シュトレン

2021/12/10
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

しばらく前。
あるお客さんからお店に荷物が届きました。

中を開けてみると、、、

可愛らしいクリスマスパッケージに美味しそうなケーキのポストカードが入っています。

その中にはケーキと不思議な見た目のものが。

ケーキはすぐに何かわかったのですが（ただ、この正式名称はすぐ出てこない　汗）、こちらのお品は何なのか全然わかりません。

見た感じ、食べ物であることは間違いないのですが、はじめは見た目的にお肉？と思ったんですよね　笑

いずれにしてもとても良さそうな贈り物をいただいたので、早速お礼のお電話をさせていただきました。

今回この贈り物をくださったお客さんはお店も何度も利用してくださっているリピーターの方（Kさん）でもう４年半ほど前からのお付き合いになります。

しかも２年前にも一度、今回と同じようにサプライズで贈り物をいただいたことがあるんです。

その時はこんな感じでダンボールいっぱいのお芋ちゃん達をいただいたんですよね。

前回の時は僕が自然派だということで、体に優しい無添加の地元で有名な食べ物を選んでくださったそうなんです。

そして、今回はケーキとお肉？と思ったのですが、実はこれお肉ではなく、「シュトレン」というお菓子とのこと。

さらに、シュトレンというのはなんとストールを語源に持つものだそう。

今回Kさんはシュトレンだったらストール繋がりで僕らが喜んでくれるのではないか？ということで贈ってくださったそうなんです。

お電話でお話をしてそのことがわかり、またより嬉しさがこみ上げてきました。

サプライズで贈り物をいただけるだけでもありがたいのに、色々と考えて選んでくださったんだなーと　泣

お電話が終わった後、改めてパッケージを確認するとKさんがおっしゃていたことが詳しく書かれていました。

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シュトレンとは、古代ローマ時代の婦人の上衣（stola：ストーラ　今でいうストールに通じるもの）をその語源に持つものです。

昔ドイツでは赤ちゃんを布で包む風習があり、特に冬には大切な赤ちゃんを寒さから守るため、多くの布を丸めてぐるぐる巻きにしたとされているます。

この形は、人の子としてお生まれになった神の子イエス・キリストの象徴として、クリスマスの大切な意義を担うようになりました。

シュトレンの中には多くのスパイスが入っており、スパイスは神のご加護を意味しているといわれそしてナッツは硬く覆われた外観よりも、その内に秘められた中身こそ真実があると譬えを現しています。

長年にわたり、ドイツ伝統の技法・材料にこだわりながら、これまで試行錯誤を繰り返してきましたが、2014年に当店のシュトレンは日本で初めてDLG（ドイツ農業協会）国際食品品質協議会主催コンテストお菓子部門にて金メダルを受賞しました。

金メダルは総合得点100点満点を獲得したお菓子のみに与えられる最高賞です。

これからもこの味を守りつつ、さらなる進歩を目指し、探求を続けていきます。

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なるほどー。
深いなー。

そして、このお菓子を作り上げるのにもたくさんの試行錯誤と積み重ねがあることがわかりました。

どんな商品もそうですが、こういう背景を知ることができるとその価値が一気に上がりますよね。

Motoと半分ずつ分け合い、自宅に帰って早速家族でいただきました♪

うん、美味しい！！

子供達も大喜び　笑

でもこの食感、以前にも食べたことがあるような・・・

奥さんとそんな話をしていると、去年か一昨年、これまた常連のお客さんに一度シュトレンをいただいたことがあることが判明！
（うる覚えですみません）

でも、味や食感はよく覚えていて、懐かしさも感じることができました。

いずれにしても、こうやってお客さんからサプライズでしかも熟慮して選んでくださった贈り物をいただけるというのは本当にありがたいです　泣

クリスマス前に思いがけないプレゼントをいただき、幸せな気持ちにさせていただきました♪
（Kさん、いつも本当にありがとうございます！）

「シュトレン」への7件のフィードバック

匿名 2021年12月10日 10:28 午後

シュトーレン！！数年前からこの時期になるとブームのお菓子ですよね。独特の風味のあるケーキ、アルコール好きの私は言葉が無いほど大っ好きです。大人の味ですよね（ドイツ式ホットワインに合う）
実はドイツの基準で作られたシュトーレンは常温で1年は日持ちするんですよ？？？薄くスライスして少しずつ頂き、クリスマスアドベントを待つらしいです。
キリスト教徒でないので、パクパク食べますが・・・
私が今食べているのは昨年度のなんです。作りたては味にとげがあり、１年経つとスパイスがまろやかになります。（あくまでドイツの基準で作られたもの）日持ちがする理由は、作り方と材料の配合ににヒントがあるようです。出身が神戸ですので、ドイツ菓子は豊富でした。

