カシミア山羊との再会 vol2

2018/09/06
writer： Moto
- 買付や原産国について

朝は近くの川で顔を洗うのがラダック流。

おはようございます。
氷点下の朝に、近くの川でドライバーのスカザンと顔を洗う
Natural LoungeのMotoです。

確かに、川は綺麗なんですけどね。
そりゃ氷点下の朝6時に、川で顔を洗ったら寒いですよ。

そもそもまだ9月頭なのに氷点下って。苦笑
デリーはまだまだ暑くて汗だくなのに同じ国とは思えません。笑

そんな訳で、前回に引き続きカシミア山羊との再会をお届けしたいと思います。

もう山から降りてきていますが
今こうしてメルマガを書きながら写真を見ていると
本当に自然豊かな綺麗な場所に行ってきたんだなと思います。
今いる場所も十分綺麗なんですけどね。

それでは前回の続きです♪

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ヤクに出会ってから数時間。
まだまだ悪路を走り続けます。

go to pashmina family 1

すでに街を出てから7時間。
ドライバーのスカザンと話すこともなくなり、沈黙の時間も長くなります。
ただひたすら続く大自然の絶景を車の窓から眺めます。

そんな時、高原の先に何かが見えました。
カシミア山羊！？？スカザンと2人で一気にテンションが上がります。
そして近づいてみると・・・。

go to pashmina family 2

ただ、ずっと何も生き物がいない中を走り続けていたので良い気分転換です。
スカザンと車を降りて大自然の中で伸び伸びと生きる馬を見ながら、束の間の休息をとります。
周りには人はもちろん人工物も何もなくこの景色が360度広がります。

そして、また目的の場所へ向けて車は出発します。
リフレッシュついでにラダックの伝統的な音楽を聴きながら
" 快適な道を程よい揺れを感じながら " 進みます。

そしてその瞬間は突然訪れました。
崖の下にできたクネクネとした道を走り、カーブを抜けた時、
目の前にそれは現れました。

カシミア山羊です！
街を発ってから8時間、
いえ、日本を発ってから何日もかけてようやく目的のカシミア山羊との再会です！！
長かったーーー。涙

go to pashmina family 3

一面石や岩だらけの場所に、
オアシスのように川に沿って草が広がり
そこに念願のカシミア山羊が・・・・。

泣ける。涙
高まる気持ちを抑えて、大きな物音を立てないように車から降ります。

カシミア山羊はとても臆病な動物で、
飼い主以外の知らない人が近づいたり、
大きな物音を立てるとすぐに逃げてしまいます。

ただそこは既に今までに経験済みの僕。（今回3度目です）
山羊になりきってちゃっかりと近づきます。
メーメー。（冗談でなく結構本気でやります）

go to pashmina family 4

そんな僕の " 怪しい姿 " を見つけて
この山羊の飼い主が話しかけきてくれました。笑

彼らはここから数キロ離れた場所に暮らしている生産者と山羊の群れだそうで、
ちょうどたまたま道の側を移動していたそうなんです。

go to pashmina family 5

ラダックのカシミア生産者は毎朝家を出て山羊を連れて放牧に出かけます。
そして標高4500m以上の道のない山々を何キロも草を求めながら一日中移動し、
日が暮れる夕方家に戻ります。

そのため、一度放牧に山へ出てしまうと放牧中の山羊の群れを見つけるのは
僕たちには難しいんですよね。
なので、これは奇跡的な出会い。

生産者の方の了承を得てゆっくり山羊を観察します。
大人の山羊でも膝くらいまでしかないのに、
子供の山羊はさらに小さく本当に可愛いんですよね。

あっという間に時間は過ぎ、そして山羊は再び山へ。
あの先に見える山を越えて行くんだそうです。
僕は10m歩いただけで息が切れるんですけどね。苦笑
寂しい気持ちを抑えつつ彼らを見送ります。

go to pashmina family 6

そして出発前、生産者の方がカシミア山羊の有力な情報を教えてくれました。
その情報によると、ここから1時間ほど進むと小さな村と湖があり、
村から少し離れた場所に、多くの生産者が集まっているとのこと。

時刻は夕方。もちろんこの場所に街灯はありません。
夜の移動は危険なので日が暮れる前に村につくよう出発します。
それにしても2年ぶりの山羊との再会は感動しました。

さらに走ること1時間。教えてもらった村へ無事到着です。
そしてそこには息をのむような絶景が・・・・

go to pashmina family 7

標高4500m。
これほど標高の高い場所に人が暮らしていることも驚きですが
こんな綺麗な湖があるとは。

go to pashmina family 8

空の青が湖にそのまま反射し、
湖畔に立つとあまりの美しさに吸い込まれてしまいそうです。

本当に綺麗ですが
この湖、世界自然遺産でもなんでもありません。
世界には知らないだけで本当に色々な場所があるということを痛感しますね。

そして今日はこの湖の畔にある村の宿に泊まることに。
夜20時、こんなに早く寝たことはここ数年ありませんが　笑
明日のカシミア生産者訪問に向けて今日は早く就寝です。

go to pashmina family 9

明日はどんな出会いがあるのだろう。
期待は一層膨らみます。

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いかがでしたか？
カシミアとの再会にもテンションが上がりましたが、
景色が本当に素晴らしく自然に圧倒された1日にもなりました。

