思い出のカメラ

2016/09/04
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

From 山崎拓、、、
安曇野のカフェより

最近、インド・レーのご紹介をするために、このメルマガでも写真をたくさん載せました。

レー以外にも色々と懐かしい写真が出てきたのですが、懐かしいというと写真だけでなく、もっと懐かしく思い出深いものがあります。

それは、これらの写真を撮っていた「カメラ」です。

実はこのカメラ、僕の結婚式に会社の方々からプレゼントしていただいたものです。
しかも、「僕が作っていた部品を使っているカメラ」なんです！

僕が作っていたカメラ、ではなく、僕が作っていた部品を使っているカメラ、というところが渋いですが　笑

僕は今の仕事をする前は、ものずくりの会社に勤めていました。そこでは金属プレスの部署に所属していて、そこでこのカメラのバッテリーの子部品を作っていました。

確か、当時は入社して３、４年目くらいだったと思いますが、やっと仕事も板についてきて、初めて大きな新規立ち上げのプロジェクトを任せてもらえるようになったのです。

その新規立ち上げの製品が、まさにこのカメラのバッテリーの部品だったのです。

最終的に月に数十万個生産するほどの大きな仕事になったのですが、立ち上げ当初は本当に苦労しました。毎日毎日製品のトライをしてもなかなか製品規格を満たすものができませんでしたし、やっと規格を満たしていざ量産に入ると、不具合が多発したり・・・

毎日深夜を超えて仕事をしていましたし、休日も隠れて出勤して、なんとか改善をしようと試みていました。

さらには、お客さんへ不良品が流出してしまい、その後処理に追われたり・・・

万が一不良品が流れてしまうと、全ての製品をすべて確認して、不良品の検出を行ういわゆる「選別」を行うのですが、これがまた地獄なのです。

なんといっても最終的には拡大鏡や顕微鏡を使って「目視」で何万個何十万個ある製品を確認していかなければならないのです・・・
（当時はノリが品質保証課にいたので、ノリにもかなり選別をしてもらいました　笑）

こうやって書いていると、当時を思い出して吐きそうになります^^;

それでも、周りの上司や先輩、同僚の力を借りて、なんとか安定量産に乗せることができました。

今思い返してみても、僕が前職で初めて大きな成果を出すことができた仕事がこのカメラのバッテリー部品でした。そして、苦しかった分、自分自身も大きく成長できましたし、仕事に対しての自信もつきました。

そんな苦労して立ち上げたバッテリーを使ったカメラを結婚式で手渡された時は、本当に感動ものでした（泣）

memories-of-the-camera

素晴らしい上司や先輩、同僚、後輩に恵まれて本当にありがたかったです。

memories-of-the-camera3

ちなみにそのカメラはソニーのミラーレスカメラなのですが、実は今も現役で使っています。

誰が使っているのか？

というと、僕ではなくMotoがインドで使っています　笑

Motoがたくさん取ってくる写真や動画は全て、この僕の思い出が詰まったカメラを使っています。（だからMotoにはいつも、大切に扱ってくれよ！！と念を押しています）

もう５、６年前のカメラになりますが、まだまだ素晴らしいパフォーマンスを誇っています！
特にバッテリーの持ちがいいですね　笑

まだまだこのカメラには頑張ってもらい、あなたに非日常の情景をお届けできればと思っています。

今日は写真ではなく、その写真を撮っているカメラのストーリーをお届けしました。

今度、Motoが載せた写真を見た時は、「あっ、これを山崎さんの作ったバッテリーが搭載されたカメラで撮ったのね」と思ってもらえたら嬉しいです^^

PS.
繰り返しになりますが、この表現だいぶ渋いですね・・・

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。