- 2026/06/30
- writer: Moto
「カシミール伝統の刺繍を受け継ぐ職人たち」
インド・カシミールから
おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。
今日は前回の続き。
カシミール訪問の様子をお届けしたいと思います。
前回の機織り職人のブログは読んでいただけましたか?
インド・ラダックで育てられた希少なパシュミナ原毛から糸を作り、その細いパシュミナ糸を丁寧に織り上げていく職人。
この服飾文化は何百年も昔から同じように作られてきました。
一昨年、パシュミナ原毛を育てる生産者を実際に訪ねましたが、最高品質の原毛が育つまでには、あの厳しい自然環境の中で一年もの歳月がかかります。
さらに、その原毛が一枚のストールとして完成するまでには、紡績や織りなど多くの職人たちの手仕事が積み重ねられています。
その背景を知っているからこそ、目の前で行われている一つひとつの手仕事が、より尊く感じられます。
この貴重な光景を見られることへの感謝を胸に、生産者の一つひとつの動きを、この目に焼き付けました。
そして次はいよいよ刺繍職人の工房へ。
現地では、なかなか予定通りに進まないのも日常茶飯事。道中では思わぬ足止めもありましたが、機織り職人の工房を出発して車で約1時間。
ようやく刺繍職人たちが暮らす村へ到着しました。
その頃には日も傾き始め、空は夕日に染まっていました。
今回のカシミール訪問の中でも、僕が最も楽しみにしていたのが刺繍職人との出会いです。
どんな職人さんが、どんな環境でこの美しい刺繍を生み出しているのか。
期待と少しの緊張を胸に、工房へ向かいました。
機織り職人の工房と同じように、刺繍職人の工房もごく普通の住宅の中にあります。
暮らしの場と仕事場が一つになった、自宅兼工房です。
そして案内されるまま木造の家へ足を踏み入れると・・・
すぐに、この光景が目に飛び込んできました。

もちろん、刺繍職人との再会も8年ぶり。
しかも、この工房で迎えてくれたのは女性の職人さんたちでした。
女性の職人さんとお会いするのは、初めてカシミールを訪れた時以来のこと。
当時の記憶がよみがえり、どこか懐かしい気持ちになります。
さらに今回は、複数の職人さんが同じ部屋で刺繍に向き合う光景を見ることができました。
部屋の中は驚くほど静かで、聞こえてくるのは時折交わされる会話と、針を運ぶかすかな音だけ。

それぞれが目の前のストールに集中し、長年培ってきた技術で、一針一針丁寧に模様を描いていきます。
その姿を見ているだけで、この美しい刺繍がどれほどの時間と根気によって生み出されているのかが伝わってきました。
職人さんは木版で生地に押された下書きのデザインに合わせて一針一針刺繍を施していきます。
完成したパシュミナストールにも、わずかにこの版の跡が残っていることもありますが、それは手仕事の証。

こうして3人の職人さんの手仕事を見ていると、それぞれ刺繍の表情が違い、使う糸の色にも個性があります。

ここで完成するストールはまったく同じにはなりません。
目の前で、一針一針、世界に一枚だけのストールが生み出されていく。
そんな瞬間はあっという間に過ぎていきます。
少し手を止めていただき、職人さんたちのお話を伺うこともできました。

「この仕事は何年くらい続けているんですか?」
そう尋ねると、2人の女性は約15年、もう1人は約8年とのこと。
十分すぎるほどの経験ですが、「まだまだですよ」と笑顔で答えてくれた姿がとても印象的でした。
この繊細な刺繍の世界は、それほど奥が深いのでしょう。
さらに、「いつ頃から始めたのですか?」と尋ねると、「10代の頃から」という答えが返ってきました。

カシミールでは、親から子へ、そして次の世代へと手仕事が受け継がれていく文化があります。
幼い頃から身近で刺繍に触れ、自らも針を持ち、長い年月をかけて技術を磨いてきたからこそ、あれほど美しい刺繍が生み出されるのだと改めて実感しました。
素晴らしい手仕事。
そして、素晴らしい時間でした。
さらに実際に工房を訪ねると、職人さんたちの暮らしや家族の存在まで垣間見ることができます。
この職人さんたちが心を込めて作り上げるストールと、その背景にある手仕事の価値を、あなたをはじめ、日本の多くの方に知っていただきたい。
その思いを、改めて強くした今回の訪問。
工房を出る頃には日もすっかり傾き、内容の濃すぎる一日も、あっという間に終わろうとしていました。

おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。
今日は前回の続き。
カシミール訪問の様子をお届けしたいと思います。
前回の機織り職人のブログは読んでいただけましたか?
インド・ラダックで育てられた希少なパシュミナ原毛から糸を作り、その細いパシュミナ糸を丁寧に織り上げていく職人。
この服飾文化は何百年も昔から同じように作られてきました。
一昨年、パシュミナ原毛を育てる生産者を実際に訪ねましたが、最高品質の原毛が育つまでには、あの厳しい自然環境の中で一年もの歳月がかかります。
さらに、その原毛が一枚のストールとして完成するまでには、紡績や織りなど多くの職人たちの手仕事が積み重ねられています。
その背景を知っているからこそ、目の前で行われている一つひとつの手仕事が、より尊く感じられます。
この貴重な光景を見られることへの感謝を胸に、生産者の一つひとつの動きを、この目に焼き付けました。
そして次はいよいよ刺繍職人の工房へ。
現地では、なかなか予定通りに進まないのも日常茶飯事。道中では思わぬ足止めもありましたが、機織り職人の工房を出発して車で約1時間。
ようやく刺繍職人たちが暮らす村へ到着しました。
その頃には日も傾き始め、空は夕日に染まっていました。
今回のカシミール訪問の中でも、僕が最も楽しみにしていたのが刺繍職人との出会いです。
どんな職人さんが、どんな環境でこの美しい刺繍を生み出しているのか。
期待と少しの緊張を胸に、工房へ向かいました。
機織り職人の工房と同じように、刺繍職人の工房もごく普通の住宅の中にあります。
暮らしの場と仕事場が一つになった、自宅兼工房です。
そして案内されるまま木造の家へ足を踏み入れると・・・
すぐに、この光景が目に飛び込んできました。

もちろん、刺繍職人との再会も8年ぶり。
しかも、この工房で迎えてくれたのは女性の職人さんたちでした。
女性の職人さんとお会いするのは、初めてカシミールを訪れた時以来のこと。
当時の記憶がよみがえり、どこか懐かしい気持ちになります。
さらに今回は、複数の職人さんが同じ部屋で刺繍に向き合う光景を見ることができました。
部屋の中は驚くほど静かで、聞こえてくるのは時折交わされる会話と、針を運ぶかすかな音だけ。

それぞれが目の前のストールに集中し、長年培ってきた技術で、一針一針丁寧に模様を描いていきます。
その姿を見ているだけで、この美しい刺繍がどれほどの時間と根気によって生み出されているのかが伝わってきました。
職人さんは木版で生地に押された下書きのデザインに合わせて一針一針刺繍を施していきます。
完成したパシュミナストールにも、わずかにこの版の跡が残っていることもありますが、それは手仕事の証。

こうして3人の職人さんの手仕事を見ていると、それぞれ刺繍の表情が違い、使う糸の色にも個性があります。

ここで完成するストールはまったく同じにはなりません。
目の前で、一針一針、世界に一枚だけのストールが生み出されていく。
そんな瞬間はあっという間に過ぎていきます。
少し手を止めていただき、職人さんたちのお話を伺うこともできました。

「この仕事は何年くらい続けているんですか?」
そう尋ねると、2人の女性は約15年、もう1人は約8年とのこと。
十分すぎるほどの経験ですが、「まだまだですよ」と笑顔で答えてくれた姿がとても印象的でした。
この繊細な刺繍の世界は、それほど奥が深いのでしょう。
さらに、「いつ頃から始めたのですか?」と尋ねると、「10代の頃から」という答えが返ってきました。

カシミールでは、親から子へ、そして次の世代へと手仕事が受け継がれていく文化があります。
幼い頃から身近で刺繍に触れ、自らも針を持ち、長い年月をかけて技術を磨いてきたからこそ、あれほど美しい刺繍が生み出されるのだと改めて実感しました。
素晴らしい手仕事。
そして、素晴らしい時間でした。
さらに実際に工房を訪ねると、職人さんたちの暮らしや家族の存在まで垣間見ることができます。
この職人さんたちが心を込めて作り上げるストールと、その背景にある手仕事の価値を、あなたをはじめ、日本の多くの方に知っていただきたい。
その思いを、改めて強くした今回の訪問。
工房を出る頃には日もすっかり傾き、内容の濃すぎる一日も、あっという間に終わろうとしていました。

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Profile
Moto
1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
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10年以上前の記事
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おはようございます😊
朝から、『細い…細か過ぎるわ〜、凄っ!!』っと、
大きなひとり言です(笑)
そして、こんなに細ーい繊細な刺繍を、刺繍枠を使わずにするんですね😲
布地を引っ張っることもないのに、あの美しい刺繍が出来ることにびっくり😮
裁縫が大の苦手な私には、凄いとしか言えません💦
凄いなぁ~とYouTubeを繰り返し3回も観ちゃいました😌
手が変われば、同じ柄の刺繍でも違いが出るのは良いですね〜😆
色の組み合わせ等で個性がそれぞれに出るのは、同じものがない貴重なものになりますよね😊
改めて大事に使わせていただきます🧣
いつ頃、日本に帰って来るのかなぁ🛬
帰りはスムーズに日本にご自宅に到着出来ますように🏠️
三重 近藤