『人は褒めて伸びる』

2014/05/17
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

From 山崎拓
渚のスタバより、、、

今から５年前のこと・・・
僕は彼の今までとは全く違うパフォーマンスに驚きました。
仕事の質もスピードも高くなり
何よりも彼の顔が生き生きしていました。

彼はずっと仕事で成果を出せず悩んでいました。
上司からはいつも怒られ、それがプレッシャーになり
さらにミスを誘発し、また怒られる・・・
萎縮し、行動は消極的になり
最終的には「どうやったらその上司に怒られないようになるか？」
そんなことを考えて仕事をしてしまっていました。

これではよいパフォーマスンスを出すことなんてできません。

この彼は僕の元同僚で、彼の上司もかつての僕の上司でもありました。
彼は元々クリエイティブな仕事はあまり得意ではありませんでしたが、
細かい事務的な仕事や言われたことをキッチリやることは得意でした。
また当時は入社して２年目だったので、まだキャリアも少なくこれから
伸びる可能性は十分にありました。

上司の方は気分屋のところもあり、怒ると手がつけられないほど
強烈に徹底的に部下を叱りつけます。
上司としては彼の欠点を直そうとしていたこともありますが
それよりも怒りをぶつける場面の方が圧倒的に多くありました。
僕もかつて何度もやられていたので彼の気持ちは良く分かります（笑）

僕は元々極度の負けず嫌いなので
正直に言うと、その時のモチベーションは
「今は泥を飲んでも
いつかこの憎い上司を超えて逆に自分がこいつを使ってやろう！」
という非常にネガティブな感情で動いていました。

ただ結局、自分もそんな状況は我慢できないので
その上司とも何度もやり合い
激論を交わすうちに
いつのまにか仲良くなり
最終的には何でも言い合える仲になりました。
しかし、彼の性格上それは厳しいと感じていました。　

そこで、上司に彼の仕事の内容を少し見直し
成果が少しでも出た部分について褒めてやって欲しいとお願いしました。
そしてミスをした部分についてはミスをしたことを叱らずに
そのミスに対して起こしたアクションを褒めて欲しいとお願いしました。

彼には任された仕事を完遂することに集中させ、
仮にミスをしてしまっても、
スグにそのミスを是正するアクションを起こすことを徹底させました。

今までは従事していた仕事では怒られてばかりいた彼ですが
褒められるようになると
それが自信になり、もっといい仕事をするようになっていきました。
そしてまた褒められ、小さな成功体験を繰り返していくうちに自信が付いていきました。
そして、その仕事については彼が一番できる人間になっていました。
それもたった３ヶ月の期間で。

彼がこうも変わったのはいくつか要因はありますが
最も大きかったのは上司が何かある度に彼を叱るのではなく
褒めるようにしたからです。

デール・カーネギーは著書『人を動かす』の中でこう語っています。

「他人の欠点を直してやろうとする気持ちは、確かに立派であり
讃賞に値する。だが、どうしてまず自分の欠点を改めようとしないのだろう？
他人を矯正するよりも、自分を直すほうがよほど得であり、危険も少ない」と。

また、
ベンジャミン・フランクリンは自分の成功の秘訣を
「人の悪口は決して言わず長所を褒めることだ」と言っています。

これは仕事だけでなく人生のありとあらゆることに影響します。

他人のできないことを責めるのではなく
できることを褒めましょう。
そして相手を変えるのではなく、まずは自分を変えましょう。

これをするだけで多くの人間関係は上手くいくはずです。

僕もつい熱くなり、感情的になって人を責めてしまうことがあります。
そんな時は自戒を込めてこのことを思い出しています。

今日あなたは誰のどこを褒めますか？

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。