- 2026/07/16
- writer: Moto
「アーリ手刺繍の職人を訪ねて。未来をつなぐ人たちとの出会い」
おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。
今日も引き続き、カシミールからお届けしたいと思います。
実は今回が、カシミールでの工房訪問をお届けする最後のブログ。
機織り、ソズニ刺繍、カニ織と、カシミールを代表する伝統技法を見てきましたが、最後に向かったのは、Natural Loungeでもこれまで取り扱ってきたアーリ手刺繍の職人探しです。
前回のブログでもお話ししたように、本来訪問する予定だったアーリ手刺繍の工房には伺うことができなくなってしまい、今回は自分たちの足で職人さんを探すことになりました。
これも、ある意味Natural Loungeらしい買付スタイル!

初めて歩く道を、人に聞きながら進んでいきます。
住所を書いてもらったメモを何度も別の人に見せ、その都度教えてもらいながら目的地を目指します。
インドでは、親切に教えてくれた道が実は違っていた、ということも珍しくありません。
そのため、一人だけでなく複数の人に確認しながら進むのが、これまでの経験から身についた僕らなりの方法です。
それでも、カシミールの人たちは本当に親切でした。
まず向かったのは、前日に地元の方から教えていただいたアーリ刺繍の女性用スーツを扱うお店。
「素晴らしいアーリ刺繍の商品があるから、一度行ってみるといい。」
そう教えていただいて、乗合バスに40分、さらに30分ほど歩いてようやく到着しました。
ところが、お店の前には閉まったままのシャッターが・・・。
「あぁ・・・。」
一瞬そう思いましたが、これもよくあること。
すぐに気持ちを切り替え、近くのお店の方に聞き込みを始めました。
すると、そのお店のオーナーをご存じの方がいて、その場で電話をかけてくださいました。
30分ほど待つと、女性のオーナーと娘さんが駆けつけ、快く迎え入れてくれました。

今回の目的は、アーリ手刺繍の職人さんを探し、その手仕事を写真や動画で記録すること。

そうお伝えすると、知り合いの職人さんや生産者へ連絡を取ってくれました。
実は、彼女たちが扱っていたのは女性用スーツのみで、ストールは取り扱っていませんでした。
つまり、僕たちが商品を仕入れることはできない。
それでも利益とは関係なく、一生懸命協力してくださる姿に、ただただ感謝の気持ちしかありません。
しかし、この日は金曜日。
イスラム教徒にとって大切な曜日ということもあり、当日の急なお願いでは職人さんとの調整は難しい状況でした。
そんな中、最後に教えてくださったのが、アーリ手刺繍を学ぶ学校の存在でした。
教えていただいた場所を目指して再び歩き始めます。
途中、小学生の男の子や、お茶を楽しんでいたおじいさんたちに声を掛けられながら、少しずつ目的地へ近づいていきました。

最後には通りがかった男性が、
「知っているから着いておいで。」
と案内してくださり、その方の後をついていくことに。
そしてようやくたどり着いたのは、カシミール州政府が運営するアーリ手刺繍の学校でした。
外観はというと・・・特に看板もないので、知らなければ辿り着けない感じです。
ここには、子育てや家事と両立しながら仕事をしたい女性たちが集まり、アーリ手刺繍の技術を学んでいます。
急な訪問にもかかわらず、先生や生徒の皆さんは快く受け入れてくださり、教室の中を見学させていただくことができました。
ここで少し、アーリ手刺繍の説明を。
アーリ手刺繍は、先端がかぎ状になった専用の針を使い、布の表から裏へ糸を引っ掛けながら刺繍を施していく、カシミールを代表する伝統技法の一つです。

熟練した職人になると、両手を巧みに使いながら、まるで絵を描くような滑らかな動きで、美しい模様を次々と生み出していきます。
まず見せていただいたのは、先生の手仕事。

かぎ針と糸を自在に操りながら、迷いのない手つきで流れるように刺繍を施していく姿は、まさに長年積み重ねてきた経験の賜物でした。
続いて、生徒さんたちの手仕事もゆっくり見学させていただきました。
熟練の職人さんと比べると、刺繍の大きさや立体感にはまだ違いがあります。
それでも、一針一針を丁寧に刺し進める真剣な表情からは、「上達したい」という思いが伝わってきました。
卒業後は、それぞれが自宅で仕事として刺繍を続けていくそうです。
熟練した職人さんの技を見ることももちろん貴重な経験ですが、こうして伝統技術を受け継ぎ、新しい職人が育っていく現場を見る機会は決して多くありません。

今回のカシミール訪問では女性、男性を問わず、そして熟練の職人さんから若い世代まで、本当に幅広い手仕事に触れることができました。
予定していた工房訪問とは違う形にはなりましたが、アーリ手刺繍という伝統技術が次の世代へ受け継がれていく現場を見ることができたことも、僕たちにとっては大きな財産です。
これで、今回のカシミールでの工房訪問はすべて終了。
機織り、ソズニ刺繍、カニ織、そしてアーリ手刺繍。
今回も本当に多くの方に助けていただき、素晴らしい手仕事と、それを受け継ぐ職人さんたちに出会うことができました。
この経験をこれからのNatural Loungeにしっかりと生かし、皆さんへお届けしていきたいと思います。
明日は午後の便でデリーへ戻ります。
工房訪問を終えた今夜は、ゆっくりとカシミールの街を歩き、この土地の空気をもう少しだけ感じてこようと思います。
Natural LoungeのMotoです。
今日も引き続き、カシミールからお届けしたいと思います。
実は今回が、カシミールでの工房訪問をお届けする最後のブログ。
機織り、ソズニ刺繍、カニ織と、カシミールを代表する伝統技法を見てきましたが、最後に向かったのは、Natural Loungeでもこれまで取り扱ってきたアーリ手刺繍の職人探しです。
前回のブログでもお話ししたように、本来訪問する予定だったアーリ手刺繍の工房には伺うことができなくなってしまい、今回は自分たちの足で職人さんを探すことになりました。
これも、ある意味Natural Loungeらしい買付スタイル!

