- 2024/08/16
- writer: 山崎拓
なんでそんな過酷な場所に行ってるの?
今バイヤーMotoがインド北部のラダック地方を訪れています。
Motoのブログでも詳しく話していましたが、ここは一番低い場所でも標高が3500mの場所。
一番低い標高で日本一高い富士山と同じくらいの高さですからね 笑
この場所がいかに高い場所に位置しているかということがわかると思います。
今回、そんな高地に何のために行っているのか?
というと、それはもちろん、あのカシミヤストールの原毛であるカシミヤ山羊とその生産者に会いに行くため。
今回は4回目の現地訪問なのですが、僕らは現場主義を一つの指針として事業活動をしているので、商品の買い付けはもちろん、そのストールの原料となっている原毛や作り手である生産者の場所もできる限り定期的に訪れて、現状を実際に自分たちの目で見るようにしています。
とはいえ、先ほどもお話ししたようにこの地域はインドの最北部に位置していて、標高も3500mから高いところでは5350mにもなるような場所。
インド現地からも飛行機を使わなければいけませんし、現地を訪れ、さらに生産者やカシミヤ山羊が生息する場所にたどり着くためにはかなりの日数と費用がかかります。
もちろん、体力的にもとても大変なんですよね。
僕自身は一回しか行ったことがないのですが、普段日本に住んでいるとなかなか想像できない過酷な環境なんです。
Motoは今回で4回目なので、かなり経験はしていますが、それでも事前に薬局行って薬を準備しているくらいですからね 笑
現地に滞在していると高山病はもちろんですが、生産者やカシミヤ山羊が生息するヒマラヤ山脈の高地はそれこそ岩と氷しかないような場所。
実際に生産者やカシミヤ山羊の生息している場所に訪れるまではバギーも活用しながら進んでいくことになるのですが、道中は舗装された道路なんてありませんから、数メートル先は崖という場所もたくさんあります。
下手したら大怪我をしたり、命を落とす危険だってあります。
こんな話をすると、「時間と費用、そして体を張ってまでわざわざこんな僻地まで足を運ぶ意味があるの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、こうやって冷静に考えるとリスクの方が大きい感じがしてきます 笑
僕らが初めて訪れた2013年の冬は何も情報がない中でしたから、このリスクを取ってでもこの場所を訪れる価値はあったんですよね。
でも今回は4回目。
1回、2回はともかく4回もこんなリスクを取っていく意味あるの?
と思われるのも当然の反応だと思います。
でも、答えは・・・
やっぱり物凄くあるんですよね。
というもの、先ほども少しお話をさせていただきましたが、僕らは元々ものづくりの出身。
当時も現場でバリバリ生産活動をしていましたが、やっぱり現場で起こっていることを見るのが一番勉強になり、現実や事実を知る唯一の方法なんですよね。
いくら理論や机上で計算をしても、現場で試してみると違う結果になったり、思わぬ成果が出ることは数知れず。
もうこれはものづくりの現場で数えきれないほど経験してきていますし、起業してからもこのことをあらゆる場面で体験しています。
もちろん、理論やセオリー、過去の先人たちの知識や知恵もものすごく大事。
でも、実際の経験ほど価値のあるものは他にはないと思っています。
そして、今このブログを読んでくださっているあなたをはじめ、多くのお客さんは実際に現地を訪れてストールの原毛や作り手に直接会うのは現実的には難しいですよね。
なので、僕らは商品の提供側としてこうした現実や事実をしっかりと伝えることも大事な仕事の一つだと考えています。
僕らが扱っているストールがどうやって作られているか?
どんな人たちが携わっていてどんな原料が使われているのか?
その原料はどのように生み出されているのか?
こうした上流の上流の状況も実際に自分たち目で見てそれをしっかりと発信していく。
こうすることで、お客さんたちに生の情報をお伝えすることができますし、こうした情報を知っていただくことでより普段使ってくださっているストールへの愛着も増し、より丁寧に長いことストールを使っていただきやすくなるかなーと思っています。
さらに今はインターネットのおかげでどんどんコンテンツリッチの世の中になってきています。
以前は写真を中心にお届けをしていましたが、今回は動画もたくさん撮影してくる予定になっています。
こうしたコンテンツを通じてあなたにも少しでもストールはもちろん、これらの背景情報も臨場感を持ってお伝えできるようになると思います。
僕自身も初めてこの場所を訪れてカシミヤ山羊の原毛を触った瞬間に「将来は絶対にこの原毛を使ったストールを扱いたい!!」と強く思ったのを昨日のことのように覚えています。
(当時はまだカシミヤストールなんて扱うことはもちろん、見つけることすらできていませんでした)
あれから11年経って今はおかげさまでたくさんの魅力的なカシミヤストールを扱うことができていますが、当時は夢のまた夢のような感じだったんです。
そして、カシミヤ山羊もそうですが、僕らが扱っているストールは全て天然素材100%素材。
自然が生み出すものですから完全に人間がコントロールできるものではないんですよね。
自然環境の変化で素材の生産量や質も変わりますし、生産者の現状も年を追うごとに変わっていきます。
(ちなみに、カシミヤストールの生産量は生産者の高齢化により年々低下してしまっています・・・)
こうした変化も含め、現地に定期的に訪れることで普段日本ではなかなか知ることができない貴重な情報を伝え続けていきたいなーと。
もちろん、この大役はMotoが担ってくれているんですけどね 笑
ということで、これからもナチュラルラウンジは現場主義を大切にしながら事業活動を行なっていきます。
この後も現地でしか知り得ないような生の情報をブログを通じて届けてくれると思うので、ぜひこちらも楽しみにしていてくださいね!
コメント
Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
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