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ガチョウと卵

Goose and eggs




ある貧しい農夫が、飼っていたガチョウの巣にキラキラと輝く卵を発見した。

最初は誰かのいたずらかと思って捨てようとしたが、考え直し、念のため市場まで持っていくことにした。

すると、卵はなんと純金だった。農夫はこの幸運が信じられなかった。翌日も、同じことが起きた。来る日も来る日も、農夫は目を覚ますや否や、ガチョウの巣に走っていき、新しい黄金の卵を発見した。

やがて、農夫は大金持ちになった。

ところが、富が増すに連れ欲が出て、せっかちになっていった。1日一個しか生まない黄金の卵が待ちきれず、ついにガチョウを殺し、腹の中の卵を一気に全部手に入れようと決めた。そしていざガチョウの腹を開けてみると中は空っぽだった。

黄金の卵はもちろんなく、そのうえ黄金の卵を手に入れる手段さえも、農夫は無くしてしまったのだ。

黄金の卵を生み出してくれるガチョウを殺してしまったのだった。

ーーーーーーー

この寓話は、一つの自然の法則あるいは原則を教えてくれている。
それは、真の効果性を定義してくれるものである。

ほとんどの人は、効果性あるいは成功について考えるとき、黄金の卵のことだけを考えがちである。生産をあげ、目標を達成しさえすれば、それが「効果的」だと思い込む。

しかし、この寓話が示してくれるように、真の効果性をいうものには二つの側面がある。それは、目標を達成することまたは効果を手に入れること(黄金の卵)と、その結果を手に入れるために使う資源あるいは目標を達成する能力(ガチョウ)の二つである。

つまり、ガチョウを疎かにし、黄金の卵ばかりを追い求める生活様式を取り入れれば、やがては黄金の卵を生み出してくれる資源をなくしてしまうことになる。逆にガチョウの世話ばかりをして黄金の卵のことを全く考えなければ、自分自身もガチョウも食べさせる資力を失ってしまうだろう。


ーーーーーーー
※ 7つの習慣より抜粋





これは僕の大好きな書籍、「7つの習慣」の一節です。
このメルマガでも、事ある度に話題に出していますが、最近またこの本を読み返す機会がありました。


というのも、おかげさまで僕の娘が1歳を過ぎ、だんだんと自我が備わり、自分の意思を示すようになってきました。もちろん、まだ言葉はしゃべれませんが、態度や表情、仕草などからいろいろなことを主張している事が分かります。

もちろん、これは子供が成長する過程ですから良い事なのですが、中には個人的にそれはやめてほしいなーということもあるんです 笑



例えば、
食事中に膝を立てたり、
好きじゃないご飯をわざと床に落としたり、
気に入らない事があると泣きわめいたり、、、


そんとき、僕の中では厳しく躾をしなければいけないと感じたり、逆にあやさなければいけないと、つい反応的になってしまうことがあります。



無理矢理娘の膝を下げさせたり、
怒ったり、
逆に、泣いたらなんでもすぐに抱っこをして甘やかしてしまったり。



本当に娘のためにやっているのか、それとも自分を守るためにやっているのか(躾が出来ない親だと思われたくないとか)、わからなくなることもあります。



そんなとき、この一節を読んでハッとさせられました。




僕は自分の欲しい結果を手に入れるために、娘を操ろうとしていたな・・・と。
もしくは、泣いているときには娘に好かれるという結果を求めて、娘を喜ばせようとしていた自分に気がつきました。



本来なら、娘との深いコミニュケーション、感情移入が必要な場面です。



そんなとき、忍耐強くなれず、ついこの寓話でいうところの黄金の卵を求めてしまっていました。


長い目で見たときには、無理やり力でねじ伏せたり、強制するようなことを続けたり、逆に好かれたいからと甘やかせば、娘は内的な基準やモラル、道徳観を持たない人間になってしまうかもしれません。つまりガチョウが死んでしまうということですね・・・


反省。




7つの習慣には次のようなことも書いてあります。


ーーーーーー

両親の育て方(独裁的あるいは寛容)は、いずれも結局は、黄金の卵を求める発想にすぎない。自分の意思を通したいか好かれたいかのどちらかである。

しかし、それをし続けたときのガチョウー子供ーはどうなるだろうか。年月が経ち、子供は責任感や自制心、あるいは自ら正しい選択をする判断力や大きな目標を達成できる自信といったものを持つようになるだろうか。

また、親子関係はどうなるだろう。

「アイデンティティーの危機」ともいわれる十代にさしかかるとき、子供はそのときまでの経験から自分のことを裁かずに耳を傾けてくれる親だと思うだろうか。

子供である自分を一人前の人間として扱ってくれ、親は何があっても信頼できるという確信を持つようになっているだろうか。

子供と心を通わせ、真のコミニュケーションをし、良い影響を及ぼすほどの強い関係を築いているだろうか。

ーーーーーー


子供を持つ親としては考えさせられる内容ですし、また大切な気づきを与えてもらいました。


もちろん、この黄金の卵とガチョウの話は何も子育てに限ったことではありません。
あらゆることに適用できる普遍的で原則的な考え方だと思います。



今の自分は黄金の卵ばかりを追い求めていないだろうか?
ガチョウはしっかりと育っているだろうか?



自分の普段の生活の中でこれらのことが何に当たるのか考えるだけでも、大切な気づきを得られると思います。



僕ももう一度、子育てはもちろん、他の分野に関しても黄金の卵とガチョウのバランスを見直してみます。


自戒を込めて。






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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2017.02.26

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