実はみんなが知らない秘密

2023/07/03
writer：山崎拓
- 仕事へのこだわり

先日のメルマガでナチュラルラウンジのちょっと変わった哲学についてお話をさせていただきました。

それは「広告は最高の投資先」というもの。

これは多くの人にとってちょっと意外なものではないでしょうか？

前回もちょっとお話をしましたが、広告というと一般的には嫌いな方が多いと思います。

誇大広告や自分に関係のない広告がバンバン流れていて、邪魔なもの、不要なもの、見たくないもの、と思っている人がほとんどだと思いますし、そもそも人は売り込みされるが大嫌いですよね。

脳の構造的にも不要なものは自動的にスルーするようになっているので、広告を見たら瞬間的にチャンネルを変えたり、スキップしたり、ページを切り替えたりする人もきっと多いはずです。

ちなみに、消費者としての僕も基本的には全く同じ感覚を持っています　笑

でも、中には素晴らしい広告もあって。

それは自分がその時抱えている問題の解決策があったり、あるいは自分が求めているものをベストなタイミングで提供している会社の広告になります。

こうした広告である企業のことを知ったのがきっかけでものすごい恩恵を受けた、という経験も何度かしているんですよね。

ちなみに、中には今でもその広告で知った会社の商品やサービスは継続的に利用させていただいていますし、今までたくさんの価値を届けてもらっていると本当に感謝しています。

中にはこの広告があったおかげで今の自分がある！というくらい大きなインパクトのあった商品を提供している会社との繋がりもあります。

もしかしたら、このメルマガを読んでくださっている方の中にも同じような経験をされた方もいらっしゃるかもしれませんね。
（もしそれがナチュラルラウンジであれば本当に嬉しいです♪）

こんな感じで、広告というのは基本的には良いも悪いものでもなく、その使い手や受け手によって印象が大きく変わるものの一つだと思います。

そして、多くの人が思い込んでいるというか実はよく知らないのが広告の仕組みや構造だと思います。

例えば、広告はとにかくお金を出せばたくさん宣伝できて、人の印象をコントロールできるから良くない！というようなもの。

これは半分正解で半分間違いだったりするんですよね。

確かに、大資本を持った大企業であれば、ものすごい広告費を投下して、大衆のイメージや印象をコントロールしているようなところは実際にありますし、媒体によっては完全にスポンサー企業の言いなりというところも少なくありません。
（なので、企業の好きなような情報操作や印象操作ができる）

なので、確かに広告業界全体を見るとお金をたくさん持っている大企業が有利なのは間違いありません。

一方で、ここ十数年ほどで圧倒的にボリュームが増えてきているのがインターネット広告の市場。

TVやラジオ、新聞、雑誌などのメディアの影響力は年々下がっていますが、インターネットメディアの影響というのはどんどん増えてきていて、これはこと広告についても全く同じなんですよね。

そして、面白いのはここから。

実はインターネット広告の一部はお金をたくさん出せば出すほど有利になるのではなく、もっと大事な要素がたくさんあるんです。

例えば、ユーザーが不快になるような広告を出したりすると一発で配信停止になったり、虚偽の広告を出そうものならアカウントを停止させられてしまうことも普通にあります。

また、広告文や画像のチェックもかなり厳しく、ちょっとでも誇張したり、不適切な表現を使うと審査に通らなかったり、広告の品質が下がってしまったり、と結構厳しいチェックが入っています。

媒体側のポリシーも年々厳しくなってきていて、ポリシーを守るだけでも結構大変になってきている現状なんですよね。

なので、そもそも商品やサービス自体が良くないものだと広告すら出せないという環境になりつつあるんです。
（これは消費者にとってはとても良いこと！）

さらに仮に出せたとしても広告の品質やその会社自体のアカウントの品質が悪いと実際にはほとんど広告は表示されない仕組みになっています。

こうした状況になってしまうと広告表示するのに膨大な広告費が必要になるんですよね。

一方、ユーザーが求めている広告だったり、ユーザーにとって価値ある広告であれば広告自体の品質が良くなり、こうした広告を出している企業のアカウントの品質も高くなり、普通よりも圧倒的に安い金額で広告を出稿することができるようになります。

