- 2019/02/12
- writer: Moto
インド買付日記〜伝統のジャムダニ織生産者を訪ねて 2019 ③〜
インド出張先から
おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。
僕は今ジャムダニ織という織物を作る生産者を訪ねるためインド東部の街に来ています。
前回のメルマガでもお伝えしましたが僕達がジャムダニ織と出会ったのは5年前の秋。
デリーでたまたま手に取った1枚のストールがきっかけです。
そのストールの魅力に惹かれ、なにも生産者の情報がないところから探して辿り着いたのがデリーから1600kmも離れた小さな村でした。
その運命的な出会いから5年。
毎年彼らを訪ねてきていますが、今年も素敵な織物を織り続ける彼らの様子をあなたにもご紹介できたらと思います。
それでは早速いきますね♪
現地へ到着した翌日。
充電したカメラを片手に生産者の村を訪ねるため宿を出発しました。
ここまで来る道中に見たヤシの木やバナナはもちろん、広大な土地には畑が広がっています。
畑には菜の花やマスタードの花が咲いていました。
こんな綺麗な花からカラシが作られるということを僕は知りませんでした。苦笑
小さい頃から食べ続けているカラシがこんな可愛い花からできていたなんて。
なにから出来ているかも知らずに食べてきたってある意味怖いですよね。苦笑
そして生産者の元へ向かう道中、この地域にカンタ刺繍という有名な刺繍をする村があるという話を聞き少し寄り道することにしました。
カンタ刺繍をご存知の方もいると思いますが、日本でいう刺し子と同じものです。
バングラデシュやインドのベンガル地方にその刺繍の文化があり、日本でも輸入されたカンタ刺繍を目にする機会はあります。
以前から気になっている伝統技術の一つだったので、急遽予定を変更して村へ立ち寄りました。
村に一歩入るとレンガと茅葺き屋根の家が立ち並びます。
夏には気温が50度近くなるこの地域では、昔から風土に合わせてこうした家が作られているそうです。
カンタ刺繍の説明を受けながら案内役の村人の方についていきます。
そして実際に刺繍を見せてくれる生産者の家へ。
家に入ると生産者の女性がちょうど刺繍を施していました。
この地域では昔から代々カンタ刺繍の技術が受け継がれ、嫁入り道具としてお母さんが娘へ贈るんだそうです。
自分が着たサリーの生地などを合わせて、ひと針ひと針娘に思いを込めながら刺繍していくんですね。
今はクッションカバーやバッグなど様々な形になって世界中で愛されるカンタ刺繍ですが、素敵なストーリーがあるとこを初めて知りました。
大きな布に細い針で刺繍していく根気の要る仕事です。
感激しながら手仕事を見ていると、生産者の家に代々受け継がれているカンタ刺繍を見せてくれました。
ブルーの生地の部分はもちろん花も刺繍で描かれています。
どれもカラフルな布に刺繍が施されていました。
この一枚一枚、そして一指し一指しにたくさんの思いが詰まっているんですね。
カシミールの刺繍、そしてこのカンタ刺繍。
同じインドでも地域によって様々な手仕事があります。
カシミール刺繍が王族やヨーロッパへの貿易品として扱われてきたのに対し、家族の思いをつなぐために代々受け継がれているカンタ刺繍。
予定にない突然の訪問でしたが、また一つ素敵な手仕事に出会うことができました。
今日は急遽訪問したカンタ刺繍のお話でしたが、次回はようやくジャムダニ織の生産者との様子をお届けします。
それでは今日も一日頑張りましょう!
おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。
僕は今ジャムダニ織という織物を作る生産者を訪ねるためインド東部の街に来ています。
前回のメルマガでもお伝えしましたが僕達がジャムダニ織と出会ったのは5年前の秋。
デリーでたまたま手に取った1枚のストールがきっかけです。
そのストールの魅力に惹かれ、なにも生産者の情報がないところから探して辿り着いたのがデリーから1600kmも離れた小さな村でした。
その運命的な出会いから5年。
毎年彼らを訪ねてきていますが、今年も素敵な織物を織り続ける彼らの様子をあなたにもご紹介できたらと思います。
それでは早速いきますね♪
現地へ到着した翌日。
充電したカメラを片手に生産者の村を訪ねるため宿を出発しました。
ここまで来る道中に見たヤシの木やバナナはもちろん、広大な土地には畑が広がっています。
畑には菜の花やマスタードの花が咲いていました。
こんな綺麗な花からカラシが作られるということを僕は知りませんでした。苦笑
小さい頃から食べ続けているカラシがこんな可愛い花からできていたなんて。
なにから出来ているかも知らずに食べてきたってある意味怖いですよね。苦笑
そして生産者の元へ向かう道中、この地域にカンタ刺繍という有名な刺繍をする村があるという話を聞き少し寄り道することにしました。
カンタ刺繍をご存知の方もいると思いますが、日本でいう刺し子と同じものです。
バングラデシュやインドのベンガル地方にその刺繍の文化があり、日本でも輸入されたカンタ刺繍を目にする機会はあります。
以前から気になっている伝統技術の一つだったので、急遽予定を変更して村へ立ち寄りました。
村に一歩入るとレンガと茅葺き屋根の家が立ち並びます。
夏には気温が50度近くなるこの地域では、昔から風土に合わせてこうした家が作られているそうです。
カンタ刺繍の説明を受けながら案内役の村人の方についていきます。
そして実際に刺繍を見せてくれる生産者の家へ。
家に入ると生産者の女性がちょうど刺繍を施していました。
この地域では昔から代々カンタ刺繍の技術が受け継がれ、嫁入り道具としてお母さんが娘へ贈るんだそうです。
自分が着たサリーの生地などを合わせて、ひと針ひと針娘に思いを込めながら刺繍していくんですね。
今はクッションカバーやバッグなど様々な形になって世界中で愛されるカンタ刺繍ですが、素敵なストーリーがあるとこを初めて知りました。
大きな布に細い針で刺繍していく根気の要る仕事です。
感激しながら手仕事を見ていると、生産者の家に代々受け継がれているカンタ刺繍を見せてくれました。
ブルーの生地の部分はもちろん花も刺繍で描かれています。
どれもカラフルな布に刺繍が施されていました。
この一枚一枚、そして一指し一指しにたくさんの思いが詰まっているんですね。
カシミールの刺繍、そしてこのカンタ刺繍。
同じインドでも地域によって様々な手仕事があります。
カシミール刺繍が王族やヨーロッパへの貿易品として扱われてきたのに対し、家族の思いをつなぐために代々受け継がれているカンタ刺繍。
予定にない突然の訪問でしたが、また一つ素敵な手仕事に出会うことができました。
今日は急遽訪問したカンタ刺繍のお話でしたが、次回はようやくジャムダニ織の生産者との様子をお届けします。
それでは今日も一日頑張りましょう!
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Profile
Moto
1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
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2016年 (353)
2015年 (374)
10年以上前の記事
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わ~!新しい刺繍ですね(ノ´∀`*)
カンタ刺繍、名前は聞いたことありました。そしてこの刺繍も見たことありました。今日この二つが私の頭の中で繋がりました\(^o^)/ありがとうございます!
Motoさんのインドブログはドキドキワクワク、いつも楽しみです。でもそろそろ帰国される頃でしょうか?こちらは寒いですよ~(>_<") どうぞ心して帰ってきて下さいね! ema*
あ、すみません、ジャムダニ織はまだこれからなんですよね(^^; ではまだ帰国しないで素敵なジャムダニ織を探してきて下さい!(笑) また次のブログを楽しみにしています!
emaさん
いつもありがとうございます!
そ、そ、そうです!ジャムダニ織はまだまだこれからですからね。笑
まだまだ帰国しないで、ジャムダニ織の魅力を皆さんにお伝えできればと思います。汗
カンタ刺繍はカシミール刺繍に比べるとカジュアルな刺繍ですが、温かみがあって僕はとても好きです。
刺子で色々な植物を描いたり、動物を描いたり。本当に自由な伝統のある刺繍です。
素敵な手仕事ですのでインターネットや本で是非調べて見てください!
Moto