- 2017/09/22
- writer: 山崎拓
数年ぶりの東北
今、家族で宮城県の南三陸町に来ています。
実は遅い夏休みをとりました 笑
本当は、もっと早く来る予定だったのですが、ちょうど嫁が妊娠して体調が悪くなって行くことができなくなってしまったんですね。
今はつわりも落ち着き、長距離の移動も大丈夫そう、ということで今回のタイミングになりました。
当たり前ですが、長野県から南三陸町までは恐ろしく遠いです 笑
高速を運転し続けて8時間。途中、休憩も挟んでいるので10時間くらいかかりました。今回は3日間休みをもらったのですが、2日間は移動でほぼ終わってしまう強行日程です 笑
それでも今回行くことができないと、またしばらくは動くことができなそうだったので、このタイミングにしました。
もともとはボランティアがてら、以前お世話になったおじいちゃんおばあちゃんに会いに行きたいと思って計画していたのですが、今はボランティアの一般募集はしていないということでした。
なので、今回は完全に観光になってしまいました 笑
なので、おじいちゃん、おばあちゃんともゆっくり話をしたり、復興が進んでいる南三陸町を見てまわりました。
僕が初めて南三陸町を訪れたのは5〜6年前。ボランティアに定期的に行っていた時期があります。そのときに毎回このおじいちゃん、おばあちゃんのお家にお世話になっていたんですね。
寝泊まりさせていただくだけでなく、食事もいただいていました。嫁や友人や同僚とボランティアに行くこともありましたが、そのときもまったく見ず知らずの人間を喜んで受けれてくれました。
現地に行くたびに定期的にお世話になっていたので、いつのまにか二人は僕にとって本当のおじいちゃんおばあちゃんのような存在になりました。
数年ぶりに会うことができましたが、二人は相変わらず元気。素敵な笑顔とやさしくて穏やかな雰囲気はまったく変わっていません。
そして、当時ワンピースにはまっていた小学生だった子供たち(二人の孫)は今や高校生になり、完全に思春期に突入していました 笑
(それでも僕のことは憶えてくれていたようで、話にも付き合ってくれました)
こういう姿を見ると、本当に数年ぶりなんだなーということを実感します。
そして、町の風景も大きく変わってきています。
当時は震災の被害が大きく、とても同じ日本とは思えませんでした。
積み上がった瓦礫の山と、津波でへし折られた鉄筋。道路には亀裂が入り、泥水で浸水した場所が町のいたるとろこで見られました。
高速道路や電車の路線は津波で破壊され、ここまで来るには高速道路を途中で降りて下道を使うしかありませんでした。
瓦礫の山しかないような景色がどこまでも続いていて、まさに絶望的な状況。初めて来た時は本当に言葉を失いました。
おじいちゃん、おばあちゃんに案内してもらいながら、当時と大きく変わった町並みを見ていて、あんな状況からよくここまで復活してきたと、ちょっと感動してしまいました。
今は高速道路も開通し、津波対策のために地盤が高くなり、たくさんのアパートや家が立ち並び、お店もたくさん出来ていました。
もちろん、まだ震災の爪痕が残っている場所もあります。仮設住宅に住んでいる方もいますし、工事もいたるところで行われています。それでもこの数年間で本当に大きく変わってきています。
こういう変化を目の当たりにすると、人の力って本当にすごいなーと感じます。
そして、当たり前ですが、人は一人では生きていけないな、とも思いました。
二人と一緒に南三陸町の色々な場所を見て回りましたがどこにいっても二人の知り合いがいてビックリ。しかもめちゃめちゃ仲良し。
二人は「狭い町だからねー」なんて言っていましたが、こういう関係性があるからこそ困難な状態からも皆で助け合ってここまでこれたんだろうなーと思います。
当日は地元の人しか参加しないような村のお祭りにも参加させてもらいましたが、子供から大人まで皆が一致団結してお祭りを盛り上げていました。
もちろん、皆さん全員知り合いで、知らないのは僕らだけ 笑
(それでも暖かく迎い入れてもらいました)
そんな経験をすると、自分自身の生活についても考えます。
僕も正直言うと、地元の行事に参加することはほとんどありませんし、同じ地区の人全員を知っているか?というとそんなことはありません。
でも、何かあったときは、隣り近所の人と助け合ったり、支えあったりすることが出てきます。
特に自然災害のような一人の力ではどうしようもないときは間違いなくお互いに協力することが必要ですよね。
そんなときに、お互いのことを知っているだけでも、全然違うだろうなーと。
そうはいっても、いきなり地域行事や町のイベントに全部参加することはできませんし、町の人全員に挨拶して回るわけにもいきません。
でも、例えば、近所の人に会ったら挨拶をしたり、ちょっと話をする、くらいなら今日からでもできると思います。
特に最近は近所付き合いや地域の繋がりが希薄になってきている時代だと言われています。そんな時代だからこそ、意識していかなければいけないなーと。
自分ができていないだけに、余計にそう感じました 笑
地元に帰ってからも自分にできることから始めていこうと思います。
そして、震災がきっかけで縁ができた南三陸町の人たちとの繋がりもこれからも大切にしたいなーと。
短い時間でしたが、また貴重な経験をさせてもらいました。
コメント
Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
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