- 2013/10/27
- writer: 山崎拓
「げっ、やっちまった・・・」
「げっ!やっちまった・・・」
こんにちは。Natural Loungeの山崎です。
先日、東京にあるセミナーを受けに行ったときのことです。そのセミナーは今後の仕事の結果を左右する大事な内容になると思っていたので、朝5:00から気合いを入れて高速バスに乗り込みました。
その日はバスが遅れ、新宿に着いたのは9:30。10時からはセミナーが始まるので、少し焦りながらバスを降りました。降りるとそこはいつものバス停ではない場所。どうやら、降車口が変わっていたみたいです。
「ここどこだ?」
実は僕は極度の方向音痴です。学生時代は狭い大学の校舎の中で迷ったこともあります。それも4年間・・・。旅に行くと大変です。道を覚えるのに何日もかかりますし、ストールの買い付けにインドへ行くときも、たいがい僕は坂下と中谷の後ろをついていきます。そんな方向音痴で田舎者の僕が、大都会東京新宿の見知らぬバス停から駅を探さねばならない・・・。
普通の人なら全く問題ないでしょうし、今はスマホがあるので大抵の人はgoogleで検索して解決できるでしょう。
でも僕は方向音痴の上に、持っているのはオフラインのガラケー・・・。でも今日は大切なセミナー。「やべ〜どうしよう」
そう思いながら同じバスを乗っていた人を見ると、皆同じ方向へ向かっている。
「普通、バスから降りて次に目指すところは駅だよな?しかもこれだけの人が同じ方向へ向かっているなら間違いない!!」
僕はそう信じて彼らについて行きました。ものの2〜3分で駅が見えてきました。
「やった!」時間は9:42。「今から乗ればギリギリ間に合うかも!」と中に入ると乗りたい路線(山手線)が全然見つからない。駅員に聞くと、ここは山手線が通っていないらしく、乗るには地下鉄に乗るか、新宿西口に行かなければならないと言われてしまいました。
「やっちまった・・・」「もう完全に遅刻だ・・・」その後駅員に道を紙に書いてもらい、西口へ向かい、会場へは着く事ができましたが、結局30分の遅刻をしてしまいました。
僕は完全にバスから降りた人が皆駅に向かっていると思い、それに従っていました。つまり自分の行動を人の動きを見て決めていました。
あなたもこんな経験はありませんか?
例えば、同じ通りに2つのラーメン屋があり、ラーメン屋Aは多くの人が列を作って待っています。もう一つのラーメン屋Bには店内にすら誰もいません。この場合、ラーメン屋Aの方のラーメンがおいしいと推測してそっちを選ぶのではないでしょうか?
または道を歩いていたら、人だかりができていて、皆が上を見ている。そこを通りかかったらあなたも上を見てしまうと思いませんか?
例えそこに何もなかったとしても・・・。
人間は他の人のやっている行動を見て自分の行動を決めるという性質があります。これを行動心理学では『社会的証明』といいます。
さらにこの原理では「自分で自分の行動を決断するのは全体の5%、あとの95%は他人の行動をマネする人たち」とも説明されています。
この原則は日常生活を含めあらゆることに影響がでます。(今回の僕のように・・・)特に僕たちは社会的証明に無意識に反応してしまうため、自分では自分で正しく判断していると、思い込んでいるのです。でも実は意識してみると多くの事をこの社会的証明により行動させられていることに気付くのです。
一般に自分自身に自信が持てないとき、状況の意味が不明確あるいは曖昧なとき、そして不確かさが蔓延しているときに僕たちは他の人の行動を正しいものだと思い、それを受容します。
そしてこれは大きな問題なのですが、自分の不確かさを解消するために他人の行動を見たとしても、その他人も同じように社会的証明を吟味しているのです。
つまりこのような状態では皆が他人が何をしようとしているか知ろうとする傾向が強くなります。これは「集合的無知」と呼ばれるものです。
特に日本人はこの社会的証明に従い易いといわれています。右向け右と言われたら右を向き、左向け左と言われたら左を向くようなものですね。
みんながやっているから大丈夫だ!と思うほど危険なものはありません。これは日々生きていく中であらゆる事に当てはまるのではないでしょうか?