ここが広告を運用する人間の腕の見せ所になるわけですが、この技術の差によって本当に雲泥の差がつくんですよね。

一方は、いくらお金を出してもほとんど広告が表示されない。だからもっと資金が必要になる。

一方は、広告費はほとんどかけなくてもさまざまなところで広告展開ができるようになって多くのお客さんの認知や利用を促せる。

金額ベースと表示ベースで言うと、広告費は1/100で広告効果は1000倍というのも普通にあるんです。

これは、僕らのような小規模事業者にとってはものすごいありがたいこと。

普通だったら僕らのような小さな会社が大資本を持った大企業に広告展開で勝てるわけがありません。

でもことインターネット広告であれば圧倒的な巨人すらも倒す可能性を持つことができるんです。

実は起業当初からこのインターネット広告の仕組みが自分達が生き残っていくための一つの生命線になるだろうと考えて、当時からずっと取り組んできたという背景があります。

もちろん、伝統的なテレビや新聞、雑誌広告についても色々と調べましたが、これらは基本的には資金の規模がものをいう世界。

ここで戦うのは無理だとすぐにわかりました。

なので、自分達はひたすらインターネット広告に集中しようと。

ただ、巨人を倒せる可能性はあっても、実際にやるのは簡単ではありません。

なんと言っても、大企業にはお金だけでなく、優秀な人達がゴロゴロいるわけです。

しかも、世の中には広告代理店という、会社として広告運用だけに特化しているスペシャリストたちも大勢います。

彼らと戦って、大きく引き離すというのは並大抵のことではありません。

実際に、僕らもインターネット通販を初めて立ち上げた時から広告運用を始めましたが、もうボロボロでしたよね　泣

広告費だけが出て行ってストールは一枚も売れないという状況が何ヶ月も続きました。

もちろん、会社としては大赤字。

人間に例えれば、大怪我をして流血しているのに、新しい血が入ってこないような感じです・・・

でもこの時はお金はもちろん、知識も経験も技術もなかったので本当に厳しかったです。

このままだと資本金が底をついてしまう、ということでメンバーそれぞれでアルバイトを複数掛け持って、その資金を資本に入れて、その資本を広告に投入しました。

流血しながら必死に広告のテスト改善を行ったり、マーケティングやセールス、人間の行動心理についても寝る間も惜しんで学びました。

また実際に実店舗や催事を利用してくださった数少ないお客さんに話を聞いたり、アンケートをお願いしたりして、お客さんが何を求めているのか？お客さんが本当に欲しているものは何か？どんな問題を抱えているのか？ということを深く深く追求していきました。

こんな感じで3年ほどなかなか成果が出ずに苦しみましたが、毎日テスト検証を繰り返していくことで、少しずつ知識も経験も技術も上がってきて。

4年目からインターネット広告での成果も少しずつ出るようになってきました。

このくらいには広告費はかなり抑えられているけれど、多くのユーザーにアプローチできるようになり、やっと今までやってきたことが少し報われたと感じることができたんですよね　泣

もうちょっとでこの分野の仕事も丸々10年になりますが、起業当時からこのメルマガと同じく毎日欠かさず取り組んでいます。

もちろん、この取り組みには終わりがなくて。

前回のメルマガでもお話をしましたが、企業の唯一の目的が「顧客の創造と維持である」以上、この部分はずっと磨き続けていく最前線の活動になります。

なので、これからも今までと変わらず、自分達の重要な仕事の一つとして、まだ見ぬお客さんとの出会いを期待しながらこの技術を磨き続けていきます。

そして最終的には広告を使うことすらなく、集客ができるような仕組みを作っていきたいと考えています。

まあこれはもう相当先ですけどね　笑

夢はでっかく、運営は地道に。

引き続き、日々やるべきことを淡々と着実に行なっていきます。

気がつけば今日の話もちょっと長くなってしまいましたが・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました。

あなたにとっても広告の印象が少し変われば嬉しいです♪

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。