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建設的な生き方の極意

the-meaning-of-a-constructive-way-of-living



少し前、ある本を読みました。

その本のタイトルは「建設的な生き方の極意 自分を生かす行動革命」というもの。


この本はしばらく前に手に取った本です。
著者はデイビット K・レイノルズ。アメリカ人の文化人類学者ですが、仏教や日本の内観療法を長年研究してきた結果、導き出された内容ということで興味を持ちました。


そして、この本では、「感情ではなく行動に焦点を合わせる」ということが一貫して書かれています。


個人的には日々の生活の中で「結果よりも、プロセスや行動、振る舞いを重視する」ということを大切にしているので、「感情」と「結果」を入れ替えると、ほぼほぼ同じことを言っているのかな?
という感じで読み始めました。
でも、実際は全く同じではなく、近しい部分と異なる部分があり、とても学びになった一冊です。


特に今年が始まったばかりの今の時期には最適な内容だと思うので、今日はこの本の一節をあなたにもご紹介したいと思います。



※建設的な生き方の極意 自分を生かす行動革命から抜粋
ーーーーーーーーー
人生の悩みの多くは、感情に起因していることがそのほとんどです。そこで人は感情を抑えたり、あるいは無視して生活したり、人との関係を壊さないようにしています。

人々は、心地よい感情を長時間保とうとし、不快な感情を取り除くことに躍起になっています。しかし、どんなに努力をしても感情を良くも悪くも変えることはできません。感情はその時の状況や状態に沿って湧いては消える霧と同じ自然現象なのです。
天候を変えることができないように感情をコントロールすることはできません。

コントロールできない感情に従って生きるより、周りの環境が示す事実に沿って生きる方が実際的で確かな答えが返ってきます。コントロールできない感情はそのまま素直に認めて受け入れることです。

感情の欲するままに生きることには警戒しなければなりません。

もし、感情だけに焦点を当てていると、生活の他の重要なことを見落としてしまいます。感情を認識しつつ、注意深く目的ある行動をすることで人生のバランスが保たれるのです。

周りの状況を認識し、今、自分はどんな目的でこの動き、つまり行動をするかについて注意を向ける必要があります。

目的には目の前の小さな目的と将来に向かう大きな目的が考えられます。将来の目標だけに目を向け、目の前のことをおろそかにしては、大きな目標は遠のくばかりです。どんなに高い山も最初の一歩をなくしては登頂することはできません。

また、大きな目標の結果が出るのはずっと先になり、分からないからといって、取かかるのを避けて、目先のことだけに向かっていたのでは大きな目標を失ってしまいます。

大きな目標にしろ、小さな目標にしろ、自分が今する「行い」が達成に近づくのです。ファイト満々のやる気が起きても、成功の予想が立っても「行い」しか目標には近づきません。

ーーーーーーーーー


本はこのように続いていきます。

この本は冒頭にもお話ししたように、感情よりも行動に焦点を合わせる、ということが全体のコンセプトになっています。


でもあなたも僕も毎日色々な感情が出たり消えたりを繰り返しています。そして人間は感情の生き物だ、と言われるように、感情がある特定の行動のトリガーになったり、そのとき感じる感情によって物事の捉え方・見方も大きく影響を受けます。


でもこの本ではそれではダメだ!と言っているんですね。
だからこの本で言われていることを実践するにはかなりの鍛錬が必要だと思います。


でももし、その時々の感情に流されることなく、自分の行動をコントロールできるようになれば、人生においてものすごいアドバンテージを得ることになると思います。



自分がどんな感情に関わらずやるべきことができる、というのはとても強い内的な自信を育みますし、それこそがこの本で言われている「建設的な生き方」なんだろうな、と感じます。



じゃあ一体どうすればそういったことができるのか?



この本にはさまざな方法論が載っていますが、ここではその中の一つを紹介したいと思います。



※建設的な生き方の極意 自分を生かす行動革命から抜粋 ーーーーーーーー
【はじめに起きた不快感を心にとめる】

惨めな時、自分は他のどの人とも違って特別に不幸であると思い、運の悪さに文句をいっている間は改善の方には向きません。頭で想像したり、知的に考えるのをやめる必要はありませんが、しゃべりすぎるのをやめたり、自分の周りを冷静に観察する必要はあります。

行動面だけでなく、内観の実践で身につく内省力は人生をバランス良く保つ助けとなります。

自己成長のためには自分自身について学ばなければなりません。自分自身を学ぶ欲求がないとどんなに役立つ教えを説明されても何もわかりません。

幼児の最初の感情表現は事実に対してです。年齢とともに、想像や記憶、言葉だけにも反応し始めます。
感情への新しい取り組みは、まずはじめに起きた不快感を知ることです。手術中、痛みを感じるのは表面の皮膚を切った時であって、体の深部の切り口から感じるものではありません。熱い風呂に入った時最初に感じる熱さは、時間が経つにつれて消えていきます。大事なことは自分の目標を心に留め、一方では「待つ」ことです。

ーーーーーーーーー

純粋に本の内容を抜粋してみましたが、ちょっとこれだと分かりにくい部分があると思います^^;


ポイントは
事実は何か?
それに対して自分はどんな反応をしているのか?

ということを客観的に冷静に見ることが大切だと思います。


そうやって内省、内観を繰り返していくと自分自身についての理解を深めることができ、その時々の感情に流されることが少なくなり、自然と目的に沿った行動をとれるようになるのかなーと思います。



そして大切なのは内観をしつつ行動を重視すること。


簡単なことではありませんが、マスターできればもっと優れた人間になれると思います。


もちろん、僕もその時々の感情に支配され、やるべきことができなかったり、弱い自分や怠惰な自分に負けてしまうこともあります。でも、少しでもその境地に近づけるよう、日々努力していきたいと思っています。



少し概念的な話でわかりにくい部分もあるかもしれませんが、少しでもあなたの普段の生活の役に立てば嬉しいです^^



それでは今日もより良い自分になれるよう精進していきましょう♪




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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2017.01.30

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