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くらしのアナキズム




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誰もがどこかの国で生まれる。

最初から国家はそこにある。

国や政府は、ずっと昔からあって、空気のように自然な存在に感じられる。

でも人類の長い歴史から見れば、今のような国が誕生したのは最近のことに過ぎない。いつの間に、こんなに国家の存在が当たり前のものになったのか?

はじめてのアナキズムでは、そんな問いから始まる。
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今日は以前にある常連さん(Tさん)にご紹介をしていただいた本について書こうと思います。


実はこの本、結構前にTさんにご紹介をいただき、速攻でAmazonで購入をしたのですが、その後見事に積読してしまっていました 汗


このメルマガでも何度もお話をさせていただいていますが、僕は本が大好きで、暇さえあれば本を読んでいるほどの本の虫。



ただ、これも昔からそうなのですが、良さそうな本があったらとりあえず購入してしまう癖があって、、、
まだ読めていない本がたくさんあるんです。


実はこのTさんからご紹介いただいた本もそのうちの一冊になってしまっていました 汗


というのも、Tさんからは「とても読みやすくてすぐ終わってしまいますよ!」的なお話を聞いていたのですが、実際に読んでみると僕にとっては結構読み応えがあったんですよね。


というのも、この本は僕が今まで読んできた本とはまた全然違ったジャンルだったんです。


今まで一番読んできたジャンルはビジネス書(これが8割 笑)、この中には経営やマーケティング、セールス、財務、経理、採用、仕事術、時間管理、などさまざまなサブカテゴリーがあって。海外や日本を問わずたくさんの本を読んできました。


次に多いのが脳や心理に関するもの。
脳科学や心理学、行動心理学、認知、意志力の仕組みについてなど。


その次は健康関連。
このカテゴリーもサブカテゴリーはたくさんの内容があります。
栄養学、病理学、薬学、人体の仕組み、運動と体への影響、肌や髪の毛に関することなど。


その次は、経済や投資、歴史や宗教など、他にもたくさんのジャンルの本を色々と読んできましたし、今までもこのメルマガで読んだ本の中からあなたにも役立つであろうものをたくさんご紹介させていただきました。


ただ、こうやって少し書いただけでもわかりますが、やっぱり結構偏りがあるんですよね 汗



最近はできるだけいつも読んでいないような本を意識的に手にとるように心がけています。
そして、こうやって少しずつ知識の幅を広げていくと知らないことがどんどん出てくるんですよね。



なので、本を読めば読むほど、自分は世界のことを何も知らないんだなーということを思い知らさせます 笑



そして、今回Tさんにご紹介いただいた本で「人類学」という学問があることを初めて知りました。それに本のタイトルとなっているアナキズムという言葉も初めて聞いたんです。


こうした普段自分が読まない本ということもあり、初めは少しとっつきにくかったんですよね。


ただ、やっぱりこうした自分が知らない世界を知ることができるというのはとても興味深いし面白い!


今回も初めこそ少し時間がかかりましたが、途中からは一気に読み進めることができ、読み終えた時には本を読む前とはまた違った感覚を覚え、世界観がとても広がりました。


そして、もしかしたら、僕よりもこのメルマガを読んでくださっているあなたの方がこの本は読みやすいかも?と思ったんですよね。


というのも、きっとあなたは僕ほど偏った人ではないと思うので 笑



ということで前置きが長くなってしまいましたが、今日はこの本の冒頭部分をご紹介させていただきます♪



くらしのアナキズム 松村圭一郎著より転載
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「アナキズム」は「無政府主義」と訳される。

なんだかきな臭い、怪しい響きがある。


でもここまでの国の存在が当たり前になた時代のアナキズムは、国家に囲まれた自分達の生について立ち止まって考えてみる、一つの態度のようなものだ。

大学の授業で、時々学生たちに問いかける。

「明日の朝、目が覚めて、日本という国がなくなっていたら、どうする?」と。

決まって、みんな「は?何言ってんの?」という顔になる。

「もしそうなったら大学に来る?バイトはいく?電車は動いているのかな?」とたたみかける。


誰にとっても当たり前の存在がもしなくなったら・・・・


そんな想像をめぐらすと、僕らが日々、当然のように繰り返していることの意味を根底から問われる。

「そもそも大学って何のために行くんだっけ?とか、「どうして働くの?」とか。

国がなければ国立大学は無くなるだろう。

でも場所があって、学びたい人がいれば、多分私はいつも通り教壇に立つ。
国や政府のために授業をやっているわけでもないからだ。

給料が出なくなるとしたら、食べていく方法を考えないといけない。
だけど、それは自分で塾をひらいている人も同じだ。

民営化された交通機関だって、利用する人がいれば、きっと動かすに違いない。
企業や市場の経済活動は、必ずしも国の存在を必要としない。

役所は機能しなくなるかもしれない。
婚姻届が出せなかったら、結婚もできなくなるだろうか?

