細い。長い。すごい！

2018/07/02
writer：山崎拓
- ストール

今、ナチュラルラウンジバイヤーのMotoがインドカシミール地方を訪れています。

先日もメルマガで現地のレポートをしてくれていましたが、あなたは見てくれましたか？

前回は原毛を糸にする工程を紹介していましたが、すごいですよね！
僕はあれを見て、改めて職人さんの途方もない技術の高さを感じました。

というのも、実は僕もストールを原毛から作る、という経験をしているので、その難しさが良く分かります。

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あんなに細くて長い糸を作れるようになるまでには一体何年かかるんだろう・・・という感じです。

ちなみに、僕がストールを原毛から作ったときは、糸を撚る工程が一番難しいと感じました。

糸車を使い、指と足を使い一定のリズムを保ちながら繊維を糸にしていきます。
（インドの職人さんは両方手で紡いでいましたね）

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個人的には当時から手織りのカシミヤストールのように繊細で細い糸を作りたい！と思っていたので、それを目指して取り組むのですが、ちょっとでも油断すると糸が太くなってしまいますし、細くしすぎると糸が切れてしまうんですね。

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何と言っても、糸の太さが均一にならないんです！

リズムに乗ってきて調子がいいときはそれなりに均一になってくれるのですが、ちょっとでもリズムが狂ったり、指先から繊維を紡ぎ出す量を間違えると途端にその部分がポコポコと膨らんでしまいます。

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しかも、一度作った糸は元には戻せないので、一発勝負です。

当時僕が扱った原毛はウールの毛だったので、まだ良かったですが、例えばヒマラヤ山脈の4000m以上のカシミヤの原毛を使って糸にするなんてことになったら手が震えてしまいそうです　笑
（何と言ってもめちゃめちゃ貴重ですからね）

それを話しながら簡単にやってしまうところ、、、
さすがです　笑

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（この方は糸作り歴75年らしいです。恐ろしい経験値ですね）

当時は５日間工房に寝泊まりしてひたすらストール作りに集中したのですが、多分この糸紡ぎの時間が一番かかったと思います。おそらく半日以上ひたすら糸を紡いでいましたが、最終的に細くて長い糸を安定して作ることはできませんでした・・・

インドでは糸紡ぎは女性が担当しているのですが、それも何となく分かります。とても繊細な仕事なので、男性よりも女性の方が合っているのかもしれません。

この糸の完成度によって、ストール最終形の印象は随分と変わりますし、風合いや肌触りも全然変わってきます。

自然が生み出した素晴らしい原毛の可能性を引き出すのがこの手紡ぎの工程なんですね。

しかし、こうやって熟練したプロと素人の仕事を比べてみると、プロの仕事の凄さが良く分かります。（いわゆるコントラスト効果ですね笑）

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きっと明日のMotoのメルマガでは続きのレポートがあると思うので、僕の方はそれを素人がやったらどうなるのか？という番外編を引き続きお伝えしていこうと思います　笑

ということで、明日からのメルマガもぜひチェックしてみてくださいね！

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ピンバック: » やっぱりインドの職人は凄かった！手織りストール製作（素人ver.2）ストール専門店ナチュラルラウンジ

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。