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カシミールの思い出

memories-of-kashmir



From 山崎拓
渚のスタバより、、、



彼らに聞いた通り、
僕らは長い時間をかけて、やっとそこにたどり着きました。


重い脚を引きずりながら建物の中に入ってみると・・・



あれ?



確かにこの住所のはずだけど・・・


なんだか嫌な予感がします。




Helloー!(こんにちわー!)

Excuse meー!(すいませーん!)



中から出てきたのは優しそうなおばあちゃん。



Motoが英語で聞いてみる。


Moto「おばあちゃん、ここにストールのお店があるって聞いてきたんだけど、
ここがそうですか?」


おばあちゃん「ここは私の家だよ」


僕ら「え・・・・」


Moto「おばあちゃん、◯◯さんって人がいるって聞いてきたんだけど知りませんか?」


おばあちゃん「そんな人はここにはいないよ」


僕ら「えーー、マジで!?(日本語で)」


おばあちゃん「まあ、チャイでも飲んできなよ」


僕ら「・・・・・」




これは3年前にインドカシミールに優れたストールを探しに訪れたときのこと。



インドカシミールの街は舗装されていない場所も多く、かなりの悪路でした。

そして、当時は交通網も把握できていので、ほとんどが徒歩での移動。



ある場所に僕らがお目当のストールがあると聞きつけ、
そこへ向かったのですが、やっと辿り着いた場所はただの民家でした 笑


今でこそ笑い話ですが、
当時は、期待して何時間もかけてそこへ行っているので、
期待が外れたときの絶望感といったら、言葉で表せないほどです。。。



しかも日本からはるばる行っていることを考えたら、、、
泣きなくなりますよ。
(カシミールは首都デリーからさらに長距離電車で移動して、
その後飛行機を使って行くことになります)




結局、おばあちゃんの家で
チャイ(ミルクティーのようなもの)とクッキーを食べて
帰ってきたわけですが 笑



日本だったらお店があるって言われた場所に行って
そこが民家なんてことは、ほぼありえませんよね。


でもインドではざらにあります。



なので、ストール一つ探そうとしても
膨大な時間と労力がかかるのです。



当時は一枚の素晴らしいストールを探すために
250件以上のお店や工場、問屋を訪れました。
そしてそれにかかった時間は約3ヶ月。



もちろんその陰にはこのときのように
ただの民家だった的なパターンもあるわけです 笑



最終的には僕らも開き直って、
民家だったらチャイをもらおう!
なんて言っていましたが 笑



今でこそ、たくさんのストールを取りそろえることができるようになりましたが、
その陰にはこういったしょうもないストーリーがたくさんあります。





そして、昨日バイヤーMotoがインドから無事帰国しました。


今回の収穫はどうだったか?



僕もまだそこまで詳しい話は聞いておりません 笑



今回の買い付けの話も含め、
実際に新しいストールを見るのがとても楽しみです♪



松本のお店やインターネットサイトにも
できるだけ早く商品を展開できるようにしていきます!



楽しみにしていてくださいね。





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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2016.06.26

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