- 2021/04/09
- writer: 山崎拓
収穫逓減の法則
「一緒に行こうよ!!」
「お願いだから行かない?」
「一回でいいから!!」
去年くらいから、弟にあるセミナーに誘われています。
そのセミナーはビジネス関係のマインドセットや自己啓発系のもの。
(内容はそこまで詳しく知らないのですが、多分こんな感じ 笑)
このメルマガにも時々登場する弟ですが、彼も自分で事業をしているので、時々会って仕事の話をしたりお互いの事業改善のアイディアを出し合ったりします。
そんな中、冒頭のセミナーを僕にもぜひ行って欲しい!的な話をしてきたんですね。
そして、僕はその度に断っています 笑
確か、もし行くとなると4日ほど連続で参加しなければならず参加費用もかなり高額。
ただ、話を聞いている限り効果はものすごくあるそう。
もちろん、僕も自己成長や事業を成長させることについてはものすごく情熱がありますし、ビジネス系のセミナーも大好物♪
今でこそ少なくなりましたが、昔は本当に多くのセミナーに参加しました。
マーケティングやセールス始め、経営やマネジメント、繊維やアパレル、ビジネスマインドや自己啓発まで。
それに加え、教材や書籍なども大量に購入してインプットをしてきました。
今でも教材や書籍などは常日頃から目を通して学びを深めていますが、実際に何処かに行って参加するようなセミナーは最近はほとんど行っていません。
それには色々と理由があるのですが、一つはちょっとお腹いっぱいになってしまっているということがあります^^;
食べ物と同じような表現ですが、知識についても似たような傾向があるんですね。
こうしたコンテンツをたくさん消化すると当然ですが知識がどんどんついてきます。
で、初めは全てが新鮮で新しく、自分が知らなかったことが学べるのでそれはそれは楽しく、むしゃぶりつくように学ぶのですが、5年10年と続けていると、その分野のことについてはもうほとんど知っていることが多くなってきます。
(もちろん、知っているとできているは全然別問題!ですが、それは今回の話とはずれてしまうので別の機会に)
収穫逓減の法則(しゅうかくていげんのほうそく)というものがありますが、これは簡単に説明すると「一定以上のエネルギーを投下して効果が出ていたことも、ある一定以上を超えるとその効果が上がらなくなってくる」というもの。
つまり知識や学びに関しても収穫逓減の法則が当てはまり、ある程度学んで行くとそれ以上得るものが少なくなるという傾向があります。
例えば、昔はビジネス書を一冊読めば、全てが新しく、1ページ1ページが濃密で、下手したら1行1行読むたびに新しい発見や学びがありましたが、今は新しい本を読んでも新しい気づきや発見が良くて一つか二つ、ほとんどは既知のもので新しい発見がない、ということがほとんど。
こうなってくると、一冊の本から得られる恩恵が薄れたり、一回の読書の時間から得られるメリットも減ってしまいます。
なので、今はビジネス系のインプットはちょっと意識的に減らしているということがあります。
そんな中、弟が冒頭でお話ししたセミナーをめちゃめちゃ押してくるので、「今はいいや・・・」となっているというわけです 笑
もちろん、僕は仕事大好き人間、ビジネス大好き人間なので興味はありますが、今は収穫逓減の傾向があるため、これに時間とエネルギーを入れるときじゃない、と考えているんですね。
一方で、今まで自分が知らなかった分野やちょっとずらした分野についての本や教材は3年ほど前からからかなり学んでいます。
もともと好きだった健康分野の本はもちろん、医療や薬、運動や食事、宗教や歴史、あるいは投資や金融についての本など。昔は仕事一辺倒でしたが、こうした一見仕事と関係のない本を読むようになってからまた知識の幅が広がって世の中って自分が知らないことが本当に多いなー面白いなーと常々感じています 笑
しかもこれらをすることでまた仕事やビジネスについてまた違った視点で見ることができたり、関連する知識が繋がって新しい気づきがあったり、より多面的に物事を見ることができたり、専門分野の理解がより深まったり、と多くの恩恵を受けることができています。
昔、ある経営者の方が「まずは一つのことを集中して学び続け、5年10年経って伸び悩んだ時には、今度はその幅を広げて学びを続けていくと次のステージが見えてくる」というようなことを話されていました。
学びというものは穴掘りのようなもので、一つの場所だけを掘り続けるといつか掘れなくなってしまう、でも今度はその穴の周りを掘って行くと中心点もより深く掘れる、と。
この比喩表現はとてもわかりやすく、まさに収穫逓減の法則を表しているような気がします。
個人的にはしばらく前から仕事やビジネスの分野については掘りにくくなってきているなーと感じることが多くなってきていました。
でも、最近は穴の深さではなく穴の周りを掘ることで結果的にこの中心点もより深く掘れるようなってきています。
なので、まだ比重は中心点(仕事やビジネス分野)ではなく、穴の面積を広げることが当分の課題かなーと思っています。
何といっても世界は自分が知らないことばかり!
知れば知るほど自分がいかに無知かということを思い知らされます 汗
ある意味この探求には終わりがないような気もしますが 笑
だからこそ楽しいかもしれません。
今日は僕の個人的な話でしたが、もしかしたら、あなたも専門分野の知識や経験が深い部分に関しては収穫逓減が起きている可能性があるかもしれません。
(特にキャリアが長い方であればあるほど!)
そんな時は意識的に今までと違った分野について学んだり、取り組んだりするとより幅が広がるとともに、専門分野についてもより深い理解ができると思います。
ぜひあなたの日常生活に置き換えて考えてみてくださいね♪
コメント
「収穫逓減の法則」への2件のフィードバック
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Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
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10年以上前の記事
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歴史系の本も読まれるとのことですが、
今村翔吾さんの本を読まれたことはありますか?
妻が図書館に行くのが好きな人なので、
図書館にある今村翔吾さんの本を借りてきて!
とお願いしていました。
どれも面白くて睡眠時間が短くなり寝不足になります。
図書館にない本も読みたくて、購入しようか悩んでしまいます。
Y.K
Y.Kさん
コメントありがとうございます!
今村翔吾さんの本は読んだことがありませんでした。
そんなに面白いんですね!図書館にありそうなら、今度借りてみようと思います。
奥さんが図書館に行くの好きなんて、いいですねー。
うちの奥さんは本には全く興味がないので 笑
また良い本があったらぜひ教えてください!
山崎