- 2018/06/02
- writer: 山崎拓
悲しい
先日、とても悲しい出来事がありました。
登山家である栗城史多さんが世界最高峰のエベレストに登頂中に亡くなったというニュースが報道されていました。
初めてそれを聞いたときは耳を疑いました。
嘘でしょ・・・
という感じ。
栗城君は個人的に僕が大好きで尊敬している人の一人。
(同じ年なのであえて栗城君と呼ばせてもらっています)
もう8年も前になりますが、栗城君を初めて知ったのは彼の本を読んだことがきっかけ。
(ちなみに「N0 LIMIT」という書籍で、このメルマガでも何度かご紹介させてもらっていますし、仲の良い友達にはオススメしたり、貸したりしています)
初めの数ページを読んですぐに引き込まれました。
うわー、かっこいい!
俺もこんな風になりたい!!
と、ものすごい刺激を受けたのを覚えています。
もちろん、彼は登山家で僕は会社員でしたから、全然違うことはわかっているのですが、なんていうんですかね、生き方が本当にカッコよかったんです。
ちょうど当時は自分の人生についてある種の葛藤を抱えていた時期でもあったので、余計にそう感じました。
20代の若者なら一度は考える、「俺の人生このままでいいのかな?」というやつです 笑
そんな状態でこの本を読み、自分の人生に挑戦していく大切さを学びました。
後に起業するときにも、栗城君のメッセージに背中を押してもらいました。
今でも、自分が困難にぶち当たったり、悩んだ時に読み返して、その度に勇気をもらっています。
もちろん、これだけ大きな影響を受けた人なので、ぜひ直接本人に会ってみたい!
ということで、彼の講演会に参加したこともあります。
その講演会の話もとても素晴らしかったです。
講演会の最後には直接、今まで勇気をもらったことに対して感謝の気持を伝え、硬く握手をしました。
(彼はエベレストの登頂中に指が凍傷になってしまい切断をしたため、この時は指がありませんでした)
そんな思い出もあるだけに、今回のニュースは本当に信じられなくて・・・
彼の最後の状況についても色々と記事になっていましたが、今回のエベレスト登頂は最難関とされる南西壁ルートを選択した上で単独無酸素という極めて困難な条件のもと行われたそうです。(このルートで単独無酸素の登頂を成功させた者はこれまで1人もいないそう)
これに対して、登山家の有識者や関係者からは一様に「無謀な挑戦のゆえに起こってしまった悲劇」として厳しい声が上がってるみたいです。
もともと、栗城君は登山家の中では異質な存在で、非難を受けることがとても多かったと聞いています。もちろん、ファンの数もものすごいのですが(僕のその一人^^)、めちゃめちゃ支持する人がいる一方で、痛烈な批判に常にさらされていました。
僕も詳しいことは分かりませんが、今回の死はその様相をさらに強めて、完全に賛否両論が分かれているようです。
でも、僕はあえて今回のことを批判している人たちに言いたい。
「じゃあ、あんた達は栗城君と同じことができるのか?」
と。
彼は生前にこんなことを言っていました。
「自分はこの世界から『否定の壁』を無くしたい」
そのために、あえてできないと言われる困難な挑戦をしている、と。
ーーーーー
否定という壁が多くなれば、挑戦だけではなく夢や目標を持たせない世界になってしまいます。
自分と同じように今、否定という壁に向かっている人、見えない山を登る全ての人達の支えになり、自分の山登り(人生)を楽しめる人を増やしていく。
それが、僕が目指す頂の世界です。
ーーーーー
本当に栗城君は最後の最後まで自分の限界に挑戦したのだと思います。
たとえその挑戦によって自分の命を失ったとしても、彼には叶えたい大きなビジョンがあった。
『この世界から否定の壁を無くす』
彼は最後まで自分の生き様で見せてくれました。
今回の挑戦で、またどれほどの人が彼から勇気をもらったでしょう。
少なくとも僕はとても勇気づけられました。
でも、そんな中でも今回のように彼のことを否定したり非難する人がいる。
とても悲しいことです。
今生きることができている僕らがすべきことは、亡くなった彼を非難したり否定することではなく、彼の挑戦から何か一つでも学び、自分の人生に活かすことではないでしょうか?
それが彼が望んだ「否定の壁」がなくなる世界に近づくことだと思います。
あなたはどう思いますか?
コメント
「悲しい」への2件のフィードバック
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Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
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栗城さんのニュースを見た時に、
やはりこの方は山で亡くなったか。
凍傷で指を失っても尚山へ登っていく方だったから、
目標達成できなかったことは無念であったにしろ、
山で亡くなったことは本望なのでは…。と思いました。
お父様のコメントも、残念、悲しいという言葉ではなく、
感謝と労いで達観されているものでした。
シェルパを同行させて道連れにしてしまったとなれば
批判されても仕方がないと思いますが、
栗城さんは一人で逝った。
遺体回収時の二次被害もありうるだろう、
巨費を投じたスポンサーへの責任はどうする、
といったことも考えなければいけないのでしょうが、
私は、栗城さんの挑戦は多くの方に勇気を与えたと思います。
全く批判はできません。
「叶う」も読まさせて頂きました。
私も自営業ですが、
自分の夢を明確にしていないままに過ごしていて、
夢と目標を明確にして声に出さなければと思っていたところでしたので、
「叶う」を読ませて頂いた時に、
やっぱりそうだよな。やらなければ。と思った次第です。
栗城さんのお父様が挑戦の後押しをしていたことは知りませんでした。
でも、最後のコメントからすると、
やはりそうだったんだなと思いました。
死地へと向かうかもしれない子供に対しての後押し、
相当の覚悟と勇気が必要だと思います。
ジャーナリストになって戦地で苦しむ難民の現状を伝えたい。
伝染病や飢餓に苦しむ発展途上国の医療に従事したい。
過激派に破壊される遺跡を守りたい。
単独で太平洋をヨットで横断したい。
自分の子供がそう言いだしたら、後押しできるのか?
無理だよとは言いたくはありませんが、
行ってほしくないのが親心。
栗城さんも、お父様も、心から尊敬します。
講演会を聴講されたんですね。羨ましいです。
栗城さんの生の声で彼の体験や考えを聞いてみたかった。
エベレスト登頂に成功した喜びの声を聞いてみたかった。
心からご冥福をお祈り致します。
長文失礼致しました。
Y.K
Y.Kさん
コメントありがとうございます!
Y.Kさんも栗城君のことをご存知だったのですね。
おっしゃる通り、凍傷で指がなくなっても挑戦する人ですから、最後の場所がエベレストというのは本望だったのかもしれません。
お父さんのコメントは僕は知りませんでしたが、そのように話していらしたんですね。
本当にすごい親子だと思います。
「叶う」も読んでいただきありがとうございます。
特にこの内容は知ってはいるけれどできていない人が結構いると思います。(僕も含めて^^;)なので、直接お話を聞いて僕自身もやらなきゃいけないな!と思わされました。
>死地へと向かうかもしれない子供に対しての後押し、 相当の覚悟と勇気が必要だと思います。
おっしゃる通りだと思います。本当に尊敬できますし、長い時間をかけて目指したい親子像です。
Y.Kさんもご存知だと思いますが、栗城君は身長は低いですが、オーラというかすごくエネルギーがありました。また、腰が低く、親しみやすくとても謙虚な方でした。
そして、自分の夢だけでなく、他の人の夢や目標を本気で応援しているということが公演の言葉や声、立ち振る舞いから伝わってきました。
本当にかっこよかったです。
これからも栗城君の一ファンとして、目指すべき人間像として、フォローし続けていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
山崎