お客さんに学ぶストールコーデ

2017/10/04
writer：山崎拓
- ストールコーデ

その日来店されたのはある常連さん。

いつも来店されるたびにナチュラルラウンジのストールを巻いてきてくれます。

いつもだったらストール活用してくれていて嬉しいなーと思うくらいなのですが、その日はお客さんのコーディネートの組み合わせに目がいきました。

というのも、個人的には意外な組み合わせだったのですが、とても映えるスタイリングだったんです。

このメルマガでも何度かお伝えしていますが、ファッションコーデの鉄板の一つは、洋服の素材感を合わせること。

こうすることで全体がバランス良く統一されたスタイリングになります。

でも、そのお客さんのコーディネートはそれとは真逆の方法を使っていました。
それでも全体として統一感もあり、ストールのアクセント効果も高くなっていたので上手いなーと思ったんですね。

そのお客さんのコーディネートを僕なりに分析したポイントをいくつかご紹介します。きっとあなたのストールコーデの参考にもなると思います。

逆張りコーデ

先ほどもお話しましたが、ファッションコーデの鉄板の方法は上下の服や小物の素材感を統一させることがあります。
これはもちろんストールを使ったコーディネートにも適用できます。

例えば、ウールのコートにはウールのストールやカシミヤのストール。
リネンのシャツにはリネンのストール。
シルクのドレスにシルクのストールなど。

同素材を合わせると、素材感がマッチするのでとても馴染みやすく、統一感のあるコーディネートができます。

でも、今回はまさに逆のパターン。

その日のお客さんが来ていた服はきれい目なスーツ。
素材はウール混かシルクが入っているのでは？という上品な雰囲気でした。

普通ならそこに合わせるならウールシルクストールやシルクのストール。
それが鉄板なんですが、その方が合わせていたのはリネンのストール。
（リネンは素材感もナチュラルなのでカジュアルでリラックスしたファッションと相性がよいです）

まさに逆張り　笑

普通ならアンマッチになりそうなものですが、そうなっていません。
むしろ非常にストールのアクセント効果が強調されていて、見栄えする。

その理由として考えられるのが・・・・

1.ベースがシンプル

洋服とストールは完全に異素材ですが、ベースの服装はセットアップの黒のスーツということで非常にシンプルでした。

ベースがシンプルだからこそ、異素材を合わせることで素材のコントラスト（対比）が効き、ストールのアクセント効果がより強調されるようになります。

これがもし、ベースが複雑なデザインで素材も異素材、となるとかなりごちゃごちゃした印象になってしまうと思います。

異素材を合わせる時もsimple is Bestですね！

2.コントラストの相乗効果

素材でコントラストを効かせると同時に、色使いでもコントラストが効いていました。
ベースは深いブラック。ストールは明るいグリーンベース。

素材と色のダブルのコントラスト効果で、よりストールが引き立つようになります。

特にブラックベースは非常に使いやすいですね。ベースをブラックにするだけでもかなり合わせるストールの自由度が上がります。

3.使う色が少ない

これもファッションコーデの基本テクニックの一つですが、ファッション全体の色を少なくした方が全体の統一感が出るようになります。

Bestは３色と言われていますが、このお客さんの場合はほぼ２色。

ブラックとグリーン。
（厳密にはストールはグリーン＋αですが、全体の印象からするとほぼ２色）

異素材にした分、色を少なくすることで統一感を守っています。
どこかを複雑にする場合は、別のところをシンプルにすると全体としての調和がとれる好例だと思います。

いかがでしょうか？

異素材を合わせるのはちょっと難しいと感じることもありますが、これらのポイントを押さえていただくときっとごちゃごちゃせず、統一感がありつつも目を引くスタイリングができると思います。

ぜひあなたの普段のストールコーディネートにも取り入れてみてください♪

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。