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人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

今日のタイトル。

なかなか大層なフレーズと同時に、朝からまた難しそうな内容だなーと感じられた方も多いかもしれません 笑


一方で、もしこんな方法があったら誰しも知りたい!と思うものでもないでしょうか?


個人や組織に限らず、大人子供も問わないのであれば、ある意味では全ての人に関係する内容と言ってもいいと思いますし、もし自分や周りの大切な人の可能性を最大限に解放させることができる方法があれば知りたいですよね。



僕自身もこうした分野には昔からずっと興味がつきませんし、特に教育分野については人並み以上の情熱を持っています。



こうした教育に関する優れた知識というのは自分自身や事業の成長にもものすごい影響がありますが、一番はこれから未来を担う子供たちに対して信じられないほどのインパクトがあります。



教え方一つ、育て方一つとってもその子の将来が全然違った結果になることは間違いありません。



なので教育分野についても常日頃から意識して学ぶようにしてます。



そんな中、今回は久しぶりに素晴らしい本に出会うことができたんです🤗



タイトルは「才能の科学」。
著者はマシュー・サイド






この本は今このメルマガを読んでくださっているあなたにもきっと役立つと思います。



ということで今日も本の冒頭部分を紹介させていただきます。




「才能の科学」マシュー・サイド:著 より転載
ーーーーーーーーー

『才能ってなんだろう?』



1991年にフロリダ州立大学の心理学者アンダース・エリクソンとその同僚二人が、傑出した技能の原因を調べる史上最も徹底した調査を実施した。

被験者ーーードイツの高名な西ベルリン音楽アカデミーのバイオリニストたちーーは三つの集団に分けられた。

最初のグループは、傑出した学生たちのグループだ。

国際的なソリスト(独奏者)になることが期待され、音楽演奏の頂点を極めた少年少女たち。素晴らし才能の持ち主、特別な音楽の遺伝子を備えて生まれてきた幸運な若者とされる人々だ。


2番目のグループは、極めて優秀だがトップになれるほどではない生徒たち。

世界最高のオーケストラで演奏することになるだろうが、スターのソリストにはなるとまでは期待されていなかった。


そして最後は一番能力の低いグループ。

音楽の先生になりたくて勉強しているティーン英者たちで、入学基準は他のグループに比べると遥かに緩い。


これら3グループの能力水準は、教授たちの評価に基づくもので、コンクールなどでの成績といった客観的な指標にも裏付けられている。


散々苦労して行ったインタービューの結果、エリクソンはどのグループの生徒も経歴は驚くほど似通っており、系統的な違いは全くないことを突き止めた。

生徒たちが音楽の練習をはじめたのは皆8歳くらいで、その頃から正式なレッスンを受けている。

最初に音楽家になろうと思ったのは15歳になる直前くらい。
教わった音楽教師の数は平均で4.1人、バイオリン以外で学んだ楽器の数は1.8。



だが、このグループの間で一つだけ、凄まじく予想外に違っているものがあった。


その違いがあまりにも大きくて、エリクソンたちにしてみれば、まるで飛び出してくるかのようだった———




それは彼らが真面目に練習してきた累計時間だ。



20歳になるまでに、最高のバイオリニストたちは平均で1万時間の練習を積んでいた。
これは良いバイオリニストたちより平均で2000時間も多く、音楽教師になりたいバイオリニストたちより6000時間も多い。

この差は統計的に優位どころか、凄まじい違いだ。

最高の演奏家たちは最高の演奏家になるための作業に、何千時間も余計に費やしていたわけだ。



だが、それだけではない。



エリクソンはまた、このパターンに例外はないことを発見した。


辛抱強い練習なしにエリート集団に入れた生徒は一人もいなかったし、死ぬほど練習してトップ集団に入れなかった生徒も全くなし。


最高の生徒とその他の生徒を分つ要因は、目的性のある練習だけなのだ。



エリクソンはこの発見に驚愕し、傑出性の理解におけるパラダイムシフトの先鞭をつけたと感じた———


つまり最終的に重要なのは才能ではなく練習なのだ。



彼らはこう書いた「我々はこうした(技能水準の)違いが普遍であること、つまり生得的な才能によるものであることを否定する。むしろ優秀な演奏家と普通の大人との違いは、生涯にわたる技能を改善しようと意図的に努力してきたこだわりの結果を反映しているのである」と。



