- 2021/04/16
- writer: 山崎拓
4つのSとサステナビリティー
最近よく聞くようになった言葉があります。
それは「サステナビリティー」。
えっ?
そんなに聞いたことない??
あれっ、僕だけですかね 笑
聞くといっても誰かから聞くというわけではなく、本やWEBの記事、動画などで見たり聞いたりすることが多いんです。
昔はサステナビリティーなんてごくごく一部のところで見聞きするだけでしたが、結構一般的な言葉になってきているのかなーと感じたんですね。
ちなみに、サステナビリティーというのは「持続可能性」や「持続性」という意味。
環境問題とか資源問題とか、生物学や経済分野では昔から使われてきた言葉だと思います。
ちなみに僕がこの言葉を初めて聞いたのはもう10年ほど前。
まだナチュラルラウンジを立ち上げる前に色々と事業や起業についての勉強をしている時にある米国のコンサルタントのコンテンツで学んだことだったんです。
その時は起業で成功するためには4つのSが不可欠、という内容でこの言葉が出てきたんですね。
その4つのSとは、
「Sellable(販売可能)」
「Successful(達成可能)」
「Scalable(拡張可能)」
そして、「Sustainable (持続可能)」
この4つを抑えた事業で起業すれば成功できると。
当時はまだ知識も経験も全くなかったので、へーそうなんだ、くらいしか思っていませんでしたが、それでも当時からこの4つのSは意識して仕事に取り組んできました。
というのも、起業した直後はとにかく目の前の売り上げをどうするか?ということに目がいちがち 汗
もうこれは仕方ないことですが、そもそも何も基盤がないので切羽詰まっていますし、売上が立たないと事業が立ち行かなくなってしまうので、フォーカスするところはとにかく商品を売ること(Sellable)。
持続できるか?とか拡張できるか?なんて二の次。
いいから黙ってとにかく売れ!!
という感じになりがち 苦笑
一方で、まがいなりにも目標は立てるので本当にそれが達成可能か?ということはまだ意識がいきました。
なので、立ち上げ当初は4つのSのうち半分しかしっかりと意識できていなかったと思います。
それでも毎日死に物狂いでやっているとなんとか売上も立つようになり、目標も達成できることも出てきます。
一方で、「これ、一生続けられるか?」「もっと広げて成長させることができるか?」という問題に直面します。
特に僕がこれを感じたのが、まだ松本の実店舗もインターネット通販も鳴かず飛ばずで、全く上手くいっていなかった頃。
先日のMotoのメルマガにもありましたが、「男性ストール専門店Natural Lounge」で活動していた辛い時期、、、
その頃、あるきっかけで、地元のデパートで催事をやらせてもらう機会に恵まれました。
この時はメインの商品は他社さんのもので、その一角で僕らのストールをディスプレイさせてもらい、販売することができたんです。
販売業をされている方や催事販売をされている方はよく分かると思いますが、この仕事結構大変ですよね 笑
お客さんの来場数や販売する商品の種類、その日の天気、周りの店舗の状況などによって毎日その日が終わるまで結果がどうなるか全然予想もつかないし、自分の体調やその日の調子によっても成果がかなり変わります。
もちろん、ある程度経験を積めばこういうこともわかるようになりますが、短期の催事だと結果はかなり読みにくく、予算や予測もほとんど意味がない・・・
そうすると販売側は余計に必死になり、余裕がなくなる。
余裕がなくなると無理に売り込んでしまってお客さんに不快感を与えてしまうことも少なくない。
結果、売れず、さらに焦るという・・・
しかも、当時は販売経験も催事経験もろくになかったので、とにかく毎日がしんどかったのをよく覚えています。
(ある意味では一番貴重な経験ができた時期ですし、もう二度と戻りたくないと思う時期でもあります 笑)
たまに色々な歯車が噛み合ってとても結果がいい時などはやっぱり嬉しかったですが、それでもこの仕事をずっと継続できるか?もっと広げて拡張できるか?と言われると僕の答えは完全にNo。だったんです。
特に継続性と拡張性に関してはこのやり方だとかなり厳しい・・・ということがわかり、その頃からいかにSustainableさせるかいかにscalableさせるか、ということを真剣に考えはじめました。
結果的に色々と改善しながら今の形態になってきているわけですが、今の仕事だったら持続できるし、拡張もできるし、もちろん販売もできる、達成もできる、という感じで、少しずつ理想の形に近づいてきています。
(逆に今の課題は「scalable(拡張可能)」という部分)
最近、サステナビリティーという言葉をよく耳にするようになり、久しぶりに昔の記憶が蘇ってきたのですが、これは何も会社に限らず、どんなことにも適用することができる大事な法則だと思います。
そして、個人的には特にサステナビリティーが重要だろうなーと。
どんな分野、どんな会社、どんな人でもそうですが、一過性ですぐに消えてしまうことというのは世の中にとって大きなインパクトを与えることは少ない。
逆にずっと昔から残っていることや大切にされていることというのは誰かがずっと継続して価値を作り出してきたものがほとんど。
それにずっと長い間持続できるということは自分たちだけでなく、周りの人や環境にとっても良くなければ成り立たないと思います。
僕らの場合だったら、商品を作ってくれている生産者や色々な仕事を協力してくれてる外部の会社の人たち、あるいはストールの生地の原料になる自然素材だってこの地球が生み出してくれているもの。
どこかに無理をさせてこうしたことのバランスが崩れてしまったら、事業の持続、継続は不可能。
なのでサステナビリティーがあるということはそれだけでも大きな価値があることなんじゃないかなーと。
逆に昔からずっと長い間時の試練に耐えてきたような会社や人は一貫して優れたサステイナブルな要素を持っていると思います。
最近流行っている言葉ですが、世の中的に持続性がより意識されているということはとても良いことだと感じます。
一個人としても会社としてもこの部分をこれからも大切にしながら日々の仕事に取り組んでいこう!と思う今日この頃です。
コメント
Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
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