「ものづくり出身」

2013/11/10
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

こんにちは。
Natural Lounge　山崎です。

僕たちは前職が同じ会社の同期であり「ものづくり」の出身です。

そのため、商品を見る場合や、実際に買い付ける場合、販売する場合も
普通のアパレル会社とは異なる視点で見て、行動しています。

例えば通常のアパレルの販売であれば、仕入れられる商品を販売するのが店舗の仕事ですので、
仕入れられた商品がどのように作られているか確認はしていません。
そもそも、なぜその商品を仕入れているのかも不明確です。
（特に大企業であればあるほど、商品数が膨大なので一点一点確認するのは困難です）

僕達の場合は、基本的に自分達が扱いたい商品は世界中どこでも自分達の足で訪れ、
自分達の目で見て触れて、確認します。
工場では、どの工程でどのような作業を行っているか、
どんな人たちが携わっているかもチェックします。
実際に扱う商品を作った経験があることと、体系的な知識を身につけているので、
工程を見る事で問題点や改善点が分かるようになっています。
商品を絞り込んでいるのでこのようなことが可能になります。
また、商品のチェック、分析検査なども一部は自分達で行っています。

つまり「現場主義」を徹底しているのです。

ものづくりの世界では「３現主義」や「５現主義」が有名ですが、
そこでの経験からアパレルの通販でこれを実践しています。

ちなみに３ゲン主義とは、「現場」へ行き、現場にある「現物」が、
「現実」の中でどのように動いているか（使われているか）を知ることです。

この、現場・現物・現実の三点に注目した考え方を３ゲン主義と呼んでいます。
机やパソコンに向かっているだけでは何も見えてきません。
３ゲン主義に沿って、現状を直視しなさいという教訓です。

しかし、３ゲン主義だけでは、品質改善できません。３ゲン主義で現状を把握しただけでは、
何が問題でどのようにすればよいかわからないからです。

そこで、３ゲン主義に「原理」「原則」を加えた５ゲン主義が生まれました。

「原理」とは、不良を引き起こすメカニズムや、製造条件の機能を知ることです。

「原則」とは、お客さんの立場になって考えることです。
つまり、お客さんがその品物をなんのために、どのように使用しているのか、
どんな機能や性能を期待しているのか把握し、その実態が作りこまれているかを考えるのです。
５現主義を行う事でお客さんの求めているものを適切に選択できるようになります。

これは何も仕事だけでなく、人生において大事な教訓だと考えています。

どんな視点で物事を見るべきか迷ったときは、「５現主義」に従って行動すると
大きな改善の機会を得ることができると思います。

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。