シンプルかつ上品。バランス感覚が絶妙な一枚でした。

2022/12/21
writer：山崎拓
- ストール

今日は先日お嫁に行ったストールについてお話をさせていただきます。

今年も毎日たくさんのストールを送り出してきましたが、その中でもやっぱり手仕事の一点もののストールはどうしても出荷前に色々な感情が湧き上がってきます。

ご注文やご成約をいただいたときはもちろん、とても嬉しいですが、出荷準備をしているときは寂しい気持ちが強くなってきます。

そこで始めたのが嫁入り直前の最後の記念撮影。

これはもう何年前から始めたのか思い出せないのですが、僕らの中ではもはや儀式と呼べるくらい長く続けていることの一つです。

この最後の記念撮影をしていると、ストールの素晴らしさをあらためて確認でき、記憶にも深く刻まれるので、「もう2度と見れなくなるかもしれない・・・」という寂しさが少し和らぐんです。

それと同時に手に取ってくださったお客さんのことを思い浮かべ、活用して下さるであろうシーンなども想像しながらシャッターを切っていると、寂しさよりもお客さんへの感謝の気持ちがとても強くなっていきます。

そして、写真撮影後に毎回同封させていただいているお礼状を書いている時にはもはや寂しさというのはなくなり、手に取っていただけて本当によかったなー、長いこと使っていただけたら嬉しいなー、という思いが湧き上がってくるんです。

それでも、最後の記念撮影の時に、初めて今まで見なかったそのストールの魅力などにも気がつくことがあり、そんなときはやっぱりちょっと寂しかったりするんですけどね　笑

ちなみに、今回嫁入りしたストールもまさにそんな感じの一枚でした。

このストールは手刺繍形の中では比較的シンプルなデザイン。

でも、刺繍のディティールを見ると極めて繊細で緻密ですし、シンプルが故に、扱いやすさはかなり優れたストールに仕上がっています。

このくらいの刺繍の面積だと本当にアクセントとしてバランスが良く、ゆるっと巻いても肩から掛けても上品な雰囲気を演出してくれます。

また、羽織りもそこまで主張しすぎることなく、全体のコーディネートを一気に格上げしてくれます。

自然光の元で風になびいた雰囲気は本当に美しい・・・

太陽が雲に少し隠れた時と光が直接当たった時でも微妙に表情の変化があって・・・

このときはついつい太陽が出るのを待ってしまったほど　笑

あらためてこのストールも本当に素晴らしい一枚だったなーと。

また、ついつい撮影に没頭してしまいましたが、おかげさまでしっかりと気持ちの整理ができました。

今回はもう何度もお店を利用してくださっていて、カシミヤ手織り・手刺繍ストールも以前に手に取ってくださっている常連さんのOさん。

Oさんであればこのストールを間違いなく上手に活用して下さるはず！

なので、最後は安心して送り出すことができました。

Oさんの元で長いことご活用いただければ嬉しいです。

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。