『どれを選んだらいいかわからない』

2014/03/22
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

From 山崎拓
安曇野の自宅より、、、

「ガチン！」

気付いた瞬間にはもう手遅れでした。僕が７年間愛用してきた携帯が壊れました。
しかも、寿命ではなく落っことしてしまい、画面が反応しなくなりました・・・。

なんとか復帰できないか、色々やってみましたが一向に回復する見込みがありません。

仕方がないので、新しい携帯を検討しようとインターネットで携帯を検索してみました。
その結果、膨大な種類の携帯が検索結果に表れました。
色々な機能や外観、価格など・・・細かく見ようとするとキリがありません。

正直、僕は通話とメールができればいいとは思っていたのですが、色々なアプリや便利な機能の紹介を見ていると、
これもいいかも。。。でもあれもいいな。。。。あれもこれも・・・

結果、どれを選んだらいいか分からなくなってしまいました。そしてこの時点では携帯を買いませんでした。

実はこれは僕が頭が悪いから選択できなかったからでも、優柔普段でもなく、ある心理効果によるものなのです。

これを行動心理学では「パラドックス・オブ・チョイス」（選択肢の矛盾）といいます。

これはどういった心理効果かというと、選択肢が多ければ多い程、人はその中から一つを選ぶことが困難になるというものです。
実は数ある物事の中から何かを選択するという行為はかなりのエネルギーを消耗します。
その負担に耐えられず、人は選択すること自体を止めてしまうのです。

アメリカの心理学者がある実験をしました。

それは６種類のジャムの中から一つを選んでもらうのと、２４種類の中から一つを選ぶのではどちらが購入に至る確率が高いのかというものです。

結果は、６種類のジャムから一つを選ぶ場合は３０％の確率でジャムを購入したのに対し、２４種類のジャムから選んだ場合の購入率はたった３％だったのです。

さらに少ない選択肢から購入した人の満足度も多い選択肢から購入した人よりも高いということも分かっています。

つまり、人は比較的少ない数の選択肢を与えられた場合、多く与えられた場合よりも実際にどれかを選び取る可能性が高く、自分の判断に確信を持ち、選んだものへの満足度も高いことが一貫して実証されています。

僕の場合も同じで選択肢が多過ぎてどれを選べばいいか分からない状態でした。特に自分が知識が無かったり、興味が薄い場合にはこのような状態になり易くなります。

仕方がないので、AUショップへ行って販売員のおねーさんに相談したところ、「それならこれかこれのどちらかがオススメですよ」といって２つの異なる携帯を提案してくれました。

この提案で今まで選択が多過ぎて悩んでいたのがウソのようになくなり、極めてシンプルになりました。

そのまま、じゃあこっちにしようかな・・・・と思った瞬間。僕の壊れたはずの携帯が突然鳴り出しました！

復活した！！

え〜〜〜！マジで！？　

僕も驚きましたが、AUショップのおねーさんはもっと驚いていました（笑）
理由はわかりませんが、携帯が治りました。
でもいつ壊れるか分からない状態なので、もし壊れたときには選択をし易い提案をしてくれるプロがいるショップに行こうと思います。

あなたももし、選択肢が多過ぎて決められないときがあったら、その道のプロに相談してみるといいと思います。そうすることで時間もエネルギーも無駄にせず、適切な選択をすることができるはずです。

PS.
僕らもストールのプロとして適切なアドバイスができます。もしどんなストールを選べばいいか分からない。巻き方が分からない。どうやって着こなすか分からない。などの悩みがあれば気軽に連絡してください！

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。