- 2022/10/08
- writer： 山崎拓
今年最後！カシミヤ手刺繍ストール第五弾公開。vol.2
今日は昨日のメルマガの続きをお届けします。
今年最後のカシミヤ手織り・手刺繍ストールのご紹介になります。
今回が最後ということで改めてナチュラルラウンジで扱っているカシミヤについて簡単にお話をさせていただき、その後、個別のストールについてご紹介させていただきます。
手仕事のストールについては手織りや手刺繍の技術に目が向きがちですが、まずそもそもすごいのはこれらのベース生地になっているカシミヤ山羊の毛。
このカシミヤの原毛はインドとパキスタン、そして中国の国境付近に位置するインドカシミール地方、ラダック・レーと呼ばれる地域の標高4000m以上の高地に生息するカシミヤ山羊の産毛だけを厳選しています。
あなたもパシュミナという造語を聞いたことがあるかもしれませんが、パシュミナというのは元々この地域に生息するカシミヤ山羊のことだけを表した言葉なんです。
僕らもこのヒマラヤ山脈に実際に足を運び、カシミヤ山羊を探したことがありますが、この地域は本当に過酷な環境です。
そもそもラダックの町がある標高が3500mですから、日本で言うと常に富士山の頂上にいるような感じなんですよね。
富士山に登ったことがある方はよくわかると思いますが、やっぱり平地に比べると空気も薄く、体の状態によっては酸素不足になって高山病になることもあります。
そんな富士山と同じ場所がラダック地方では一番標高が低い平地になります。
そこからヒマラヤ山脈を登っていくのですが、もちろん、そこは非常に険しい山道。
岩肌と聳り立つ山々が延々と続いています。
ヒマラヤ山脈の最高地は標高にして5350m。
そして、ここまでくると辺りは雪と氷で覆われた世界になります。
もちろん、酸素は薄く、少し歩くだけで息が切れるほど・・・
ですが、その山を越えた先には美しい大自然が広がっています。
そして、この場所にこのカシミヤストールの原毛となるカシミヤ山羊が生息しています。
一頭のカシミヤ山羊から採れる原毛は限られているので、一本一本の繊維が本当に貴重なものになります。
さらに、この厳選された毛を選り分け糸にし、手織り機で丁寧に織り込んでいきます。
ちなみに、僕もかつてウールの原毛を狩るところから手織りストール作りに挑戦してみましたが、手織りでこのような均一な織りを実現するのは並大抵の技術ではありません。
カシミール地方の職人さん達はそれこそ世代を超えてずっとこの仕事だけに取り組んできている人がほとんど。
なので、まさに匠の技によって一枚の生地が完成します。
最後の仕上げは、マスタリーによる手刺繍。
カシミール刺繍はそれこそ500年以上の歴史があり、カシミール地方の刺繍職人さん達はこの伝統を受け継ぎ、毎日毎日1日何時間もこの作業に没頭しています。
よく一つのことに30000時間費やせばその分野について超一流になれると言われますが、彼らからすると30000時間ではまだまだ道半ば、と言われてもおかしくありません。
それほど長い年月経験を積み上げている職人が施している手刺繍ですから、そのクオリティーは推して知るべしということかもしれません。
でもそんな熟練のマスタリーが施した手刺繍でも人によって性格や個性が出るのが手仕事ストールの面白いところ。
これが最終的にはそれぞれのストールの色となって現れてくるのだと思います。
と、今日もまたまた前置きが長くなってしまいました 汗
ここからは今年最後の個別ストールについてご紹介をさせていただきます！
まずはこちらのストール。
今回ご紹介するストールは全てサイズの大きなショールタイプになりますが、ショールに刺繍を施す職人はより習熟レベルが高い人たちが行うことが多く、刺繍のクオリティーも相対的にとても高くなります。
纏った姿もショールはやっぱり雰囲気があります。
そして、このストールの最大の特徴はこの珍しい刺繍のデザイン。
まるで鐘のようなモチーフが新鮮。
こちらは裏面。
この落ち着いた色柄にちょっとあそび心があるデザインを重ねるところに生産者のセンスを感じます。
そして、全体像としてはとても合わせやすい落ち着き感のある印象になります。
もちろん、巻いても羽織っても使いやすい。
今日ご紹介するストールの中では一番デイリー使いに適しているストールだと思います。
次はこちらのストール。
このストールは織りと刺繍でデザインを表現しています。
この深みのあるワインレッドに黄金色の刺繍糸が映えます。
ショールサイズで体全体を覆えるのでドレスよりも存在感があります。
くるっと巻くと織り＋刺繍部分が胸元に出てくるので、アクセント効果に一役買ってくれます。
個人的にこのストールのおすすめの纏い方は、シンプルに肩から掛ける方法。
左右ついになったダイヤのような手刺繍がより高級感を醸し出します。
最後はこちらのストール。
今年最後のストールに相応しい圧倒的な存在感。
深みのあるワインレッドベースに施された手刺繍はまさに芸術品。
刺繍の色合いはもちろん、密度も面積も超一流のクオリティーです。
刺繍の面積も多すぎず少なすぎず絶妙なバランス感。
なので、これだけ存在感がある刺繍ストールですが、ベースカラーも落ち着き感があり、思いのほか合わせやすく仕上がっています。
こちらのストールの一番のおすすめはやっぱりシンプルに羽織っていただく方法。
こんなストールを街で纏っていたら多くの人に振り返られること間違いありません。
糸の段階から刺繍に至るまで、全て一貫した手仕事で生み出されるカシミヤストール。
最高級の素材と職人の魂と技の結晶が相まった至高の逸品です。
いかがでしょうか？
これらのストールも本当にいつお嫁に行ってしまうかわからないのでこの日も写真だけは撮り損じのないように意識しました 笑
WEBサイトにはすでにこれらのストールも含め、出し惜しみせずに全て公開しているのでぜひお時間のある時にチェックしていただければ嬉しいです！
新作カシミヤ手刺繍ストール一覧はこちらです。
コメント
- 2024.11.20 writer：山崎拓
- 絶妙なバランス感覚の名品ストールです♪
- 2024.11.19 writer：山崎拓
- またまた素晴らしい1枚を手にしていただきました♪
- 2024.11.17 writer：山崎拓
- ウールとは思えない肌触り！試しに一度は巻いていただきたいストールです♪
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