静電気について。お客さんからご質問をいただきました

2022/02/14
writer：山崎拓
- ストール

先日、あるお客さんからお電話でご質問をいただきました。

それは静電気についてのこと。

「ストールを使ったときに静電気が発生してしまうことがあるのですが、どうすれば防げますか？」という内容でした。

ちなみに、このお客さんが使われていたのはウールシルクのストール。

天然素材のウールシルクだったらそんなに静電気出ないんじゃない？と思われる方も多いと思いますが、実は組み合わせや使うシチュエーションによっては静電気が発生することもあるんです。

特に今はちょうど一年の中でも最も乾燥する時期。

こうした環境では例え天然素材100%であっても静電気が発生してしまい、不快な思いをしてしまう可能性があります。

ストールファッションの場合は、静電気が発生することで服にストールが張り付いてしまい綺麗にドレープやシルエットが決まらなかったり、埃やゴミを吸い付けてしまったり、ストールや衣類の繊維が起毛したり毛羽立ったり、とこれまた色々とストレスがかかります。

しかも、静電気を帯電してしまうと、人の体にもいろいろな悪影響が出ることがわかっています。

例えば、自律神経失調症、疲労蓄積、ストレス増加、血糖値上昇、皮膚病悪化などの症状につながると言われていますし、静電気が体にたまることで、カルシウムやビタミンCが流出するため美容にもよくありません。

なので、静電気の発生は本当に百害あって一利なし。

きっとこれは誰もが一度は体感されたことがあるのではないでしょうか。

過去にも同じような時期に静電気発生のメカニズムについてお話をしたことがありますが、今日は復習を兼ねて、静電気の発生や予防についてのお話をさせていただきます。

まず、大前提としては天然素材のストールやお洋服に関しては基本的には静電気はかなり発生しにくいものになります。

発生するとしたら環境と組み合わせが悪い場合。

環境というのは今のように空気が乾燥していて湿度が低い場合は洋服や人体に電気が帯電しやすくなります。

また、組み合わせというのは洋服やストールの素材に関すること。

地球上では自然な状態の中で何かの物質が存在すれば必ず静電気が発生すると考えられています。
なので、あらゆる物質の接触や摩擦で静電気が発生する可能性があるわけですが、この組み合わせによっては全く発生しなかったり、逆にしやすくなります。

この図は素材別の帯電列を示したものですが、全ての物質はプラスまたはマイナスに帯電する可能性があり、これはストールや衣類全てに当てはまります。

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そして、プラスまたはマイナスに帯電する、というのは素材の種類によって変わり、さらにプラス同士、マイナス同士に帯電する素材であれば、静電気は発生しにくくなります。

なので、例えば、アクリルやポリエステルの洋服とウールやシルク、カシミヤのストールを組み合わせてしまうと静電気が発生しやすくなります。

一方で、一方、ウールとシルクは同じ帯電列なので、この組み合わせであれば静電気が発生しにくくなる、というような感じです。

また、元々と帯電しにくい、リネンやコットンなどは相手がどんな素材でも比較的静電気は発生しにくくなるので、これらの素材をベースにすることは静電気発生を予防する上でとても役立ちます。

今回お問合せをいただいたお客さんにももし可能であれば上着を綿１００％のものにすることをお勧めさせていただきました。

もちろん、全てのお洋服をコットンやリネンにするわけにはいかないと思いますが、静電気がどうしても気になる！という時には一度試してみていただけるとものすごい効果を感じるはずです。

僕自身も肌に直接触れる肌着関係はもちろん、トップスもボトムスも基本的に全て天然繊維１００％を愛用しているので、毎日ストールを巻いていますが、静電気が発生することはありません。

このことを知っておくだけで静電気発生を予防しやすくなり、快適なストールファッションライフを送れるはずです♪

良かったらぜひあなたの日々の生活の中にも取り入れてみてくださいね！

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。