『続きが気になる？』

2015/01/25
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

小学校の頃、
ドラゴンボールが流行っていて全部のコミックを集めました。
同じように中学ではスラムダンクを。
高校ではあるブランドの服を。
（ちなみにgood enoughというブランドです）

その年齢やご時世によって違いはありますが
それぞれを楽しみながら集めていたことがあります。

あなたも似たような経験があるのではないでしょうか？

例えば、
好きな服を集める。
好きな本を集める。
好きな雑貨を集める。

好きなものを集めるのはとても楽しいですし、
次が出るのも楽しみだったのをよく覚えています。

ですが、少し前に買ったものの中で
そんなに好きじゃないけど
続きが気になる、
途中でやめるのはもったいないな～
という感情が芽生えたことがあります。

それは
英語教材のスピードラー◯ングを買っていたときのことです。

この商品は毎月一枚CDが送られてきて
全４３巻（だったかな？）の商品ラインナップになっています。

１巻ごとにテーマが違っていて、
違うシュチュエーションの会話が聞けるので
聞き流すだけでどんどん英語が上達する、というコンセプトでした。

初めは英語がしゃべれるように、聞きとれるようになれればいいな～と思って
始めましたが、途中から効果に疑問を持つようになっていました。
（決してスピードラー◯ングの効果がないと言っているわけではありません。
ただ僕には合っていなかっただけです。。。）

確かそのときまでにすでに半分以上のCDを受け取っていたので
ここでやめてしまうのももったいない無い
もう少しやれば効果がでるかも・・・、という感情と
効果がないなら早くやめたほうがいい、
という感情の両方が存在していました。

そのときはすぐに決断できず、もう少しだけ様子を見てから決めようと
その後も数ヶ月続けましたが・・・・・・
未だに英語はしゃべれません（笑）

『脳は中途半端を嫌う』

このように、
一度はじめたら途中でやめたくないとか、
一度集めたら最後まで集めたいという欲求は
人間の脳が「中途半端を嫌う」という特性を持っていることで発生します。

人間行動心理ではこのことを
「ザイガニック効果」と呼びます。

当時このことは知りませんでしたが
俯瞰してみると日常のありとあらゆるところでこの心理効果は使われています。

例えば、
僕が子供のころに集めたコミック。
最後は必ず続きが読みたくなるような中途ハンパな展開で終わります。
そして次の展開を早く知りたくて知りたくて仕方がなくなります。

毎日放送されるテレビ。
バラエティーでは「続きはCMの後で・・・」のおきまりのパターンですが
つい気になってテレビにかじりつきCM後も見てしまいます。
ドラマも必ず盛り上がってきたとことで来週に持ち越されます。

ブランドのバッグも同じです。
モデルチェンジを何度も繰り返し、
新商品を出し、そのたびにファンは買い続けます。

個人的にやられた！！っと思ったのはスピードラー◯ングですが（笑）

好きでもないのに続きが気になったり
つい集めてしまうほどの強い心理効果がザイガニック効果です。

人間の欲求は実に様々なものがありますが
この欲求もかなり強烈なモチベーションになります。

日々の生活の中で、
不要かもしれないのについ集め続けてしまう・・・・
時間が無駄になってしまうのについ見続けてしまう・・・
それほど興味はないけれどどうしても続きがきになってしまう・・・・

そんな状態になった時、ふと今日の話を思い出していただければと思います。

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。