- 2023/02/02
- writer: Moto
第三の親父からもらった採用通知と不採用通知
おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。
いやー今年も早いもので2月に入りましたね。
寒さは言うまでもありませんが今月を乗り越えれば春がぐぅーっと近づいてきます。
あの春の風を早く感じたい気持ちもありますが、もう少し待ちたいと思います。
そして今の時期といえば卒業シーズンや、就職、職場の異動を控えた季節ですよね。
小学校、中学、高校、大学、そして就職。
僕も前職の会社を退職するまではこうしたイベントを経験してきました。
特に大学4年生の今頃は、どんな社会人人生が待っているんだろう。
なんて期待と不安を胸に今の時期を過ごしていましたね。
ところで僕の前職の会社といえば、先日山崎のブログにも登場した第三の親父さんの会社です。
山崎には山崎の、そして僕には僕の第三の親父さんとの思い出もあるわけですが、僕の中で一番の思い出は会社に入社する前の就職試験の時のことです。
僕は東京で就職活動をしていたので、霞ヶ関や丸の内、渋谷、品川と色々な場所へ行きました。
(趣味山菜とか言っているやつとは無縁の場所ですよね。笑)
ありがたいことに内定も頂いてもう就職は東京だな。
とほぼほぼ決めていた訳ですが、一度だけ地元で行われた長野県の合同説明会に参加したんです。
会場から溢れるほどスーツを着た就活生がいました。
僕は文系なので特に製造業の会社は基本的に外して就活をしていたのですが、大学時代に本当にお世話になった先輩が就職した製造業の会社だけは一度話を聞いてみたいと思いブースに立ち寄ってみたんですね。
そしてそこで運命の出会いをします。
他の会社は人事部の方が対応していたので、いかにも会社員という雰囲気の方が就活生の対応をしていましたが、その会社のブースにはその場所に合っていない強面の方がオーラを出して座っていました。笑
たくさんの人で溢れかえっている会場でも際立っている存在感。
ちょっと入るのを止めとこうかな、とブースに入るのをちょっとためらいつつ、恐る恐る入ったのを今でも覚えています。
そうです。
その異常なほどのオーラを会場で出していた強面の方こそ第三の親父さんだったんですよね。笑
この人やばいんじゃ・・・
なんて本当に思ったわけですが、そのヤバさは見た目ではなくて親父さんの口から発せられる一言一言でした。
もう鳥肌がたったほど!
こんな人が世の中にいるんだ!と、頭をガツン!!とハンマーで殴られたような衝撃を当時覚えました。
「あ、この社長の元で働いてみたい」
当時長野県内の会社で就活をするとも思っていなかったし、ましてや製造業は考えてもいなかったのに、自然とそんな思いがスーッと胸に入ってきました。
今思えばこの時が今の僕の原点だったのだと思います。
そしてそこから履歴書を提出して試験をして面接をして。
はい内定!
(最終面接には社長もいました)
なんてうまくいけば最高ですが、そんな世の中甘くないですよね。笑
当時はまさに就職氷河期。
試験には大勢の学生がいましたが、その多くの学生とともに僕の元にも不採用の通知が届きました。
え?じゃあ何でその会社に入れたのかって思いますよね?笑
実は就活をしていた当時、試験が通っても落ちてもその都度人事の方へ御礼のメールを送っていたんです。
試験を通して貴重な経験をさせていただきました。
みたいな感じだったと思います。
ただその会社の場合は、会社説明会で出会った社員の方達の活き活きとした姿も印象的で、そうした思いも書かせていただきました。
これは後で聞いた話ですが、そのメールを送った人事担当の方が、社長へ僕のメールの話をしてくれたそうなんです。
そしてさらに僕の大学の先輩も試験直後に社長へ僕の話をしてくれたみたいなんですよね。
(今思えば入社したばかりの一社員の先輩がどうしてそんな話を社長にできたのか不思議ですが。笑)
僕の知らないところでこんな出来事が起きていて、後日電話をもらい再度面接を受けることになりました。
まさに奇跡の展開。
そして再面接当日。
案内されたのは会社の応接間でした。
どんな面接になるかとドキドキしながら座っているとそこに現れたのはまさかの社長本人。
しかもマンツーマンでの面接がいきなり始まったんです。汗
僕はてっきり人事の方と話しをするのかと思っていたので、その状況に焦ったことは言うまでもありませんが、いくつか聞かれた後に社長がこう言ったんです。
社長:何人兄弟?
僕:三人兄弟の末っ子です。
社長:血液型は?
僕:O型です。
なんでこんな質問??
と思いましたが、その後それまで真剣な表情で僕を見ていた社長がニコッと笑ってこう言いました。
俺と一緒だな。笑
よし、面倒は俺がみてやる。
突然のことで頭は真っ白でしたが、その社長の漢気?親分肌?に完全に心を持っていかれたことは言うまでもありません。
面倒は俺がみてやるって・・・。
その時の姿がまた格好良かったんですよ。笑
これが第三の親父さんとの最初の思い出です。
そしてその日直接もらった採用通知。
こんな人は今までいないと人事の方にも笑われましたが、それは採用通知と不採用通知の両方を手にした瞬間でもありました。笑
(いかにも僕らしい話ですよね。笑)
さらにこの話を家に帰って母親にするとこう言ったんですよね。
「これは何かの”縁”かもしれないから、長野に帰ってきてその会社に決めたら?」と。
当時社長に心を持っていかれていた上に、この母親の言葉。
一晩だけ考えるというより気持ちの整理をして、御礼と共にお世話になることを次の日に伝え、僕の社会人としての第一歩が始まりました。
そして言わずもがな。
そこで出会った同期入社の一人が山崎なんですよね。
(母親の予言も的中しました。笑)
もしこの時不採用のままならNatural Longeはなかったですね。笑
そして第三の親父さんには会社を辞めた今でも本当にお世話になっています。
本当に感謝しても尽くしきれないとはこういうことだなと思います。
こんなに長くメルマガを書くことが普段ないので、最初に何を書こうとしたか忘れてしまいましたが、この時期になると思い出す僕にとって大切な人生の場面の一つです。
それでは今日も1日頑張りましょう!
コメント
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Profile
Moto
1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
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2016年 (353)
2015年 (374)
10年以上前の記事
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朝から素敵なお話ありがとうございます。
落ちても感謝メール、素晴らしいと思いました。
運命的な出会いですね。
こんなことあるのですね。
運命の出会いに気づいたMOTOさん。
それだけの力もあったからですね。
感動しました。
ルルまめやん
ルルまめやんさん
コメントありがとうございます。
今思えば本当にあの時がなければ今の自分はないなと思います。
まさに運命の出会いでした。
力があったかわかりませんが、あの出会いがこれからもずっと大切な人生の場面になるように
やっていきたいと思います。
ありがとうございます。
Moto