- 2020/03/16
- writer: 山崎拓
これをすると好きになるかも?
昨日、仕事を終えて家に帰った時、びっくりしたことがあります。
それは奥さんがある本を全部読んだ!ということを聞いたから。
僕は昔から本が大好きで、暇さえあれば本を読む本の虫なのですが、奥さんは僕と全く逆のタイプ。
本は一切読みませんし、テレビのバラエティーやドラマが大好き。
スマホを肌身離さず持っていて、ことあるごとに何かをチェックしています。
付き合っていた時も結婚してからも子供が生まれてからもずっとスマホやテレビなんて見てないで本を読め!と言い続けているのですが、全く効果はなく。
もうこれは無理かなーなんて思うこともあります・・・
ただ、今うちには幼い娘たちもいるので、娘たちのことを考えると余計に小さな頃からテレビやスマホを見るよりも本を読む環境に少しでもしてあげたい!と思うわけです。
やっぱり、今の時期子供達はなんだかんだ言いながらお母さんの影響を一番受けると思いますし、お母さんがしていることと真逆のことを好きになったり習慣にする、ということは考えにくい。
なので、付き合って14年、結婚して8年経った今でも諦めずに奥さんには事あるごとにオススメの本を紹介しているんですね。
(その9割は読まれていませんが 苦笑)
というのも、僕自身が本に触れるようになってから、それこそ人生が変わったと言っても過言ではないほど良い影響を受けているからなんです。
この仕事を始める前。
僕は前職がものずくりでプレス部品の製造や工程管理が主な仕事でした。
なので、今扱っているストールやアパレル、繊維の知識というのは趣味レベルでとてもプロとは言えないものでした。
もちろん、これでは良い商品を扱うこともできませんし、ましてやお客さんに商品のことを説明することもできません。
なので、当時は繊維やアパレルのことを学ぶために大量の本を読みました。図書館にこもり、毎日数時間これらの本を読み、短期間でかなりの知識と情報をインプットしました。
また、こうしたこうした内容を扱っているセミナーに参加したり、講座を受講したりもしました。あるいは、日本でトップの技術士の方が行っているセミナーに参加し、その講師の方と仲良くさせていただき、個人的に繊維や業界についてご指導をいただくこともありました。
また、インドや日本を始め、世界11カ国を回って様々な国で実際に扱われているストールを見てきました。
また、自分でストールを作ってみたり、地元信州大学繊維学部にお邪魔して繊維についての実験をさせていただいたり。本当に様々な手段で学んでいったんです。
おかげさまで今はこの分野に関してはかなり知識と技術を身につけることができました。
こうした経験を紐解いて、今の自分の中で何が一番インパクトがあったか?
と考えると、、、
うーん。
全部 笑
えっ?
そこは本じゃないの?
と言われそうですが 笑
もちろん、本からの学びはこの中でもめちゃめちゃ大事なことだったのですが、やっぱり一番インパクトがあって自分の記憶にも残っているのは自分が実際に経験したこと。
例えば、インド現地にこもって、様々な工場や店舗、原料の生産地を訪れたことや世界の国々で現地のストールを見て回ったこと。
自分で羊の毛を刈って、それを洗って紡いで糸にして、手織りでストールを作ったことや、大学の研究室で顕微鏡を覗いて、色々と実験した経験。
こうした時はそれこそ五感全部で学んでいました。なので、体の中に完全に浸透していますし、やっぱり影響は一番大きい。これは本からでは決して学べないことです。
その次に大きかったのは、実際にこの分野で経験も知識もトップレベルの方に直接話を聞けたこと。
これも実際に自分で経験したことには及びませんが、その人が今まで経験されてきたことを直接聞けましたし、自分が分からないこと、疑問に思っていることを直接聞けたので、これも本からでは決して得られない貴重な学びになりました。
じゃあ、本いらないじゃん。
となりそうですが 笑
もちろん、この話の流れでそんなことにはなりませんのでご安心ください 笑
本の利点はそれこそ星の数ほどあります。
知識レベルが上がることで、論理的思考が身についたり、物事をより深く理解できるようになったり、自分では決して経験できなことを疑似体験できたり、過去の偉人の教訓を学べたり、語彙力が上がりコミニュケーション能力が上がったり、文章能力が高まったり、集中力が上がったり、などなど。
この話を始めるとそれこそメルマガが1週間分くらい軽く書けてしまいそうなので、今日はやめておきますが、当時僕が本を読んで一番よかったのは先ほど挙げた中の「物事をより深く理解できるようになったこと」なんです。
というのも、ストールに初めて触れた時、自分でストールを作ったり、自分で大学で実験した時もそうなのですが、こうした経験は主に感覚的に学んでいたことがとても多かったんです。(どちらかというと右脳を使う学習)
一方、どうしてこういう糸の扱いをするとムラなく撚れるのか?なぜそもそも繊維を糸にする必要があるのか?なぜ羊毛は繊維が短いのにシルクは繊維が非常に長いのか?なんでこのストールの肌触りはこんなにもいいのか?