本書の第一部の狙いは、エリクソンの結論が正しいと納得していただくことだ。


つまり才能はみんなの思っているようなものではないこと、全くの別世界に思えるような、今の能力を遥かに超えたどんなことも実現できるのだということを納得していただく。

でも本書は、ポジティブシンキングの力についてのおためごかしではない。むしろ本書の議論は、最近の認知神経科化学での発見を根拠にしたものとなる。そうした発見は、特化した練習により心身がどう変わるかを示してくれるのだ。



そもそも才能ってなんだろうか?



多くの人は、才能はみればわかると確信している。

つまり、子供たちの集団を見て、その動き方や互いのやりとり、適応の仕方を見ればどの子が成功に必要な隠れた遺伝子を持っている方は見分けがつくと思っている。

ある高名なバイオリン学校の校長が述べるように、「トップのバイオリン教師が若き音楽家たちを見れば、才能があるかどうかはわかるものです。そしてその教師たちが、偉大さを運命づけられた彼ら若き音楽家たちを傑出した存在に仕立てるのです」


しかし、その教師たちは、その見事な若き演奏家、才能豊かに見える生徒が、実は裏で何時間もの専門的な訓練を受けていないかどうかわかるのだろうか?


この若者と他の若者との初期における違いが、何年も練習を積んだ後でも消えないとどうしてわかるのだろうか?


実は、わかりはしないのだ。


これはいくつもの研究で実証されていることだ。


たとえば、イギリスの音楽家に関する調査では、最高の演奏家たちの学習速度は、水準の低い演奏家より特に速い訳ではなかった。

1時間練習した後に見られる技能向上は、ほとんど同じだ。

違いは単に、トップ演奏家たちは遥かに多くの時間を練習にかけたというだけだ。
さらに調査を進めると、トップ演奏家たちが音楽に天与の才を持っているように見える時には、家で両親から追加の指導を受けていることが多い、ということが明らかになっていた。

それでも、神童というのはいるだろう——まだ思春期のうちに世界のトップクラスに入るような子たちが。その子たちは凄まじい勢いで学んだのでは?

うーん、残念。


次章で見ることだが、そうした神童たちは倍速でトップに立ったように見えるけれど、でも実際には生まれてから思春期を迎えるまでの間に、天文学的な量の練習を積んだだけなのだ。


キール大学の心理学教授ジョン・スロボダが述べるように、「傑出するための”近道”があるなどという証拠は一切ない」

史上最も成功したジャック・ニクラウスも同じことを言っている。

「練習なしで本当にゴルフが上手になった人など一人もいない。たくさん考えて、たくさんショットを打たないとダメだ。多くのプレーヤーを悩ませるのは、才能がないことじゃない。いいショットが繰り返せないということなんだ。そしてそれに対する唯一の答えは練習だ」。


同じ結論——練習の重要性——はエリクソンが示したように、視野を広げることでも得られる。

人間活動のほとんどあらゆる水準が、実に激てkに向上していることを考えてみればいい。

例えば音楽だ。
フランツ・リストが1826年に超絶技巧練習曲「鬼火」を作曲した時こんなものを弾くのは不可能だと言われた。
今日では、トップピアニストはほとんど誰でもこれを演奏できる。

同じことがスポーツでも言える。
1900年のパリオリンピックで男子100メートルそうの優勝者が11秒という記録を叩き出した時、それは奇跡と言われた。

今日ではそんなタイムでは高校陸上の全国決勝にすら残れない。

1924年のパリオリンピックでは、飛び込みの2回転宙返りは危険すぎるとして、ほとんど禁止されそうになっった。

それがいまや誰でもやる技になった。

1896年のアテネオリンピックのマラソン記録は、今やボストンマラソンの参加登録の足切りタイムより数分早いものでしかなく、何千人ものアマチュアが楽々とクリアできる。

