とりあえずパクれ！

2017/08/27
writer：山崎拓
- ストールコーデ
- ストールファッション

最近、松本のお店には県外からいらっしゃる方や県内でもかなり遠くから来ていただく方が増えてきました。

今松本のお店の方は大々的な広告や宣伝はしていないのですが、県外からもわざわざ来ていただけたりして、ありがたい限りです。

先日も県内の遠いところから一人のお客さんがいらっしゃいました。

その人はナチュラルラウンジのお客さんにはほとんどいないタイプ。

というのも、その人はめちゃめちゃ若い男性だったんです。
（まだ学生さん）

ナチュラルラウンジのお客さんの年齢層は高めなので、学生はほぼいないんですね。

学生が来るとしたら、お客さんの息子や娘である場合か、もしくは、たまに近くの信州大学の学生が怖いもの見たさでチラ見するくらい　笑

そんな年齢層が高めのナチュラルラウンジに１０代の子が一人でくるなんて奇跡的なことなんですね。

しかも、その子はどうやっておしゃれをしたらいいか全然分からない、と言っているんです。

それでなぜいきなりストールに！？
と思ったんですが、本人曰く、ストールしていればオシャレに見えるんじゃないか？ということでした。

うーん。
まあ一理あるけれど。。。

その後も色々話を聞いていたのですが、個人的にはまだストールを身につけるのはちょっと早いんじゃないかなーと思いました。
（その前に基本的な洋服をしっかり着こなした方がいい感じだったんです）

なのでその日はちょっとしたファッション談義をして彼は帰ったのですが　笑

その時に僕が彼に一つアドバイスしたことがあります。

それは「とりあえずパクれ！」というもの　笑

彼は自分でも話していた通り、今までもファッションに気を使っていなかったので何をどうしたらいいか、まったく分からない・・・という状態でした。

そんな時に、ファッションのセオリーやストールの上手な合わせ方を話してもおそらく通じないだろうなーと思ったんですね。

なので、彼の場合はとりあえず、自分がオシャレだと思う人や芸能人、ファッション雑誌の着こなしをパクるところから始めてみたらどうか？
とアドバイスしたんです。

それをしているうちに、自分に似合う服や色柄などが少しづつ分かるようになっていき、たくさん経験したら少しづつ自分のスタイルを作っていけばいいんじゃない？と。

というのも、僕も昔彼とまったく同じ状態だったんです。

ファッション版「守・破・離」

実は、僕は中学生くらいまで自分の服を自分で選ばず、自分の両親に選んでもらっていたんですね。（当時はそれが当たり前だと思っていました　笑）

なので中学生くらいまでは服にまったく興味がなく、オシャレにも無頓着でした。しかも、中学の時は制服があるので、服に気を使う必要もなかったんですね。まわりも同じような友達ばかりだったので気にもしませんでした。

でも、高校へ入学した途端に状況は一変しました。

僕が入った高校は自由な校風を押し出している学校で、服も皆私服だったんですね。
その中にはド派手な奴がいたり、めちゃめちゃお洒落な奴もいるわけです　笑
しかも、私服校を選ぶくらいですから、皆それなりに服に気を使っている。

そこで初めて気がついたんですね。

俺、めっちゃダサいな・・・

これはまずい！ということで、当時流行っていた雑誌を見まくったり、当時かっこいいと思っていた芸能人のファッションを真似しまくりました。

まだどんな服が良くてどんな服が悪いのかよくわからない中、ちょっと背伸びして東京まで高速バスで出て行って服を買いに行くこともしました。

たくさん失敗しましたが、そのうち自分に似合う服や似合わない服、自分が好きな服やスタイルというものが少しずつ見えてきました。

大学に行ってからも当時好きだった俳優のオダギリ・ジョーやジョニー・デップのファッションを真似したり、自分の世代よりも少し大人な雑誌を見て参考にしていました。

その甲斐あって、社会人になる頃にはもう服の心配をすることはありませんでした。

そして今は、いろいろ試した末に完全に自分の好きなファッションを楽しんでいます^^

ファッションも個人のスキルを高めていく観点で見れば、武道や芸術、仕事の分野でよく言われる「守・破・離」に近いかもしれません。

初めは、ファッションの基本を学ぶために良いと思う着こなしを徹底的にパクる！（守）

いろいろと試していく中で自分に合ったスタイルを見つける。真似するだけでなくオリジナリティーも加えることができる。（破）

着こなしのセオリーをマスターしていて自分に似合う服やスタイルがよくわかっている。自由自在にファッションを楽しめる！（離）

守・破・離は師弟関係のあり方を示したものなので、厳密にはちょっと違うかもしれませんが。
言うならば師匠は世の中にいるたくさんの人ですね。

まずは自分がかっこいい！お洒落！と思う人を選んで真似することから始めると結構うまくいくと思います。

きっとこの青年も数年後にはめっちゃお洒落になっていることでしょう^^
そのときにまたストールを見にきてくれたら嬉しいなーと思います。

それでは今日も1日ファッションを楽しんでいきましょう！

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。