『１２月はファッションの月！だけど・・・』

2014/12/06
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

１２月、アパレル業界では一年で最も売上が上がる月です。
セールのスタートと、クリスマス、ボーナスなので
あなたの財布の紐も緩くなっているのではないでしょうか？

プレゼントを買う人も自分のために買う人も実に多くなる月です。
でもこういう時期は注意が必要です。

先日。
ある業界紙のアンケートでこんな記事を目にしました。

「１２月は洋服やアクセサリーやバッグを買う」が１００％。
対象は都内在住のOLですが、
多くの女性が１２月に同じような購買活動をすると思います。

ちなみにその内訳は、
バッグ：４２％
ジュエリー：３８％
コート：２６％
ストール：１４％
ワンピース：１３％
の順番でした。

おっ、ストールも結構高い位置にあるな！
いいね、いいね！なんて一人でニヤニヤしていましたが。

今日はストールもみんな選んでいるから
うちのストールも買ってね！という話ではありません。

むしろこういった財布の紐が緩くなる時期や
周りが皆積極的にモノを買っている環境には
気をつけた方がいいと思います。

皆がやっていることが正しい

前も一度話したことがありますが、
人間は「他人が何を正しいと考えているかに基づいて物事が正しいか判断する」
という非常に根深い行動心理があります。

例えば、行列のできているラーメン屋と
その隣に全くお客さんが入っていないラーメン屋があったとします。

あなたならどっちに入りたくなるでしょうか？

おそらく行列のできているラーメン屋の方が
魅力的に見え、そっちを選ぶのではないでしょうか？

またはインターネットで買い物をするとき
もしくはお店を選ぶとき、
あなたは何を見ますか？

おそらくそのお店のお客さんの声であったり
レビューであったり
評価を確認するのではないでしょうか？

そしてその評価が高いお店を無意識に選ぶ。

自分で決断できるのは全体の５％

「自分で何を買うか決められる人は全体のわずか５％、
残りの９５％は他人のやり方を真似する人」
この行動心理はこんな言われ方もします。

街のショッピングモールやセレクトショップでも同じことが起こります。
人が集まっているお店は見たいと思ってしまいますし
皆が買っている商品はつい自分も欲しくなってしまいます。

そうなるとつい買う予定じゃなかったモノを買ってしまい
帰る頃には大量の衝動買いした洋服が溢れる・・・・
そして家に帰って冷静になったとき、
これはいらなかったんじゃないか・・・
もしくは一度使ったきりでタンスの肥やしになってしまう・・・
こんな経験もあるかもしれません。

もちろん衝動買いがいけないというわけではありません。
でも後で後悔するような買い物はしないほうがいいですし
衝動買いされて使われない商品にとっても良いことではありません。

何が言いたいかというと
アパレル業界において
こういった環境を一番作りやすいのが１２月なのです。
だから一年で１２月の売上が最も高くなります。

こういうことを知った上で周りを見れば、
他人の行動に影響されにくくなり
冷静に自分が本当に欲しいもの、
納得して買って、長く使えるものを選べると思います。

ぜひ、あなたもファッション月である１２月を充実したものにしてください！

PS.
この心理は「社会的証明」と呼ばれる行動心理ですが
非常に強力なので、その効果を知っているだけでは
感情をコントロールできないこともあります。
明日はよりこういった環境で
周りに影響されにくくなる方法をお伝えします。

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。