学問においても、水準は上がる一方だ。

13世紀イギリスの学者ロジャー・ベーコンは、数学をマスターするには30年から40年かけないと無理だ、と論じた。

ところが今や、ほとんどあらゆる大学生が解析学まで学ぶようになった。
他にも色々例はある。



ここで私が言いたいのは、こうした水準の向上は人々の才能が高まったから起きているのではない、ということだ。


ダーウィン的な進化はそんな短時間で生じるものではない。

従ってそれは、人々がもっと長時間、身を入れてうまく練習しているから生じた結果に違いない。

進歩を引き起こしているのは、練習の質と量であり、遺伝子ではない



さて、「私には語学の才能がないから」とか「俺の頭は数学向きじゃないんだ」とか「スポーツに体がついていかないんだよ」とか言って、自分の可能性を否定する人は多い。

そういう悲観論の証拠はどこにあるのだろうか?

しばしそれは、ものの2週間、3週間ほど、あるいは2、3ヶ月ほど、あまり身を入れずにやってみた結果に基づいた発言だったりする。

科学の示すところでは、傑出性の域に突入するためには何千時間もの練習が必要なのだ。

ーーーーーーーーーーーー


「才能の科学」マシュー・サイド:著 より転載




いかがでしょうか?


昔からこのブログを熟読してくださっている方の中にはここで紹介していたアンダース・エリクソンという名前を覚えているかもしれません。


このアンダース・エリクソン自身が書いた著書「PEEK —超一流になるには才能か努力か?—」という本は以前にこのブログでもご紹介をさせていただいたことがあります。

また、この本は自分の中では今まで読んだ本の中でもトップクラスに入るほどの名著だと思っています。
(Motoをはじめ、自分の周りの大切な人の多くにこの本をプレゼントしました🎁)



というのも、今回の「才能の科学」にも出てきましたが、多くの人は偉業を成し遂げた人物を見るとその背景ではなく今見えている結果だけに注目し、この人は生まれつきの才能があったから成功したのだ、と思いがち。



でも実際には表には見えてこない長い時間をかけて積み重ねてきた努力や忍耐というものが圧倒的に重要ということが事実としても科学的にどんどん証明されてきているんですよね。


これは僕らのような特別な才能がなく、平凡な人間にとって物凄い励みになることだと思います。


逆に言うと、生まれつきの才能なんてなくても正しい努力や鍛錬を続けることで、誰もが、そして何歳からであってもどんどん能力を開花させていくことができるということがわかっているわけです。



それならもう「自分には才能がないから・・・」という言い訳はできませんからやるしかないですよね 笑



今回ご紹介させていただいた「才能の科学」にもこの辺りの科学的根拠や認知神経科化学のエビデンスが豊富に出てきて、読めば読むほど言い訳しないで頑張ろう!と思えるようになります。


そしてこうしたことは自分自身はもちろん、これから未来を担っていく子どもたちの教育にもものすごく活かすことができます。



幼少期に「この子は才能がないから」なんてことは絶対口にせず、正しい努力や鍛錬の方法、そして忍耐力を身につけるような教育を行うことができればこれからの子供たちはきっとなんでもできるようになると思います♪



そんな子供たちが大きくなったら今少子高齢化、そして失われた30年と言われ苦戦している日本も復活できる日が来るかもしれません。



この本を読みながらそんな人たちが一人でも多く出てくればいいなーなんて思っていました。


こんな感じでこの書籍には「人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法」になりうる素晴らしい知識が詰まっています。


もちろん、個人だけでなく、組織にも活かせるのでビジネスパーソンはもちろん、あらゆる分野に適用することができます。



本当に可能性に満ちた素晴らしい一冊だと思います。




今日も僕の大好きな本の話題に加え、教育関連のジャンルということもあり、ちょっと喋り過ぎてしまいましたが・・・




気になった方はぜひ書籍も手に取っていただき、ご自身はもちろん、お子さんやお孫さん、また接する全ての子どもたちとの対話や教育に生かしていただきたいなーと思います♪



ということで今日も最後まで目を通していただき本当にありがとうございます😊



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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2024.07.21

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