その観点は無かった！

2017/01/13
writer：山崎拓
- ストールファッション

大雪が降った朝のこと。

今日は早めに行って雪かきしなきゃ！
と少し早めにお店に向かいます。

雪は昨日の夜で止み、思ったほどは積もっていませんでしたが、それでも今年一番の雪の量です。

こりゃ、今日の雪かきは大変だなーと思いながら、お店の駐車場に行くと・・・

すでにMotoが先に来ていて汗だくになりながら雪かきをしていました。
しかもその時点で７割ほど雪をかいてくれていて、店の前はかなり綺麗な状態に。

あれっ？
俺来なくても良かったかな？
と思ってしまいましたが　笑

お店のある松本とMotoの住んでいる木曽は４０km以上も離れているのでかなり早く出てきてくれたんだなーと、感心しながら手伝い始めます。

やっていてしばらくして、あることに気がつきました。

僕が雪をかいた場所とMotoが雪をかいた場所のクオリティーが全然違うんです。

特にお店の駐車場は砂利を敷き詰めているのであまり深くまで雪をかいてしまうと、雪と一緒に砂利も書きあげてしまい、砂利の下の地肌が見えてしまうんですね。
なので、雪だけをかくのはちょっと手間がかかるのですが・・・

その部分がとても綺麗にかかれているんです。

「あれっ、砂利のとこえらい綺麗にかけてるじゃん？どうやってやってんの？」
と聞くと。

「木曽出身で雪かき歴が違うからねー」

なんて言っていました（質問の答えになっていませんが）

それを聞いて、やっぱり雪かきはこれからMotoに任せよう！！
と思いましたよね　笑

・・・・
というのは冗談ですが。

実はこの時期にMotoが日本にいるのは実に２年ぶり。
なので、基本的に今までは一緒に雪かきをすること自体がありませんでした。

去年はもちろん、今年の初雪が降った日などは僕一人で雪かきをしていたのですが、その時と比べると明らかに雪の残り方が違います。

今までは割とざっくりかいていましたが、今回は本当に細部まで綺麗にかけています。さらに日の当たりも考慮して日が当たる場所に雪を集めるなど、かなり考えられている。
（ちなみに僕の場合は、何も考えずにとりあえず空いているスペースに雪を積み上げていました。そして後日、日が当たらずに何日も雪が凍って残ってしまっていました・・・）

僕もMotoも血液型はO型で、二人ともそんなに細かい性格ではありません。

でも雪かきには明らかに大きな差がありました。

雪かきに関するこだわりなのか？
それとも雪かきの技術が高いのか？

それもあると思いますが、大きな差は雪かきするときに意識する観点の差があるのかな？感じました。

つまり、雪をかくときMotoには見えていて僕には見えていないものがあるということですね。

分かりやすいのが「日当たりを考慮して、そこに雪を集める」という観点。
それがないと、僕のように、なんでもいいからとりあえず雪だけかけばいいじゃん！となってしまい、あまり有効な雪かきになりませんよね。

この話は、雪かきというめちゃめちゃ狭い分野のことですが、こういう観点の差って、特にストールファッションでは大きな差になることがあります。

ストール選択の幅を広げるさまざまな観点

例えば、自分は背が低いから大判サイズは似合わない、と思ってしまうようなこと。お客さんと接しているとこのパターンはよくあります。

でもストールの巻き方でサイズを調整できるという観点があればサイズに縛られることはなくなりますよね。

他にも、フリンジやタッセル（ポンポン）が付いているタイプは扱いにくい・・・（断ち切りがいい）と思っている方もいらっしゃいます。

この場合は、ストールをアウターに入れ込んでしまう、という観点があると簡単に解消されることがあります。

または、自分は首が短いからストールは似合わない、と思ってしまう方もいます。
これも首元にスペースを作る巻き方であれば全く問題なくスッキリした印象を作り出すことができます。

どれもちょっとしたことですが、こういった観点がないと選択肢を狭めてしまったり、ファッションの広がりを制限してしまうことになります。

新しい観点を知るきっかけは人によって様々だと思いますが、今回の僕のように誰かと一緒に同じことをやってみる、というのも一つかもしれませんね。

少なくとも僕はMotoと一緒に雪かきをしなければ気がつかなかった部分だと思います。

ファッションであれば、誰か友人と買い物に行ってみる、定員さんに積極的にアドバイスをしてもらう。というのも時には良いかもしれませんね。

それによって、あなたの気がつかなかった観点を知ることができるかもしれません^^

PS.
今回の件で間違いなく言えることはMotoは雪かきが得意で、僕は苦手だなーということ。

やっぱり、雪かきはMotoに任せようと思います　笑

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。