『未来の出費は痛くない？？』

2015/02/16
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

突然ですが、あなたはどんな趣味をもっていますか？

人にはそれぞれ趣味があり
中には変な（笑）趣味を持っている人がいると思います。

ちなみに僕も普通の人が聞いたら変だ！と思われる趣味があります。

それは広告を収集するという趣味です。

広告といっても色々あるわけですが
新聞のチラシやダイレクトメール
雑誌広告
TV広告
インターネット広告
電車のつり革広告
facebook広告など
実にさまざまな広告がありますよね。

あなたも毎日のように広告を目にしていると思います。

広告を見ると無意識的に避けるのが普通だと思いますが
僕は逆に意識的に広告に反応してしまいます^^;

この広告はいいな～、この広告はイマイチ・・・
など頼まれてもいないのに勝手に評価しています。

さらに気に入った広告はファイリングしています。
そんな変な趣味を持っている僕が最近気づいたことがあります。

それは分割払いを基本とした
販売やサービスの広告が増えているということです。
（しかもそんな広告を打っている企業はうまくいっているところが多いです）

車や家など高額な買い物はローンや分割払いが当たり前になっていますが
最近では３,０００円とか２,０００円の商品でも
分割で払えるというものが多くなってきています。

例えば、３,０００円なら３回払いなら一回に１,０００円
１０回払いなら１回に３００円で済むといったようなものです。

なぜこのような決っして高額ではない商品でも
分割払いにしているかというと、ちゃんと理由があるわけです。

『未来のことは考えられない』

その理由は、「人間は未来の出費について鈍感」
ということがあるからです。

例えばあなたが今流行りのジューサーを買うとします。
（スムージーがすぐに作れるミキサーです）

ジューサーが普通に売っていて40,000円。
スムージーは飲みたいけど40,000円はちょっと・・・
となるかもしれません。

一方で、分割払いが基本設定で２０回払いの
一回当たりの支払いが２,000円になったとしたらどうですか？
（今は分割手数料を売り手が持つところも多いです）

なんかめちゃくちゃ安くなった気になりますよね。

一ヶ月あたり2,000円ならそんなに負担にならないし
これなら買っちゃおうかな？と。

こうゆうパターンは他にも色々あります。
家のローンや車の分割払い、
リボ払いなども同じです。

これらはその時は
負担が軽くなったり、少ない出費になったりするような気になりますが
冷静に考えればただ単に出費を先送りにしているだけですよね。

でも人は「今」の出費を避けたいという欲求のほうが強く働くので
こういった出費を先送りにしやすくなってしまうのです。

さらに手数料がかかるものがほとんどなので、
実際は一括でその場で払うより多大な費用をかけることになってしまいます。
それでも心理的には楽になってしまうので
このような選択をしてしまいがちです。

そういった心理をうまく突いているのが
分割払いを普通のパッケージとして売っている会社の広告なのです。

確かに分割にすると一回当たりの金額が安くなるので
気が楽になるのはしょうがないと思います。

でもそれらの小さな出費を未来へ先送りしていると
ついつい癖になり、いろいろな小さな未来の出費が増えてしまいます。

その小さな出費が重なると・・・・
気づかぬうちに大きな川になってしまうかもしれません。
（最悪身動きが取れない川に身を置いてしまい、そのまま溺れてしまうことも・・・）

今は痛くても、買ったその時に清算する方が
長期的にはリスクが少ない生き方だと思います。

ぜひ、このような甘い罠には気をつけていただければと思います。

PS.
今の出費を減らすほうが心理的には楽になってしまうので、
これに直接抗うのはあまり良い方法ではありません。

そこで、その先送りが最も避けたい状況になることを想像してみましょう。
（借金取りに追われるとか）
その恐怖を避けるには今すぐに清算することがベストだと分かれば
先送りにすることはないはずです。

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。