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手織りストール製作(素人ver.1)

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今、3年振りにバイヤーのMotoがインドカシミール地方を訪れています。

2週に渡って、手紡ぎと手織りの製作工程の様子をレポートしてくれていました。見れば見るほど、熟練された職人さんの技術の高さを感じますし、より今取り扱っているストールを大切にお客さんへ届けなきゃいけないな!と思わされます。



まだ見てないよ!
という方がいれば、ぜひ過去記事もご覧になってくださいね!



そして、僕の方は、前回Motoが説明していた手織りの工程を素人がやったらどうなるか?という実体験についてお話しようと思います。


最後にそれぞれの完成品を見てもらうと、この技術力の差がよくわかってもらえるはずです 笑



もう6年ほど前になるのですが、インドカシミールの手織りストールに惚れ込んだ僕は実際に自分で手織りストールを作ってみたい!と思ったんです。



ですが、この機械化が進んだ現代ですから、日本で手織りのストールを作れる場所はほとんどありません。

しかも、僕は素人ですから、教えてもらいながらやらなければできない。しかも化学繊維では作りたくなかったので、素材は天然繊維であることは必須。


これらの条件を全て満たしているところは全然なかったんですね。



こりゃ、結局インド行ってやるしかないかなー、なんて考えていたところ・・・



以前勉強させてもらっていた繊維関係の技術士の方が「良い場所があるよ!」と教えてくれたんです。


そこは奈良県の山奥。
「めえめえ牧場」という、羊を見たり、羊に関する体験が色々できる場所でした。
そこで、羊の毛を刈るところから、織物を作るところまで全部の工程を実際に教えてもらいながら体験できるコースがあったんですね。


もちろん、速攻で申し込み、その日のうちに奈良に向かいました。


そして、実際に担当の方にお会いして、こういった経緯でストールを一枚作ってみたいんです!とお話をすると、とてもよくしてくださり、ストール作りはもちろん、羊毛や繊維についても詳しく教えていただきました。
さらに、少しでも長く経験できるように、その場所に寝泊まりまでさせていただき、5日間という短い時間でしたが、ストール作りにどっぷり浸かることができました。



おかげで、一枚のストールを作ることだどれほど大変なことかということはもちろん、品質の高い手織りストールを製作している職人の技術力の高さを身をもって体感しました。



そして、このめえめえ牧場に行って感じたことがもう一つあります。

これはそもそも論になるのですが、天然素材の織物は「天然」という言葉の通り、自然によって生み出されるものですから、素材を確保するがまず大きな課題となります。


ウールやカシミヤだったら羊や山羊を育てなければいけませんし、コットンはワタの種子が育つ必要があります、リネンは亜麻、そしてシルクは蚕を育てる必要があります。もちろん、自然から生み出されるものは天候や気候の変化をモロに受けますから、人間のコントロールの外にあることが多い。
そういった環境下で天然の素材を揃えるのって、本当に凄いことだな!と改めて感じました。



ちょうどめえめえ牧場には羊が放牧されている場所があったので、こういったことを考えながら羊達を見て回ると、羊達がとても愛おしく感じました 笑


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君たちのおかげで、あのあったかいウールストールができるんだなーと。


SONY DSC



そして、この後、僕はこの羊ちゃん達が頑張って生やした毛を刈るのですが、、、


SONY DSC


毛を刈られた後の羊は見た目が寒そうで、ちょっと可哀想なんですよね・・・
毛があるとふっくらしているように見えますが、実はみんな結構細身 笑


この時は「羊ごめん!」と思いながら刈らせてもらいました。



そして、その次にこの刈った毛を洗って、脂や汚れゴミなどの不純物を取り除きます。


SONY DSC

ウールは強く摩擦をかけてしまうと「フェルト化」という現象が起こり繊維同士がくっついてしまいます。なので、洗いで不純物を取ったりゴミを取り除くのですが、フェルト化しないように注意しながら洗うのが難しいんですね。


もちろん、洗濯機に放り込むようなことはせず、ウール用の洗剤を使いぬるま湯につけて手洗いで数回洗い流します。


SONY DSC

ここで、丁寧にゴミを取り除いておかないと、糸を撚った時にゴミも一緒に入り込んでしまうので、この工程も慎重に行います。


初めは泥や汚れ油まみれだった毛が洗う度にキレイになっていくのは気持ちがいいです。



この後、まとまってしまった毛をほぐす、「解毛」をして繊維を均一にならす「カードかけ」を行います。


SONY DSC

ですが、、、
ちょっと長くなりそうなので、今日はこの辺にしようと思います。


今日は手織りの話をするつもりが、完全に話が逸れてしまいました^^;


ということで続きは明日お伝えしますね!


SONY DSC



コメント

手織りストール製作(素人ver.1)」への2件のフィードバック

    1. 山崎拓山崎拓 投稿作成者

      noさん
      コメントありがとうございます!
      ちょっとシュールな写真が撮れました 笑
      山崎

      返信

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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2018.07.08

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