私が勤務している学校にパティシエ科がありまして、学生たちは夏からシュトーレンのための仕込みを始めます。作り方がパンでもない、ケーキでもない、シュトーレンなんです。王道で作られたシュトーレンは一般的な味ではありませんが、これが又、質実剛健でシンプルなマイスターの国ドイツを味わえます。フランス菓子の華やかさは無いんですが、なんか懐かしく好きです。ドイツ菓子愛が溢れてしまいましたm(__)m

島根T

返信 ↓
1. naturallounge.jp 2021年12月12日 3:51 午後
  
  島根Tさん
  コメントありがとうございます！
  Tさん、シュトレンについてめちゃくちゃお詳しいですね！！
  というかシュトーレンというのが正しい呼び方なのでしょうか？
  そして、Tさんがシュトーレンをお好きというのは結構意外です　笑
  あまり甘いものとか食べない方だと勝手に思っていました。
  でも、僕も甘いもの好きですけど　笑
  今回いただいたシュトーレンも日持ちすることは度外視にすぐに食べてしまいましたし・・・
  
  >王道で作られたシュトーレンは一般的な味ではありませんが、これが又、質実剛健でシンプルなマイスターの国ドイツを味わえます。
  文章を読んでいて、すごく興味が湧きました！一度食べてみたいなー
  神戸にはドイツお菓子が豊富なんですね。
  また、神戸に行った時には一度ワインと併せて体験したいと思います^^
  素敵な知識を教えていただきありがとうございます！
  山崎
  
  返信 ↓
匿名 2021年12月13日 11:24 午前

>シュトーレンというのが正しい呼び方なのでしょうか？
どちらも間違いではないですよ、ドイツ語表記は日本語のローマ字読みと一緒なのでシュトレンと言いますが、ドイツ人は「ト」にアクセントをつけるので日本人の耳にはシュトーレンと聞こえてしまいます。
　誤解が無いように製菓の先生はアルファベットで授業をなさいます。小麦粉の30%以上の発酵バターと原材料のの60%以上のドライフルーツを入れたどっしりと重く、黒っぽい色に仕上がった（天日干しのドライフルーツ）わが校特製のシュトーレンを来年はお送りいたしますね。始まりも諸説あり、味も風味も正解のないシュトーレンです。ドイツでも地域ごとに異なりますし、各州、誇りをもって店頭に並ぶと聞いております。

>あまり甘いものとか食べない方だと勝手に思っていました。
　　正解！！どちらかというと甘いものは苦手です。甘さ＋酸味、甘さ＋苦味、甘さ＋スパイシーな甘さが好きなんです？？？個人的な嗜好ですので、こっそり秘めています。
島根T

返信 ↓
1. naturallounge.jp 2021年12月15日 4:05 午後
  
  島根Tさん
  コメントありがとうございます！
  また、シュトーレンについての詳しいご説明もありがとうございます。
  なるほどー
  発音の関係なんですね。
  >わが校特製のシュトーレンを来年はお送りいたしますね。
  えっ！？いいんですか？？
  ありがとうございます！！
  僕やMotoはもちろん、奥さんや子供達がとても喜びます　笑
  やっぱり！！Tさんは甘いもの苦手なんですね。
  確かに、シュトーレンはただの甘いのではなく、大人の甘みを感じます^^
  こういう微妙な味の違いがわかるようになるといろいろな食べ物に興味が湧いてくるような気がします。
  いつも本当にありがとうございます。
  山崎
  
  返信 ↓
匿名 2021年12月27日 11:25 午前

忙しくてブログを拝見できておりませんでした。
久しぶりに拝見させて頂いたところ、
シュトーレンが取り上げられており楽しく読ませて頂きました。
島根Tさんの情熱が伝わってきました（笑）。
子供さんは苦手な味ではないかと思っていましたが、
食べてくれたと知りびっくりしました。
年末年始、お忙しいことと思いますが、
ご家族皆様、Moto様とも、お体にご自愛下さい！
Y.K

返信 ↓
匿名 2021年12月27日 8:20 午後

追伸、
シュトーレンのお店の方に、発注時、
ストール専門店に送る旨をお伝えしたところ、
後日、シュトーレンのお店の方から、
ストールのお店のHPを見てみました！
とコメントを頂きました。
Natural Loungeさんの魅力が広がってくれると嬉しいです。

返信 ↓
1. naturallounge.jp 2021年12月28日 10:05 午前
  
  Y.Kさん
  コメントありがとうございます！
  子供たちは本当に喜んでいてすごい勢いで食べていました　笑
  Kさんにいただいたシュトーレンに関しては本当にすぐに無くなってしまって・・・僕よりも奥さんや子供たちに食べられました　笑
  シュトーレンのお店の方にもご覧いただいたんですね！
  ご紹介していただきありがとうございます^^
  ジャンルは違いますが、こだわりのある商品を扱われているお店の方だと言うことはKさんのお話とパッケージを拝見させていただき感じました。
  僕らの良い意味で負けないよう、これからも丁寧なお店作りに励んでいきます。
  いつも本当にありがとうございます。
  Kさんもご家族の皆様も素敵な年末をお過ごしください♪
  山崎
  
  返信 ↓

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。