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『夏の主役?』



From 山崎拓
渚のスタバより、、、


日中の気温が高くなり徐々に夏本番の雰囲気が出てきました。


そんなこれからの季節に最適な素材として麻をこのメルマガでも
紹介していますが、今日はその麻のメリットだけでなく
デメリットも含んだ情報をお届けします。


麻は強さが優れていますが、その代わりに伸びにくいという特徴があります。
そのため、生地の復元力が弱いということにつながります。

繊維の発色が良く、織物の表面に光沢を生じる特徴も
シワの影響を目立たせる結果となってしまいます。

シワをだらしないと捉えてしまうと、
この特徴は致命的な欠陥と受け止められてしまいます。

しかし、逆に麻はシワを楽しむものだと思えば、
他の素材にはない雰囲気を楽しむことができます。


また、麻は水に濡れると強さが増すという特徴があります。

汗に濡れた部分が堅くなり、繊維の表面が寝た状態になってしまい
ごわついた肌触りになることがあります。

ただしこれはグレードの低いレベルの生地に起こることで
高いクオリティーの素材ではまず起こりません。


黒や紺などの濃い色で、摩擦を受けやすい部位が白っぽく色あせることがあります。
これは「フィブリル化」と呼ばれる現象です。

植物繊維は表層の下に「フィブリル層」という部分があります。
ここが摩擦によりめくれ上がってくるのがフィブリル化です。
これにより光が乱反射し、結果的に白っぽく見えてしまいます。
これは染料がフィブリル層の下まで浸透しにくく、摩擦をかけ続けると
発生してしまう現象です。

膝や肘などの摩擦を発生しやすい部位に麻を使っている衣類は
注意が必要です。

ただし、これもシワと同じく捉え方ですが、
このフィブリル化のムラが独自の雰囲気を出してくれますので常に悪いともいえません。


そして最後はメリットですが
麻は汗をかいてもべとつかず、汗離れがいいので常に清涼感があります。

麻は天然繊維の中でも最も強く、汚れを落としやすい性質もあります。
繰り返しの洗濯にも強いので非常に長持ちします。

独自の光沢、白度が強く発色がいいので、あなたのファッションに
夏の爽やかなデザインカラーを演出してくれます。


そんな夏の主役の麻をこれからの季節に活用してみてください!



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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2014.06.22

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