒にいるため、普段電話で連絡をとることはありません。
なので何かトラブルでもあったのかと思い電話を取るといつもと山崎の様子が違います。
あれ?なんかテンションが高いぞ。
その口調から予想は外れた様です。
すると山崎が、
「あのストールをYさんが購入したくれた!!」
もう時間が経って当時の会話はあまり覚えていないのでイメージですが、いつになく興奮気味に山崎が伝えてきました。
てっきりトラブルだと思い込んでいた僕は一瞬何のことかわかりませんでしたが、冷静になってようやく状況を理解しました。
そうです。以前山崎もメルマガに書きましたが、Natural Lounge史上最も入手困難であろう、この1枚がお嫁に行ってしまったんです。涙
もう今となってはこの写真でしか見ることができませんが、現地の生産者も唸るほどのこちらのストール。
正直、これほど緻密な1枚はなかなか現地でも手に入らないので、僕自身清水の舞台から飛び降りたつもりで仕入れた極上の一品でした。
カシミールの手刺繍ショールは何百年も昔から王族や貴族に用いらて、ヨーロッパとの貿易品としても重要な役割を果たしてきました。
そしてその魅力は衰えるところを知らず、今もなお世界中のファッションへ影響を与えています。
そのため普通のストールとはまた別もの。
最高グレードの一品を仕入れに海外からインドへ来るバイヤーもいるほどです。
しかもこれだけの刺繍となると制作期間も1年以上かかり、少なく見積もっても10年で10枚しか生まれないことになります。
そして、現地でこれだけの刺繍技術を持っている職人も現在はごくわずか。
僕の言葉では伝えられないほどこの1枚には様々な歴史、物語が詰まっています。
兎に角素晴らしい1枚なのですが、実際に買い付ける時はこんなことがありました。
このショールはインドの取引先がNatural Loungeのために用意してくれたものです。
実際初めて対面した時も、他のバイヤーのストールやショールとは別の所にしまわれていました。
僕が行くと生産者が後ろから大事そうに風呂敷のような布に包んだ状態で、こちらに運んできた光景を今でも鮮明に覚えています。
そして、これはなかなか手に入らないぞ!
そう自信満々に彼が布を開いた時、信じられないほど緻密で、そして正確に刺繍されたショールが目の前に現れました。
これはすごい・・・・。
本当に良いものを目の前にすると不思議と小声になります。笑
カシミールの手刺繍ストールやショールを僕は今までたくさん見てきましたが、ベースとなる生地の色、刺繍の技術と密集度、生地と刺繍の色のバランス。
これらの全てをクリアする1枚は現地でもなかなかお目にかかりません。
すごいのに出会ってしまったと一人興奮気味でショールを見ていると、他の国から来たバイヤー達もこのショールの色合いや刺繍に驚いて集まってきたんです。
これはすごいね。
刺繍の技術が素晴らしい!
取らないからちょっと見せてくれ!笑
現地でバイヤー同士情報交換をすることはありますが、僕たちは他のバイヤーの商品に関してほとんど口を出すことはありません。
まさに生産者はもちろん、買付のプロフェッショナル達も目を惹かれてしまうほどの魅力がこの1枚にはありました。
こうして無事日本へたどり着いた最高の1枚。
もう本当にお嫁に行かないで手元にずっとあって欲しい。
正直そう思いながら、僕のコレクションとして仲間入りしたはずでしたが・・・
あっという間にお嫁に行ってしまいました。笑
今でも思い出しますが、このショールは見れば見るほど引き込まれていく感覚がありました。
きっとこのショールを選んでいただいたYさんにも同じ感覚を感じでいただけたんじゃないかと思います。
コロナの影響で当分インドへ行くことはできませんが、別れは出会いの始まり。
更に素敵なカシミールの手仕事をこれからも探し求めていきたいと思います。
それでは今日も1日頑張りましょう!
PS:もちろん今Natural Loungeで取り扱っているカシミヤ手刺繍ストールも素晴らしいものばかりです。
是非商品ページで刺繍部分を拡大してご覧ください♪
Natural LoungeのMotoです。
先日のある日、一本の電話が僕の携帯にかかってきました。
誰からかと思って携帯を手に取ると山崎からでした。
僕たちはほとんど毎日一緒にいるため、普段電話で連絡をとることはありません。
なので何かトラブルでもあったのかと思い電話を取るといつもと山崎の様子が違います。
あれ?なんかテンションが高いぞ。
その口調から予想は外れた様です。
すると山崎が、
「あのストールをYさんが購入したくれた!!」
もう時間が経って当時の会話はあまり覚えていないのでイメージですが、いつになく興奮気味に山崎が伝えてきました。
てっきりトラブルだと思い込んでいた僕は一瞬何のことかわかりませんでしたが、冷静になってようやく状況を理解しました。
そうです。以前山崎もメルマガに書きましたが、Natural Lounge史上最も入手困難であろう、この1枚がお嫁に行ってしまったんです。涙
もう今となってはこの写真でしか見ることができませんが、現地の生産者も唸るほどのこちらのストール。
正直、これほど緻密な1枚はなかなか現地でも手に入らないので、僕自身清水の舞台から飛び降りたつもりで仕入れた極上の一品でした。
カシミールの手刺繍ショールは何百年も昔から王族や貴族に用いらて、ヨーロッパとの貿易品としても重要な役割を果たしてきました。
そしてその魅力は衰えるところを知らず、今もなお世界中のファッションへ影響を与えています。
そのため普通のストールとはまた別もの。
最高グレードの一品を仕入れに海外からインドへ来るバイヤーもいるほどです。
しかもこれだけの刺繍となると制作期間も1年以上かかり、少なく見積もっても10年で10枚しか生まれないことになります。
そして、現地でこれだけの刺繍技術を持っている職人も現在はごくわずか。
僕の言葉では伝えられないほどこの1枚には様々な歴史、物語が詰まっています。
兎に角素晴らしい1枚なのですが、実際に買い付ける時はこんなことがありました。
このショールはインドの取引先がNatural Loungeのために用意してくれたものです。
実際初めて対面した時も、他のバイヤーのストールやショールとは別の所にしまわれていました。
僕が行くと生産者が後ろから大事そうに風呂敷のような布に包んだ状態で、こちらに運んできた光景を今でも鮮明に覚えています。
そして、これはなかなか手に入らないぞ!
