事業レビュー。今年も◯安が強烈です・・・

2024/07/06
writer：山崎拓
- 仕事へのこだわり

今年も早くも７月。
2024年も半分が終わりましたね。

毎年言っていますが、本当に時が流れるのは早い！

うかうかしていると今年もあっという間に年末を迎えてしまいそうです・・・

そんな節目となる年の半分が終わり、先日は今年の事業計画のレビューを行いました。

事業レビュー自体は毎月欠かさず行っていて、主要なデータを確認し、課題や問題はもちろん、改善点を洗い出し、今月は何に取り組むか？ということを考えていますが、この半年のレビューはより大きな枠組みで今年はもちろん、3年後、5年後を見据えた視点で考えるようにしています。

短期の結果も大事ですが、最も重要なのは長期的な視点。

以前僕がとても尊敬している経営者の方（元スタバ社長の岩田さん）に「経営とは短期と長期の折り合いをつけること」という重要な教訓を教えていただきました。

このことはもう事業活動をしている中でずっと意識していることですが、これも言葉にすると短いですが、実践するとなると決して簡単なことではないんですよね。

特に経営的に厳しい時はどうしても短期で結果を出さなければ事業自体が廃業してしまうので、もう長期のことなんて考えていられなくなってしまいます・・・

人間で言えば、出血多量で死にそうになっているときに健康のことなんて考えられないですよね・・・

まさに事業の立ち上げ当初なんてこんな感じでしたから、もうその日生き延びることだけに必死でした。

でも短期的なことだけに捉われてしまうと長期的に見たらさまざまな問題が出てきます。

人間で言えば、手軽に手に入るという理由で糖質たっぷりの価格の安い加工食品ばかり食べていたらそのうち健康を損ねて生活習慣病にかかり、さまざまな疾患を患ってしまうような感じ・・・

一方で、長期的なことだけを考えていればいいか？というとそんなことはありません。

いくら将来起こることを予測して取り組みや投資をしたとしても、それが環境の変化によって全く効果がなくなってしまうこともありますし、短期の活動を蔑ろにするとやっぱり直近の成果や結果、業績は落ちやすくなります。

業績が落ちてくると人間誰でもモチベーションが下がりやすくなるので、それが日々の仕事のパフォーマンスまで影響を及ぼし、さらに下降サイクルにはまるという状況になる可能性もあります。

人間で言えば、健康に気を使いすぎて、食べるものがなくなってしまい、極端な生活スタイルになってしまうことで日々の食事の楽しみが全くなくなってしまったり・・・

そうなると栄養面は良いかもしれませんが、精神面や情緒面ではストレスがかかってきて知らず知らずうちに逆に健康を損ねてしまうかもしれません。

こんな感じで事業経営も人の健康もかなり通じるところがあると思っています。

ちなみに、ここ最近の僕らの直面している大きな問題の一つに物凄い円安の影響で原材料費が高騰していることが挙げられます。

これは短期でも長期でもどっちでも大きな影響がありますし、さらに外部要因なのが非常に厄介なところ。

僕も金融の分野ついても今まで色々学んできましたが、個人的には為替って予測するのがかなり難しいことの一つだと思っています。

数年前にまさかドル円が160円を超えるなんて予測できた人が金融のプロを含めてもどれほどいただろうか？と今でも思いますよね　汗

しかもこんな数年に渡る円安ですからね・・・
（個人的にはアメリカのFRBがFFレートを据え置いたタイミングくらいから少しずつ円高になってくると思ったんですけど、実際は逆にそこからさらに上がってしまいました・・・）

海外から商品を輸入している僕らのような事業者にとってはこの影響はめちゃくちゃ大きいです😭

さらにこれも最近の国民全員の大きな負担ですが、日本のインフレもとても大きな外部要因です。

これは円安によって輸入品の物価が上昇することで生活必需品を含めて価格がどんどん上がっていることが大きな要因ですが、それと同時に輸入品を扱っていない会社も結構値上げをしているのもかなり影響していると思っています。

そうなると多くの人は支出を控えますから、例えば僕らが扱っているような生きていくのに必須ではないストールやスカーフというものは真っ先に購入の選択肢から外されるものの一つ。

こうした背景もあり、この継続的で強烈な円安が僕らの事業にもかなり影響を与えるようになっています　汗

ただ、個人的には商品の価格というものはあくまで原価ではなく、商品そのものの価値（本質的価値）から算出されるものだと考えています。

いくら原価が高くてもお客さんにとって価値がなければ価格を上げることはできませんよね。

ぶっちゃけ、数年前から比べるとドル円レートでは商品の値段は全て1.5倍以上にしないと利益的には結構厳しい状況です。

でもこれはさっきの考え方でいくと、円安だから、インフレだから値段を上げるのは違うと思っています。

むしろ、商品の本質的価値をしっかりと熟考して出てくる価格こそが適正であると考えているので、現状の商品についてはほとんど価格は据え置いて展開させていただいています。

なので短期的にはやっぱりちょっと厳しい面もあるんですよね・・・

でも長期的にはこうした我慢や企業の方針がお客さんの信頼を得ることに繋がって、より一人一人のお客さんとの関係性が深まり、結果的にはナチュラルラウンジを選んでいただきやすくなると思っています。

また、為替だって永遠に円安方向に向かい続けることもないと思いますし、インフレだってここまでハイペースな上昇はちょっと急すぎますから、もうちょっと穏やかな上昇に変わっていくんじゃないかなーと個人的には思っています。

今は僕らのような輸入企業については明らかに逆風ですが、いずれ反転した時にはものすごい追い風になる可能性だってありますからね！
（ただ、昔のような１ドル100円というような環境は望めないかもしれませんよね・・・）

いずれにしても今は我慢の時。

こういう時こそ短期ではなく、長期的な視点で日々の仕事に取り組んでいかねば！といつも以上に意識をしています。

そして、大事なのは外部要因ではなく、自分達が影響できる部分にフォーカスしてそこを改善に集中すること。

為替など自分達ではどうしようもないことを悩んだって何も変わりませんからね。

為替がどっちに動こうが、今自分達がすべきことに集中するのみ！

とはいえ、最近事業活動のレビューをしてあらめて円安の恐ろしさを感じている今日この頃です　苦笑

PS.
でもこんな環境の中でもおかげさまで事業は順調に成長しています！
これもいつもこのメルマガ&ブログを読んでくださっているあなたやいつもお店を利用してくださっているお客さんたちのおかげさま！！

いつも本当にありがとうございます。

これからも自分達にできるベストを尽くして事業を運営していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします！

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。