『トレンドとの向き合い方』

2016/05/14
writer：山崎拓
- ストールファッション

今年のファッショントレンドは◯◯！
流行りのスタイルは◯◯。
今年のマストアイテムは◯◯！

どの分野でも流行り廃りはあるものですが、
ファッションほどこの傾向が顕著な業界はないのでは？
と思うほど、毎年新しいアイテムやコンセプト、
新しいトレンドカラーが生まれては消えていきます。

代表的なところだと、
去年はガウチョパンツやコーディガンが大ヒットし、
ノームコアというコンセプトが一般に広く浸透しました。
また、全身白のコーディネートなどはかなり流行りました。

今年も、さまざまな新しいアイテム、コンセプト、
カラーが注目されています。

でもちょっと不思議に思いませんか？

毎年毎年どうしてこうやって新しいトレンドが生まれては消えるのか？

おそらくこのメルマガを読んでいる方は
そこまでトレンドを気にしてはいないかと思います。

トレンドを意識するというよりは
自分自身でファッションを楽しんでいる方が多いのではないでしょうか？

ただ、トレンドがどうやって生まれて、どのように発信されていくのか？
ということを知っておくとに損はないと思います。

また、その年のトレンドを知った上でそれを自分のファッションに取り入れるか、
入れないか。
トレンドに乗るか、乗らないか
決めるのがよいと思います。

そこで、今日はどうやってファッショントレンドが生まれるのか？
という点について掘り下げてお話ししようと思います。

「トレンドは２年前から動き出す」

実はトレンドの方向性は実際に商品がお店に並ぶ２年前から
計画されています。

一番初めはフランスのパリにある国際流行色委員会が
中心になるトレンドカラーを選びます。

この国際流行色委員会は世界中が加盟していて、
現在は世界１４カ国が入っています。
（もちろん日本も加盟しています）

ちなみに日本の場合は、国際流行色委員会が選定したカラーを受けて
日本流行色協議会が日本向けに若干アレンジしたトレンドカラーを提案しています。

そのため、国によってトレンドの違いが出てくるのです。

「1年半前にはカラー、素材、シルエットが予測される」

その後、ヨーロッパやアメリカのトレンド情報会社が
カラー、素材、シルエットなど総合的なファッションをトレンドを予測し、
情報を発信していきます。

これらのトレンド情報会社はスタイリングオフィスと呼ばれ、
それぞれ独自のトレンドブックを発行しています。
（日本では日本流行色協会がトレンドブックを発行します。）

このトレンドブックではカラー、素材、プリント、スタイリングなど
トレンドを占う上での中心的なポイントがかなり詳細に載っています。

余談ですが、これらのトレンドブックはかなり高額です^^;

「素材の方向性が1年前に決まる」

そして、このトレンドブックを参考に
素材メーカーが素材の方向付けを行い、
糸や素材の展示会を開催します。

「一般の人が目にするのは半年前」

一般の人も目にするのがコレクションです。
パリやミラノを筆頭に、半年先のファッションが提案されます。

実際に現場に行くことはなかなかできないと思いますが、
最近は動画中継やブログやSNSなどで
瞬時にコレクションの内容を見ることができるようになりました。

そのあと、
ファッション雑誌、インターネットの情報サイト、交流サイトなどで
一般に広くトレンドが浸透していきます。

一般の方が一番よく目にするのがこの段階です。

そして、十分にトレンドが浸透した頃に
お店の店頭に各アイテムが並び、実売期に入るようになります。

ということはトレンドは作られたもの？

と思うかもしれませんが、極めてそれに近いです^^;

先ほどお話したようにトレンドが作り出されるプロセスも決まっていますし
業界側が意図して作り出している、といっても過言ではありません。

なので、冒頭にもお話したように、
これらのトレンドの作られる流れや、
実際に流行っているトレンドを知った上で
乗るか乗らないか決めるのがよいと思います。

もちろん、トレンドを取り入れることもファッションを楽しむことの一つですし、
流行に左右されず自分自身のベースでファッションを楽しむのも然り。

結局のところファッションは自由ですから、
あなたの好きなように表現するのがベストですね^^

参考にしてみてください。

画像出典：http://riemiyata.com/

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。