- 2019/02/10
- writer: 山崎拓
生き抜く力
先日、あるお客さんがご来店されました。
この方は初めてのご来店だったのですが、以前からこのメルマガを読んでくださっていたので、初めてお会いしたのに、初めて会った感じがしませんでした。
さらに色々とお話をしているとたくさんの共通点があることがわかりました。
その中でも面白かったのが、お仕事に関すること。
この方は教師だったのですが、今の勤め先が僕がかつて通っていた高校だったんです。
今までたくさんのお客さんにお会いしてきましたが、自分の出身校の先生と会ったのは初めて 笑
しかも、お店がある松本市にその高校があるので、常日頃その高校の学生さんを見ることがありますし、高校の近くを通ることもしょっちゅうあります。
なので、今でもとても身近に感じている母校なんです。
ただ、もう何年も同窓会などもやっていませんし、高校の同級生に会うこともほとんどありません。
もちろん、今の高校生との接点はほぼ皆無 笑
なので、ちょっとした好奇心から聞いてみたんですね。
「最近の○○高校はどうですか?」
そうしたら、良い面や課題などいろいろなお話を聞かせてくださいました。
今はそんな感じなんだー、と、昔を思い出しながら懐かしくその話を聞いていたのですが。
一つ、とても共感できるというか、僕自身も常日頃感じていることがあったんです。
それは、生徒さんが昔に比べておとなしかったり、打たれ弱かったり、決まったことはできるけれど自分自身で考えて行動することができない、と感じることが多いのだそう。
例えば、文化祭をやったとしたら、去年のやり方そのままで、特に創意工夫をすることもなかったり、叱られたり注意をされるとすぐに凹んでしまったり、など。
もちろん、これは逆に考えれば、言われたことがしっかりできる、決まったルールに従うことができる、真面目で不良が少ない(笑)など良い面もたくさんあると思います。
ただ、僕は対象が若い人や学生ではないのですが、社会人になってから同じようなことを強く感じました。
で、それを特に強く感じたのが、約10年前に初めてインドへ行ったときだったんです。
(Motoと今は辞めてしまったもう一人のメンバーと3人で行きました)
その時はたったの3泊5日だったのですが、今でも忘れることができない経験でした。
もちろん、そこで初めてのインドでインドのストールに出会い、今の仕事をする大きなきっかけになっています。ただ、僕がそれ以上に衝撃を受けたのはインド人のハングリー精神や活力だったんです。
当時のインドは日本とは比べ物にならないくらい、発展性という面では劣っていました。
道に牛が歩いていたり、駅で皆が用を足していたり、歩くたびに物乞いの老人や子供に出会ったり、、、
一方で、人間としてのエネルギーは自分自身とは比べ物にならないものでした。
その日その一瞬を必死に生きているからこそ溢れ出るエネルギーに圧倒されました。
さらにそのあと、インドだけでなく、当時後進国だと言われていた東南アジアを中心に旅をしました。シンガポールや中国、韓国、ベトナム、フィリピン、トルコなどにも行きましたが、そこでも全く同じことを感じました。
そして、こう思ったんです。
「今の自分と彼らが同じことをやったとしたら絶対に彼らには勝てないな・・・」と。
それと同時にこうも思いました。
「このままだと日本はやばいんじゃないか?」
当時はものづくりに携わっていたのですが、当時からすでに中国や韓国、台湾の企業が台頭し、ものすごい成長をしていました。
一方で、当時の日本企業はとても苦しんでいました。
それにはきっとたくさんの要素があると思いますが、僕が当時感じたことは、彼らの持つハングリー精神や活力といったような「生き抜く力」がこの差を産んでいるんじゃないか?と思ったんです。
一方で、昔の日本人は間違いなくこうした力を持っていたと思います。
何もない焼け野原から「追いつけ!追い越せ!」の掛け声とともに、世界第二位の経済大国にのし上がり、今の日本を作り上げてきた世代の人々がいるわけです。
だから僕は自分の父親の世代やおじいちゃん世代の人たちをめちゃめちゃ尊敬しています。
僕らが今のこの豊かな生活を送れるのは間違いなくこの人たちのおかげです。
で、彼らにはまさに僕がインド人や他の海外の国で感じたと同じ、ハングリー精神や活力という「生き抜く力」を持っていたのだと思います。
そして、僕らは今そのことを忘れてしまっているだけじゃないか?
と思うんです。
間違いなく僕ら日本人にはこのすごい血が流れているわけで。それを解放してやれば、まだまだ世界で戦えるし、日本をもっともっと良い国にできると思います。
ただ、僕らの世代を含め、今の若い人たちは本当に豊かになりすぎた環境で生まれ育っています。なので、こうした力というのは人間の生存本能から考えても、弱体化してきていると感じます。
そして、日本人の生産性はとても低いということは有名です。
経済協力開発機構のデータによれば、労働生産性は加盟34カ国のうち21番目です。
また、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ(先進7カ国)のなかでは最下位。
さらに、日本は少子高齢化社会ですから、今まで日本を作り上げてきてくれた世代がどんどん引退し、若い世代はこの少ない人数で世界と戦っていかなければいけません。
そのためには日本人一人一人の力を圧倒的なレベルに上げていくしか方法がないんじゃないか?
と当時感じたものです。
そして、今でもこの考えは全く変わっていません。
国民一人一人の力が弱く、人口も少ない、となったらどうしようもないですよね・・・
なので、いつか自分達の仕事を通じて、日本人の生き抜く力を最大限に広げ、日本の国力向上に貢献したい、と考えています。
そうした考を持って起業をしているので、ナチュラルラウンジの企業理念もそこから生まれています。
「人々が何歳になっても自分らしく自然な生き方ができるよう、顧客と自らの成長に貢献する」
これも最終的にはこうしたところへ通じていると考えていますし、日本にとって間違いなく良いことだろう、と信じて日々活動しています。
ストールと生き抜く力、とかストールと日本の国力向上って全然関係ないじゃん・・・
と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが 笑
自分の中では繋がっていて、例えば、このメルマガもこうした意図を持って始めています。
今はまだまだ間接的ですが、これから年数を重ねるごとに少しでもこうしたことに貢献できればいいなーと。
もちろん、このメルマガを読んでくれている方の多くは僕らよりも大先輩の方々がほとんどだと思いますし、まさに今の日本を作り上げてきてくださった世代の方も多いと思います。
なので、むしろその精神を教えていただきたいくらいですが 笑
これからも今まで自分達が経験したことに関しては、あなたを始め、多くの方に共有できればと考えています。
ということで、これからもメルマガ共々どうぞよろしくお願いします!
PS.
昔からそうでしたが、僕は日本大好きなんですよね。
特に昔ながらの日本が。
そして、今はさらにその傾向が強くなっています^^;
コメント
Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
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