初めて歩く道を、人に聞きながら進んでいきます。
住所を書いてもらったメモを何度も別の人に見せ、その都度教えてもらいながら目的地を目指します。
インドでは、親切に教えてくれた道が実は違っていた、ということも珍しくありません。
そのため、一人だけでなく複数の人に確認しながら進むのが、これまでの経験から身についた僕らなりの方法です。
それでも、カシミールの人たちは本当に親切でした。
まず向かったのは、前日に地元の方から教えていただいたアーリ刺繍の女性用スーツを扱うお店。
「素晴らしいアーリ刺繍の商品があるから、一度行ってみるといい。」
そう教えていただいて、乗合バスに40分、さらに30分ほど歩いてようやく到着しました。
ところが、お店の前には閉まったままのシャッターが・・・。
「あぁ・・・。」
一瞬そう思いましたが、これもよくあること。
すぐに気持ちを切り替え、近くのお店の方に聞き込みを始めました。
すると、そのお店のオーナーをご存じの方がいて、その場で電話をかけてくださいました。
30分ほど待つと、女性のオーナーと娘さんが駆けつけ、快く迎え入れてくれました。

今回の目的は、アーリ手刺繍の職人さんを探し、その手仕事を写真や動画で記録すること。

そうお伝えすると、知り合いの職人さんや生産者へ連絡を取ってくれました。
実は、彼女たちが扱っていたのは女性用スーツのみで、ストールは取り扱っていませんでした。
つまり、僕たちが商品を仕入れることはできない。
それでも利益とは関係なく、一生懸命協力してくださる姿に、ただただ感謝の気持ちしかありません。
しかし、この日は金曜日。
イスラム教徒にとって大切な曜日ということもあり、当日の急なお願いでは職人さんとの調整は難しい状況でした。
そんな中、最後に教えてくださったのが、アーリ手刺繍を学ぶ学校の存在でした。
教えていただいた場所を目指して再び歩き始めます。
途中、小学生の男の子や、お茶を楽しんでいたおじいさんたちに声を掛けられながら、少しずつ目的地へ近づいていきました。

最後には通りがかった男性が、
「知っているから着いておいで。」
と案内してくださり、その方の後をついていくことに。
そしてようやくたどり着いたのは、カシミール州政府が運営するアーリ手刺繍の学校でした。
外観はというと・・・特に看板もないので、知らなければ辿り着けない感じです。
ここには、子育てや家事と両立しながら仕事をしたい女性たちが集まり、アーリ手刺繍の技術を学んでいます。
急な訪問にもかかわらず、先生や生徒の皆さんは快く受け入れてくださり、教室の中を見学させていただくことができました。
ここで少し、アーリ手刺繍の説明を。
アーリ手刺繍は、先端がかぎ状になった専用の針を使い、布の表から裏へ糸を引っ掛けながら刺繍を施していく、カシミールを代表する伝統技法の一つです。

熟練した職人になると、両手を巧みに使いながら、まるで絵を描くような滑らかな動きで、美しい模様を次々と生み出していきます。
まず見せていただいたのは、先生の手仕事。

かぎ針と糸を自在に操りながら、迷いのない手つきで流れるように刺繍を施していく姿は、まさに長年積み重ねてきた経験の賜物でした。
続いて、生徒さんたちの手仕事もゆっくり見学させていただきました。
熟練の職人さんと比べると、刺繍の大きさや立体感にはまだ違いがあります。
それでも、一針一針を丁寧に刺し進める真剣な表情からは、「上達したい」という思いが伝わってきました。
卒業後は、それぞれが自宅で仕事として刺繍を続けていくそうです。
熟練した職人さんの技を見ることももちろん貴重な経験ですが、こうして伝統技術を受け継ぎ、新しい職人が育っていく現場を見る機会は決して多くありません。

今回のカシミール訪問では女性、男性を問わず、そして熟練の職人さんから若い世代まで、本当に幅広い手仕事に触れることができました。
予定していた工房訪問とは違う形にはなりましたが、アーリ手刺繍という伝統技術が次の世代へ受け継がれていく現場を見ることができたことも、僕たちにとっては大きな財産です。
これで、今回のカシミールでの工房訪問はすべて終了。
機織り、ソズニ刺繍、カニ織、そしてアーリ手刺繍。
今回も本当に多くの方に助けていただき、素晴らしい手仕事と、それを受け継ぐ職人さんたちに出会うことができました。
この経験をこれからのNatural Loungeにしっかりと生かし、皆さんへお届けしていきたいと思います。
明日は午後の便でデリーへ戻ります。
工房訪問を終えた今夜は、ゆっくりとカシミールの街を歩き、この土地の空気をもう少しだけ感じてこようと思います。
コメント
Profile
Moto
1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
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