PS.僕の場合はまず方向音痴を治すことから始めます・・・。
こんにちは。Natural Loungeの山崎です。
先日、東京にあるセミナーを受けに行ったときのことです。そのセミナーは今後の仕事の結果を左右する大事な内容になると思っていたので、朝5:00から気合いを入れて高速バスに乗り込みました。
その日はバスが遅れ、新宿に着いたのは9:30。10時からはセミナーが始まるので、少し焦りながらバスを降りました。降りるとそこはいつものバス停ではない場所。どうやら、降車口が変わっていたみたいです。
「ここどこだ?」
実は僕は極度の方向音痴です。学生時代は狭い大学の校舎の中で迷ったこともあります。それも4年間・・・。旅に行くと大変です。道を覚えるのに何日もかかりますし、ストールの買い付けにインドへ行くときも、たいがい僕は坂下と中谷の後ろをついていきます。そんな方向音痴で田舎者の僕が、大都会東京新宿の見知らぬバス停から駅を探さねばならない・・・。
普通の人なら全く問題ないでしょうし、今はスマホがあるので大抵の人はgoogleで検索して解決できるでしょう。
でも僕は方向音痴の上に、持っているのはオフラインのガラケー・・・。でも今日は大切なセミナー。「やべ〜どうしよう」
そう思いながら同じバスを乗っていた人を見ると、皆同じ方向へ向かっている。
「普通、バスから降りて次に目指すところは駅だよな?しかもこれだけの人が同じ方向へ向かっているなら間違いない!!」
僕はそう信じて彼らについて行きました。ものの2〜3分で駅が見えてきました。
「やった!」時間は9:42。「今から乗ればギリギリ間に合うかも!」と中に入ると乗りたい路線(山手線)が全然見つからない。駅員に聞くと、ここは山手線が通っていないらしく、乗るには地下鉄に乗るか、新宿西口に行かなければならないと言われてしまいました。
「やっちまった・・・」「もう完全に遅刻だ・・・」その後駅員に道を紙に書いてもらい、西口へ向かい、会場へは着く事ができましたが、結局30分の遅刻をしてしまいました。
僕は完全にバスから降りた人が皆駅に向かっていると思い、それに従っていました。つまり自分の行動を人の動きを見て決めていました。
あなたもこんな経験はありませんか?
例えば、同じ通りに2つのラーメン屋があり、ラーメン屋Aは多くの人が列を作って待っています。もう一つのラーメン屋Bには店内にすら誰もいません。この場合、ラーメン屋Aの方のラーメンがおいしいと推測してそっちを選ぶのではないでしょうか?
または道を歩いていたら、人だかりができていて、皆が上を見ている。そこを通りかかったらあなたも上を見てしまうと思いませんか?
例えそこに何もなかったとしても・・・。
人間は他の人のやっている行動を見て自分の行動を決めるという性質があります。これを行動心理学では『社会的証明』といいます。
さらにこの原理では「自分で自分の行動を決断するのは全体の5%、あとの95%は他人の行動をマネする人たち」とも説明されています。
この原則は日常生活を含めあらゆることに影響がでます。(今回の僕のように・・・)特に僕たちは社会的証明に無意識に反応してしまうため、自分では自分で正しく判断していると、思い込んでいるのです。でも実は意識してみると多くの事をこの社会的証明により行動させられていることに気付くのです。
一般に自分自身に自信が持てないとき、状況の意味が不明確あるいは曖昧なとき、そして不確かさが蔓延しているときに僕たちは他の人の行動を正しいものだと思い、それを受容します。
そしてこれは大きな問題なのですが、自分の不確かさを解消するために他人の行動を見たとしても、その他人も同じように社会的証明を吟味しているのです。
つまりこのような状態では皆が他人が何をしようとしているか知ろうとする傾向が強くなります。これは「集合的無知」と呼ばれるものです。
特に日本人はこの社会的証明に従い易いといわれています。右向け右と言われたら右を向き、左向け左と言われたら左を向くようなものですね。
みんながやっているから大丈夫だ!と思うほど危険なものはありません。これは日々生きていく中であらゆる事に当てはまるのではないでしょうか?
PS.僕の場合はまず方向音痴を治すことから始めます・・・。
コメント
Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
ナチュラルライフの最新記事一覧
- 2024.11.10 writer:山崎拓
- 13年目を迎えました♪
- 2024.11.07 writer:山崎拓
- お手軽に可愛らしく♪ギフトにもおすすめの新商品入荷です!
- 2024.10.26 writer:山崎拓
- 予定外でしたが、個人的に一番の思い出になりました♪
2024年 (327)
2023年 (365)
2022年 (365)
2021年 (365)
2020年 (366)
2019年 (364)
2018年 (362)
2017年 (356)
2016年 (353)
2015年 (374)
10年以上前の記事
メールマガジンに登録するとストールコーディネート、ファッション情報、NaturalLoungeの最新ストール情報をいち早く手に入れることができます!