入手困難

2017/09/07
writer： Moto
- 買付や原産国について

インド・デリーより

おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。

今回のインド買付も残りわずかとなりました。
ひたすらストールを見続けてきましたが
今回買付予定だったストールもほぼ確認し終わり、
一通り任務終了です。

ただ、
え！？また行くの？？？
と思われそうですが、今月末にまたインドへ戻ってくるので
次回買付に向けた段取りを帰国までの数日でしたいと思います。

どうせすぐ戻るならインドに居続ければいいじゃん。
という話なんですけどね。
本格的な秋のストールシーズンを前に
日本でもやることがあるので一度戻ります。

インド大好きですよね。
というわけで、もう少しだけインドでストールを探して
一旦日本へ戻りたいと思います。

そして、残り数日僕が何をするかというとインド・カシミール地方で織られる
最高級のカシミア手刺繍ストールを探します。

あなたはご存知かもしれませんが
カシミール地方で織られるこのストールは
何百年も前から現在に至るまで
世界で高く評価されている伝統的なストールです。

これまでも原毛であるカシミア山羊を育てる生産者を訪ねたり、
繊細な刺繍を施す職人を訪ねる様子はあなたにもご紹介してきました。

そんなカシミアストールですが、
実際に現地に来ていても優れた１枚にはなかなか出会えないのが現状です。
その理由としてあげられるのは、

デザインが微妙であったり、
ベースの生地になるストールと刺繍の色が合っていない
などデザイン性の問題があります。

そして、一番大きい問題は高い技術を持っている職人が減り
本当に繊細な刺繍を施されたストールが
手に入らなくなっているということです。

これは先日のメルマガでもお伝えしたように
近年のインドの経済発展に伴い
日本同様に伝統技術を担う若い世代の減少が大きな原因です。

実際に現地を訪ねても高い技術を持つ職人は
40代以上の人がほとんどで若者の職人を見ることはありません。

仮にストールに携わる仕事をしていても
機械刺繍などより効率の良い仕事を若者は求めます。
日本人も経験してきたことがインドの伝統技術でも起きているんですね。

そして、細かい刺繍のストールとなると制作に長い期間が必要なことや、
数少ないハイクオリティーのカシミア手刺繍ストールは
世界中のバイヤーが求めているため非常に入手困難な状態です。

僕も毎回何百枚という同様のストールを見ますが
これは！と思えるのはその中に1枚か2枚。
ない時も多く、求めていても買付ができないことは当たり前です。

ただ、本当に素晴らしいカシミア手刺繍ストールを手にすると
鳥肌が立つんです。
格が違うんですよね。

考えているだけで、気持ちが高ぶりますが
そんな最高品質のストールをあなたにも見ていただけるように
残り数日探し歩きたいと思います。
そして日本に持ち帰れればいいですね！

それでは今日も1日頑張りましょう！

「入手困難」への2件のフィードバック

匿名 2017年9月7日 9:16 午後

インドからのブログを読んでいると、Natural Loungeさんのお店にあるストールは、Motoさんが自ら動いて入手したものだということがよく分かります。お疲れさまです。もうすでに松本の朝晩は毛布が必要なので、Motoさんが戻る頃にはもっと寒くなっているかも？！心して帰ってきて下さいね～w(^^*)w ema*

返信 ↓
1. Moto 投稿作成者2017年9月14日 11:23 午前
  
  emaさん
  
  返信遅くなってしまい、すみませんでした！
  日本に戻ってきましたが、すっかり寒くなりましたね。笑
  朝、晩の寒さにびっくりしています。
  僕自身ストールを探すのが大好きなんですよね。
  このストールはいい！！という一枚と出会った時は
  宝物を見つけたような気になります。
  そんなストールを一枚でもemaさんや、
  お客さんにご紹介できるようにこれからも動き回ります！
  いつもありがとうございます！
  
  Moto
  
  返信 ↓

コメントを残すコメントをキャンセル

Profile

Moto

1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。

趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。