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最高級の理由




インド・デリーから



おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。



先週まで織物の産地・カシミールへ出張していましたが
今はここデリーに戻ってきています。



しかしデリー・・・・・
めちゃくちゃ暑い!!!



出張から戻った日は45度でしたが
暑すぎて暑すぎて。



カシミールが20度台だったので
一気に現実に戻されたような気持ちになりました。苦笑



そして、今このメルマガを書いているパソコン。
暑すぎて日本では鳴らないような音がしています。汗



僕もパソコンも暑さにやられないように、
気持ちだけでもカシミールを思い出しながら今日のメルマガをお届けしたいと思います。



さて、今日はお伝えしていたように
カシミールの手刺繍をお届けしたいと思います。



山崎がここ数日、素人編ということで
実際に自分が手仕事で作った経験をお届けしていましたが、
こちらはプロの手仕事をご紹介したいと思います。



でも、山崎のストールもなかなか味があって良かったですよね。
あの山崎作のストールを買付けるかは別として、笑
やっぱり手仕事は良いなと思いました。



それでは早速カシミールの手刺繍をお伝えします。
前回まではカシミア原毛が糸になって、それを機織職人が織って
1枚のカシミアストールができるところまでをお届けしました。








覚えてますか?
この段階ですでに非常に価値のある商品になっていて、
僕たちもプレーンのカシミアストールとして販売させてもらっています。



ただ、ここカシミールが世界的に有名なストールやショールの産地になったのは
さらにこのストールに高度な手仕事を施す技術があったからです。
その手仕事が " 刺繍 " です。



今日は最高級のカシミアストールのみに施されるニードル刺繍をご紹介します。



まず、出来上がったカシミアストールに刺繍を施すには
デザインをストールに下書きしなくてはいけません。



その下書きには、木版が使われます。
デザイナーがデザインを紙に描いて、木に転写し、
木版職人が手でそのデザインを彫ります。






少し話はそれますが、インド各地にある手刺繍の産地を訪ねると
必ず刺繍の下書きとしてこの手法が取られています。
僕も以前違う地域に行った時、実際に木版を彫らしてもらいましたが、
それはそれは本当に繊細な仕事でした。







この木版作りだけでも一つのメルマガが書けてしまいますが 笑
今日は刺繍のご紹介なので次に進みたいと思います。



その木版を使ってストールに下書きをしていきます。
工房にはたくさんの木版が並んでいて、デザインに合わせて丁寧に木版を転写します。






実際に版を押し終えたものがこちらです。







この一枚のショールには20個近い木版が使われていて、
実際に木版を作ったことがある僕にとってみると衝撃的です。
しかも、カシミールのデザインは特に細かいデザインが多いので
その木版作りの難易度が高いのは言うまでもありません。



素敵な刺繍を施す職人さんの技術も必要ですが、
こういう最終的には目に見えない部分を支えている職人さんもいるんですね。



それでは、次に念願の刺繍を施す職人さんを訪ねたいと思います。
早速職人さんの自宅へ向かい敷地の中へ入ると、
目の前で職人さんが座りながら刺繍をしていました。






パッと見た瞬間、すごいおじいちゃんがやってるなとは思いましたが
話を聞くとこの職人のハージさん、なんと93歳なんだそうです。



内心大丈夫???と思いましたが
手元を見てびっくり。






ハージさんごめなさい。
もう何千枚と手刺繍ストールを見てきていますが非常に丁寧で、
紹介してくれたインド人がマスターだと何度も言っていたのが納得できました。



見てくださいこの刺繍。
ため息が出ます。






小さい小花、一本の茎からピンク、パープル、オレンジの花びらが
繊細に刺繍されています。



この時ハージさんは細い針にブルーの糸を通して
お花のめしべの部分を仕上げていました。
先ほどの木版の跡も見えますが、
一つ一つ糸の色を変えて、大きなショールに針を通していく。
気が遠くなるような、仕事です。



ただ、どの職人さんを訪ねても誰もせかせかしながら
刺繍をしている人がいないんですよね。
刺繍を始めると陽の光で手元を照らしながら
一言も話さずに一本一本糸を通していくんです。



その集中力は本当にすごいなと仕事を見ていて感じました。



カシミールの刺繍と言っても、もちろん人が作っているので
人によって丁寧さや、細かさが異なります。
本当に高度な刺繍職人を探すのは現地にきても困難です。



そしてこのハージさん、何を隠そう以前紹介した糸作り名人のセダさんの旦那さんなんです!!






セダさんは糸を作り、ハージさんは刺繍を施す。



本当に素敵なご夫婦でした。



このあと、すでに完成済みのショールを見せてもらいましたが
そのショールもまた、素晴らしいでき出来栄えで、
2時間の滞在はあっという間にすぎてしました。






原毛作り、糸作り、そして機織りに刺繍



この他にもデザイナーや木版職人など一枚に携わる人の数は数え切れません。
一枚のストールを作るのにどれだけの人が携わっているのか。
最高技術の結晶がこのカシミールストール・ショールだというのを
改めて感じた、そんな訪問になりました。



以上になりますが、一枚の手刺繍カシミアストールができるまでの工程を
知っていただくことはできましたが?



素敵なストールをあなたや日本のみなさんにも紹介できるように
今後も生産者とコミュニケーションをとっていきたいと思います。



それでは今日も1日頑張りましょう!




コメント

最高級の理由」への2件のフィードバック

  1. Avatar匿名

    今日のブログを読んで、画像を見せてもらっただけで幸せな気持ちになりました!丁寧に作られたものは本当にいいですね。ニードル刺繍のカシミアストール、私もこんな素敵なストールが似合うような人にならなきゃ!ですね(*´ω`*) ema*

    返信
    1. MotoMoto 投稿作成者

      emaさん
      いつもありがとうございます!
      レポート楽しんでいただけているようで嬉しいです。
      本当に丁寧に作られた一枚はもう芸術品のレベルなんです!
      今回何件も工房を訪ねましたが、良い職人さんのストールはすでに予約待ちの状態。
      しかも、一枚を完成するのに数ヶ月かかりますから、なかなか手に入らないんですよね。涙
      emaさんにはすでに様々な素材、デザインのストールを手にしていただいていますが、
      カシミールのストールも素敵なので、ぜひお店で手にとって見てください。
      いつもありがとうございます。
      Moto

      返信

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Profile
Moto
Moto
1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。

趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。


2018.07.10

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