そう自信満々に彼が布を開いた時、信じられないほど緻密で、そして正確に刺繍されたショールが目の前に現れました。
これはすごい・・・・。
本当に良いものを目の前にすると不思議と小声になります。笑
カシミールの手刺繍ストールやショールを僕は今までたくさん見てきましたが、ベースとなる生地の色、刺繍の技術と密集度、生地と刺繍の色のバランス。
これらの全てをクリアする1枚は現地でもなかなかお目にかかりません。
すごいのに出会ってしまったと一人興奮気味でショールを見ていると、他の国から来たバイヤー達もこのショールの色合いや刺繍に驚いて集まってきたんです。
これはすごいね。
刺繍の技術が素晴らしい!
取らないからちょっと見せてくれ!笑
現地でバイヤー同士情報交換をすることはありますが、僕たちは他のバイヤーの商品に関してほとんど口を出すことはありません。
まさに生産者はもちろん、買付のプロフェッショナル達も目を惹かれてしまうほどの魅力がこの1枚にはありました。
こうして無事日本へたどり着いた最高の1枚。
もう本当にお嫁に行かないで手元にずっとあって欲しい。
正直そう思いながら、僕のコレクションとして仲間入りしたはずでしたが・・・
あっという間にお嫁に行ってしまいました。笑
今でも思い出しますが、このショールは見れば見るほど引き込まれていく感覚がありました。
きっとこのショールを選んでいただいたYさんにも同じ感覚を感じでいただけたんじゃないかと思います。
コロナの影響で当分インドへ行くことはできませんが、別れは出会いの始まり。
更に素敵なカシミールの手仕事をこれからも探し求めていきたいと思います。
それでは今日も1日頑張りましょう!
PS:もちろん今Natural Loungeで取り扱っているカシミヤ手刺繍ストールも素晴らしいものばかりです。
是非商品ページで刺繍部分を拡大してご覧ください♪
コメント
「入手困難、まさに最高の一枚です。」への4件のフィードバック
コメントを残す コメントをキャンセル
Profile
Moto
1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
ストールの最新記事一覧
- 2024.11.20 writer:山崎拓
- 絶妙なバランス感覚の名品ストールです♪
- 2024.11.19 writer:山崎拓
- またまた素晴らしい1枚を手にしていただきました♪
- 2024.11.17 writer:山崎拓
- ウールとは思えない肌触り!試しに一度は巻いていただきたいストールです♪
2024年 (327)
2023年 (365)
2022年 (365)
2021年 (365)
2020年 (366)
2019年 (364)
2018年 (362)
2017年 (356)
2016年 (353)
2015年 (374)
10年以上前の記事
メールマガジンに登録するとストールコーディネート、ファッション情報、NaturalLoungeの最新ストール情報をいち早く手に入れることができます!
このストールと出会った時のMotoさんの興奮が伝わってきます
✩.*˚( °◊° )⋆°。✩本当によいものと出会った瞬間のことって忘れられないですよね。ema*
emaさんこんにちは。
ストールを買付る時は、どの種類のストールを見ていてもワクワクしますし、時間も忘れます。
この1枚は想像を超えるクオリティーだったので、今でも鮮明に覚えています。
こういうワクワクするストールと常に出会えるように、そしてお客さんにご紹介できるようにしていければと思います。
Moto
他のバイヤーではなく、Natural Loungeさんだから このストールと出会えたのですね。そして私も・・。
人の手が生み出す芸術品・・いろんな思いが詰まった宝物。
インドでのエピソードを伺えて本当に良かったです。
Yより
Yさん
いつもありがとうございます。
そしてそう言って頂けてとても嬉しいです。
仰るように、たくさんの人の技術の結集が1枚に集約され、価値のあるものだと思います。
生産方法も何百年と変わることなく受け継がれ一枚の布から、品格や風格すら感じます。
ぜひ、気に入って頂けていれば幸いです。
Moto