そもそもなんで自分達の結婚や出産を国に届けて承認してもらう必要があるんだっけ?

そうやって考えていくと、案外、国がなくてもまわっていくかもしれない。

でも、やっぱり警察や軍隊がなくなったら、大混乱に陥るのでは、と不安になる。

もし警察が機能しなくなったら、あなたは店に強盗に入るだろうか?

捕まらないからといって、人を殺すだろうか?

そもそも警察官たちは、政府がなくなって給料が出なくなった途端、目の前で起きる盗みや暴力をただ見過ごすのだろうか?

非常時のために訓練してきた兵士は、何か起きても、その能力を生かそうとしないだろうか?

もしそうだとしたら、市民の安全や平和を守るためにその職業についているのではなく、給料を得るためだけに働いていることになる。

想像すればするほど、僕らの「あたりまえ」が問われ始める。


今国家を考える意味は、みんながとわれている常識的な前提を根底から考え直すことにある。

このどこか壊れかけている世界が、なぜこうなってしまったのか。

今ここで立ち止まって考えなければいけない時代に僕らは生きている。


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いかがでしょうか?


色々と考えさせられる内容ですよね。


僕自身はこの本を読んで、改めて国や政府というものについて考えるきっかけになりましたし、それ以上に、普段当たり前にあると思っている概念についてもう一度見直してみたり、考えたりしてみようと思うことができました。


「魚は水の存在に気がつかない」なんて言われますが、物理的なものや概念的なこと、常識と呼ばれるようなことでも、普段空気のように当たり前になっていることは本当に意識しないと気がつかないことがとても多いですよね。


それについて一歩引いて俯瞰して見てみると今まで気づかなかった新しい世界が見えてくるかもしれません。


あなたにとっても何か気づきになれば嬉しいです。


そして気になった方はぜひ本も手に取ってみてくださいね♪



コメント

くらしのアナキズム」への2件のフィードバック

  1. Avatar匿名

    あっ!読まれたんですね。とっつきにくいけど、視点が愉快!私はそう思いました。
    どちらかというと、科学的な内容が好きな私ですが、最近のマイブームは哲学的なもの(年を取ったせいでしょうか?)。ワクワク自分にオーバーラップしてのめり込んでいきますよ。

    時間があればNHKのEテレ月曜日の10時から、「100分で名著」という番組があって解り易く哲学をたまに取り上げてくれます。NHK+で見逃しても見れるので有難いです。内容を選んで必ず見ます。サルトル、ボーボアール、日蓮、今月はハイデガー等々、引き込まれますよ。4回、100分で軸だけを取り上げるので、興味が湧けば、本を買ったり、さらに深めて読んだりできるので、登竜門的におススメですよ。私はそうしています。本好きの山崎さんには是非紹介したい番組です。テレビ、ラジオ共々NHKさまさまです。マニアックな語学番組も新鮮ですよ。

    「普段当たり前にあると思っている概念についてもう一度見直してみたり、考えたりしてみようと思うことができました。」・・・よかった!よかった!です。人生や仕事には何が役立つか分かりませんし、リベラルアーツとして考えると、心や感性や発想が自由になる気がします。
    島根T

    返信
    1. Avatarnaturallounge.jp

      島根Tさん
      コメントありがとうございます1
      はい、おかげさまで今まで知らなかった世界を知ることができましたし、ブログにも書いた通りあたり前を見直すきっかけになりとても良かったです!!
      >科学的な内容が好きな私ですが、最近のマイブームは哲学的なもの(年を取ったせいでしょうか?)。ワクワク自分にオーバーラップしてのめり込んでいきますよ。
      そうなんですね!
      僕も両方好きです^^哲学を読んで自分自身と対話をしたり内省したり、科学的な内容で知識をアップデートして実生活に活かしたり・・・
      本当に本はワクワクさせてくれますし、新しい発見をどんどんさせてくれるので楽しいです♪
      「100分で名著」、めちゃくちゃ興味あります!!
      これをみて興味がある本を手に取るというのはとても良さそうですね。
      またチェックしてみますね!!
      いつも有益な情報を教えていただき本当にありがとうございます^^
      >人生や仕事には何が役立つか分かりませんし、リベラルアーツとして考えると、心や感性や発想が自由になる気がします。
      本当におっしゃる通りですよね。できるだけ自分の価値観や考え方だけに固執することなく、視野を広く持って色々な世界観を見聞きして良い部分を取り入れていきたいと思います。
      これからもよろしくお願いします♪
      山崎

      返信

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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2022.04.16

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