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木を見て森を見ず。まさに!!

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あるとき、目の見えない6人の男の人たちがゾウについて説明するように言われました。

それぞれが脚、牙、尻尾、耳、腹と別々の部位を触ります。
これらの男の人たちのゾウについての評価は、円柱、筒状、木の枝、ロープ、扇子状、壁と、かなりの差があります。

各自力強く主張し、自分の経験こそが正しいと確信しています。



これは「木を見て森を見ず」という有名な格言の比喩として使われる逸話。


この話を聞いて、あなたはどう思いますか?


僕はこの逸話を初めて聞いたとき、よくできた比喩だなーと思ったものです。
もし自分がゾウというものを知らずにこの人たちと同じ環境に置かれたら、きっと同じ反応をしているだろう、と。


逆にこの状態ではこうなっても仕方ありませんが、誰か目の見える人が「ゾウ」であることを教えてあげればいいのに、と思ったものです。


でも、実はこれは実際に目が見える、目が見えないというよりも、「自分は目が見えている」と思い込んでいる時ほど起こりやすいと感じます。


たとえ目が見えていても、自分が触っている場所しか見ようとしていなかったら結局同じことになりますよね 苦笑


なので、本当によくできた逸話であり、「木を見て森を見ず」とはよく言ったものだなーと。



というのも、僕は最近全く同じようなことを経験しました。


このメルマガでもお話をさせていただきましたが、WEBサイトのリニューアルの問題に取り組んでいた時。
問題の原因を調査する中で、その問題の中にどっぷりと浸かり、問題の細部にどんどんと入っていたんです。


初めは問題を見るときに肉眼で見ていたのが、それでは確認がしにくくなり、次にルーペを使い、さらに細かい箇所を見ていくとルーペでは確認ができなくなり、最終的に顕微鏡に変えて、その顕微鏡の度数をどんどん上げていったような感じ。


でも度数を上げてもそもそも見ている部分が間違っていたので、全体像が余計に見えなくなってしまったんです。


まさに木を見て森を見ず。
藪の中に迷い込んでしまい、そこから出られなくなってしまいました。


でもあるとき、藪の中の木を見ることをやめて、一度木に登って薮全体を見たら、全然違うところに問題があることに気が付いた・・・というわけです 苦笑




こういう経験はきっと僕だけでなく、あなたも一度はしたことがあるのではないでしょうか?



僕の場合は一応全体像が見えていたので、迷った途中で木に登ることができたのですが、これがもし、全体像を把握していなかったとしたら永遠に戻ってこれなかった可能性は十分にあります・・・


そして、真因とは全然違う部分を問題だと思い込み、そこを良くしよう良くしよう、と効果のない努力を続けることになっていたかもしれません。


こうしたパラダイム(世界を見る視点)を大きく2種類に分けると、リダクショニズムとホーリズムと呼ばれたりします。


リダクショニズムというのは細分主義といい、「全てを構成するパーツの全てを理解すれば世界の全てを理解できる」というパラダイム。


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またホーリズムというのは「全体はそれを構成する一部を合計したものより大きくなるはずだ」というパラダイムです。


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どちらのパラダイムを選ぶかによって、問題に向き合うアプローチがとても大きく変わるということは想像できますよね。


大事なのはこれらの二つはどちらも必要ということ。


でも、例えば、今回の僕のようにリダクショニズム的なアプローチに偏ってしまうと全体像が非常に見えにくくなる、もしくは全く見えなくなってしまう恐れがあるということです。


冒頭のゾウの課題に挑んだ6人の目の見えない人たちの話に戻すと、脚、牙、尻尾、耳、腹と別々の部位を触り、6人のゾウについての評価は、円柱、筒状、木の枝、ロープ、扇子状、壁と全体像からはかけ離れた評価になってしまっていました。
これはまさにリダクショニズム的なアプローチに集中した結果であり、そのアプローチだけでは全体像を把握することは決してできないということになります。



なので、どんな時もまず全体像を把握してから細部に入り込むことが大事なーと思わされます。


全体像を把握しつつ、細部にも目を配る。
そして、細部に入り込んだ時にも全体像を常に意識し、自由に木の上り下りができれば、たとえ森の中や茂みの中、藪の中に迷い込んでもまた戻ってくることができます。


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でも、そもそも全体像を把握してなかったら木に登ってもどっちに行けばいいかわからなくなってしまいますからね 苦笑



そして、これは問題解決だけではなく、日々の生活のあらゆることに当てはまることだと思います。


特に何か新しいことを学ぶときはもちろん、慣れ親しんだ環境化でも細部に囚われすぎて全体が見えなくなる、ということは本当によくあります。
自分のパラダイムを常に意識をし、
「木を見て森を見ず」とならないよう。



お互い気をつけましょうね^^;




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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2020.09.27

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