コンフォートゾーンを超える

2016/10/19
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

最近バイヤーMotoがものすごい勢いで成長しています。

というのも、先日アナウンスさえていただいたようにナチュラルラウンジのメンバーが辞める関係で、その引き継ぎをやっています。

Motoは今までバイヤーとして一年のうち半年ほどインドに滞在するという非常識な仕事の仕方をしていたので、日本にいる間もほとんどお店の業務に関わらないこともありました　笑

ですが、これからは否応なしにお店の仕事もすることになり、今まさにその引き継ぎ作業に取り組んでいる、というわけです。

僕らは、その人が最も得意な分野を伸ばして、苦手な部分は補い合う、というスタンスをとっているのですが、状況も変わってきていて、さすがに上手い具合に全てこの枠にはまらない部分も出てきています。

特にMotoはそもそも日本やお店での仕事は今まで不慣れでしたから、一から勉強して経験してやっている部分も多いのですが、なかなかどうして、飲み込みが早くて驚いています　笑

まるで乾いたスポンジのようです。

環境の変化に加え、本人のやる気によるところも大きいとは思いますが、予想以上に成長しています。

しかも始めはちょっとMotoには向いていないこともあるかなー、と思っていたことも意外にこなせてしまったりするので、人間やっぱりやってみないとわからないものだな、と感じています。

一段上の立場で

実はこういうこと、僕も昔経験したことがあります。

まだ、前職で製造業に携わっていた頃。

当時僕は５年ほどその会社に勤めていました。そのとき属していた組織は十数人からなるチームで仕事をしていました。

僕の上には３人の上司がいたのですが、そのうちの一人が急遽降格になってしまい、チームに一つぽっかりと穴があいてしまったような状態ができてしまったのです。

でもその上司が担っていた仕事はそこそこ経験が必要でしたし、責任も重くなる仕事だったので、チームメンバーもその仕事はできればやりたくない・・・
という状況が生まれました。（そして僕にとっても個人的にはあまり得意としていない内容がありました）

とはいえ、誰かがやらなければいけませんし、当時僕は経験もある程度してきていたので、いいチャンスだと考えて、その上司がしていた仕事をフォローするように動きました。（自分で言うのもなんですが、割といい社員でした　笑）

結果的に、苦労やしんどかった部分も多かったですが、その経験のおかげでかなり自分自身は成長することができました。

当時の社長がよく言っていた言葉で、
「今の自分の一段上の立場で仕事に取り組め」
というアドバイスがありました。

会社だとわかりやすいのですが、平社員だったら主任の立場で。
主任は係長の立場で。係長は課長。課長は部長。部長は役員。役員は社長・・・・
そして社長なら業界のリーダーの立場で。

というように今自分が置かれている立場より上の視点を持って物事に当たれ、とよく話していました。

別の言い方をするとコンフォートゾーン（居心地のいい場所）を越えろ、ということになると思います。

人間誰しも、慣れ親しんで自分がいつも行っていることは楽ですし、居心地が良いものです。そして安定を求めるため、無意識にその場所に留まろうとします。

でもそういった場所に留まっている限り、人としての成長は止まってしまいます。

今までの自分では無理だと思っていたこと、かなりチャレンジをしないと進めないようなこと、そういった環境に身を置くことで初めて今までの自分を超えていけるのだと思います。

もちろん、始めはうまくいかないこともあります。パニックも起こるし、不具合も出たりします。

でもそれを超えた時は、さらに自分が一段上の視点、経験、成長ができると思います。

きっとMotoもこれからたくさん失敗をすると思いますが、それは彼がコンフォートゾーンを越えているからこそ起こることであって、素晴らしいことだと思います。

そんな仲間の奮闘ぶりを見て、僕も自分自身を省みて、より高い視点で物事に取り組んでいこうと思っています。

今の自分は居心地のいい場所に留まってはいないだろうか？
そう考えて1日を始めてみるのもいいかもしれません。

それでは今日も1日、自分のコンフォードゾーンを越えてガンガン失敗していきましょう　笑

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。