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『隙間は無くならない』



From 山崎拓
渚のスタバより、、、

今日は僕がまだ起業準備をしていた頃の話です。

当時は今のキャリアを捨てて
新しい分野に挑もうとしていました。
その時点の自分の知識では明らかに通用しないことは明らかだったため
起業に関すること、その市場に関することをとにかく学んでいました。

こういったことをしばらく続けていましたが
このとき僕はある罠にはまっていました。

勉強すればするほど、学べば学ぶほど
どんどん知らないこと、分からないことが増えていくという状態でした。

それを解消するために
さらに調べる、さらに勉強する・・・・

本来は起業するために、
実行して何らかの結果を得るために勉強していたはずだったのですが、
いつのまにか調べること、勉強すること自体が目的になってしまっていたのです。

これは僕だけでなくあらゆる人が陥りやすい罠です。
特に勉強熱心な人や真面目な人に多く、
ある程度その分野の知識が豊富になってくると発生しやすいと言われています。


いわゆる「好奇心の隙間理論」と呼ばれる行動心理です。

人間は自分の知らないことを知りたいという欲求と
知らないことに対する不安や恐怖を本能的に持っています。

想像してみてください・・・

あなたが、
日本へ留学してきた外国の中学生だとします。

あなたは日本の都道府県を知りたいと思っています。

あなたが47都道府県のうち45まで知ったとします。
この場合あと2つ知ることができれば47全て知ることになります。
この場合、
あと2つ知りたいというモチベーションは高くなると思いませんか?

逆にまだ2つの都道府県しか知らず
あと45残っている場合は
残り45を知りたいという欲求はそれほど大きくならないと思いませんか?

前者の場合
残り2つを知れば全て知り、満足すると思いきや
そうではなく、今度は新たな知識の隙間が生まれます。

例えば、次は47都道府県の県庁所在地を知りたいという欲求に駆られます。

つまり
新しい知識を得るとそれに関連する新しい隙間が生まれ
その隙間を埋めたいという欲求に駆られます。

そしてこれはほぼ無限に続きます。

僕も一度はこの経験をしているため
何かを勉強したり調べたり学んだりするときは
この行動心理が自分にもあるということを意識しています。

何かを始めたり追求していったときに
学び足りないとか知識が足りないと感じたとき
それは隙間を埋めたいという欲求に駆られていると
思うことにしています。

本来の勉強や学びというものは
それを知って実行することでなんらかの結果を出すことです。

10知っていて1つもやったことがないというより
1しか知らないけど1つはやったことがある
というほうが間違いなく成長は早く、望む結果も早く付いてきます。

あなたがもし何かを始めたいけど準備に時間をかけ過ぎている、
望む結果が出にくい状態になっているとしたら
好奇心の隙間に邪魔をされた行動をとっていないか?
確認してみるといいかもしれません。


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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2014.05.09

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