というようなことを理解するのはそれぞれの原理や理論を深く学ぶ必要があります。
こういうことを学ぶには本はまさに最適!
情報量が圧倒的に多いですし、本によっては実験結果やデータなども豊富に掲載されているので、物事の原理や仕組みも理解しやすくなります。本を読む意図にもよりますが、こうしたことを主に左脳で学ぶことが多くなります。
脳の特性からこれらのことを言葉にすると「右で経験し、左で理解する」というような感じですね♪
で、ここまで来ると学びのレベルが一段も二段も上がることがあります。
今までは感覚的にしか表現できなかった物事を言語化できるようになり、自分の理解が深まるだけでなく、他の人にわかりやすく説明できるようになります。
さらに他の物事にその考え方や技術を転用することができるようになったり。かなり応用の幅が広がります。
なので、人にもよりますが、よりその物事について深く理解をしたり、より技術を上げるためには座学で学んだり、本を読むことってやっぱり必須だなーと。
こういうことを考えていると今の学校教育とかも始めは体験から始め、専門家の話を聞き、そのあと座学で学ぶ、というプロセスにすればもっともっと学習効果が高まると感じます。
(今はちょっとわかりませんが、僕らが学生だった頃はほとんどが座学中心でかなり退屈でした・・・)
自分が体験して興味が湧いたことであれば、その授業が面白くて仕方なくなるはずですし、自分から率先して授業に出たり、図書館で本を読んで勉強したりしますよね。
なので、最近は奥さんにもまずいきなり本を読め!
というのではなく、最近体験したことに関連する本をピンポイントで勧めたり、すでに少しでも興味関心を持っている分野の本を勧めたりするようにしています。
(最近だと、娘が入院するという大きな経験をしたので、病気の予防の本や医療業界に関する本など)
その効果があったのかどうかわかりませんが、今回は僕も驚くほど短期間で読んでいました 笑
このメルマガを読んでくれている方も、本が好きな方もいらっしゃる一方、嫌いな方、読み物が苦手な方もたくさんいらっしゃると思います。中にはこうしたメルマガのようにライトな内容であれば読めるけど、難しい本は読みたくない!という方も多いかもしれません。
そんな方にオススメなのが今日ご紹介した学習のプロセス。
まずは自分で経験したり人の話から入り、その後で関連する本を手にとってみる。
あるいは自分がすでに興味関心のある分野の本をとりあえず選んで読んでみる。
こうしたことをするだけでも本を読むことへの苦手意識はかなり克服できるはず!
そして、いつの日か、本を読むのが楽しい!という自分がいることに気がつくかもしれません♪
最近の奥さんの変貌を見て、ちょっとあなたにもお勧めしたくなりました 笑
PS.
これほど本を読むことを押していますが、僕はストール屋なので出版社とはなんの関係もありません 笑
ただ本に触れることで人生が豊かになる!ということだけは間違いないと思います^^
PPS.
ちなみに奥さんが今回読破したのは、この本です♪
コメント
Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
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