次回は、
最高品質のカシミア山羊を育てるため
遊牧しながら山羊と暮らす生産者の様子をお届けします。

それでは今日も一日頑張りましょう！

インドラダック四日目のレポートはこちらです

「カシミア山羊との再会 vol2」への11件のフィードバック

匿名 2018年9月6日 8:02 午前

わあー! 一連の写真、車に一緒に載せていただいているように素晴らしいです。緑の無い岩山、野生の馬、たくさんのヤギ、岩山の間の牧草地、青い湖、そして夕暮れの街。すべて素晴らしくて堪能させていただきました no

返信 ↓
1. 山崎拓 2018年9月8日 12:28 午前
  
  noさん
  
  写真褒めていただけて嬉しいです。
  本当ならnoさんにも一緒にこの景色をみていただきたいところですけどね！！
  こういう写真を通して、カシミアがどのような環境で育っているのが知って頂ければ嬉しいです。
  いつもありがとうございます。
  
  Moto
  
  返信 ↓
匿名 2018年9月6日 9:57 午前

かっ、かわいい、、、(*’▽’*)
そして湖めっちゃ綺麗、
息飲みますね、写真でもж･｡(･▽･*)･｡+

みお

返信 ↓
1. 山崎拓 2018年9月8日 12:28 午前
  
  みおさん
  
  コメントありがとうございます！
  湖めちゃくちゃ綺麗なんですよ♪
  インドにもこういう場所があるという事を皆さんに知ってもらえれば嬉しいです。
  いつもありがとうございます。
  
  Moto
  
  返信 ↓
匿名 2018年9月6日 10:47 午前

無事にカシミヤ山羊さんにも出会ったようでよかったですね。とてもそんな高地とは思えない平原です。
写真を見ているだけで、壮大な美しい景色になんだか癒されます。苦労もせずにそんな体験をさせていただいてありがとうございます。今後のブログも楽しみにしています。
大村のＹS

返信 ↓
1. 山崎拓 2018年9月8日 12:29 午前
  
  大村のYSさん
  
  無事カシミア山羊に会えましたー。涙
  会えなかったらどうしようかと思っていたので本当によかったです。
  現地を訪れると、この写真ではお届けできないほどの雄大な大自然が迎えてくれます。
  少しでもそのスケールの大きさを皆さんにお届けしたいところですが、
  僕の撮影技術ではこれが限界です。涙
  機会があればYSさんも訪れて見てくださいね！
  いつもありがとうございます！
  
  返信 ↓
匿名 2018年9月6日 11:25 午前

Ｍｏｔｏへ

素晴らしい・・・！の一言です！！

見たこともない４５００ｍの大地・・？
４５００ｍの天空の自然界・・・？
そこに生活する人間と山羊・・・？

今朝のプログで一番素晴らしい・・・のは、Ｍｏｔｏ！？
あなたです！！

Ｔａｋｕにも伝えて有りますが、帰国して落ち着いたら
Ｔａｋｕの奢りで私の財布で飲もう・・・！！

天職を追求し、天職に巡り合え、天職に日々精進の二人の人生に乾杯です！！
第三の親父より

返信 ↓
1. 山崎拓 2018年9月8日 12:30 午前
  
  第三の親父さん
  
  コメントありがとごうざいます。そう言っていただけて嬉しいです。
  こうして自分がやりたい事ができるのも、日本、インドでたくさんの方に助けてもらえているからです。
  今回も現地の人たちにどれだけサポートしてもらってるかわかりません。
  そして、親父さんがいつも仰るように健康であるからこそ、こういう厳しい環境にもくる事ができます。
  自分の恵まれた環境に感謝してこれからも続けて行きたいと思います。
  こっちの食に関しては・・・・
  美味しいご飯お願いします！それだけを楽しみに残りのインド頑張ります！笑
  
  Moto
  
  返信 ↓
匿名 2018年9月6日 1:42 午後

Motoさん、vol2,待ってました～

自然の素晴らしさに　この感動は　言葉になりません。

Motoさんが、この素晴らしい大自然の中にいて、
写真を撮ってる、、、、　　
信じられないけど、ホントなんですよね。

え？　馬。。？　　予想外でした。　静けさが伝わり　
この光景、　ジーン、、、ほんとに癒されますね。　

いよいよ、山羊を見た時　言葉が出ない、、（涙）

真っ白で　つややか。。。
思わず手を伸ばして、、触りたい～

そして　帰る山羊の後ろ姿、、　
まるで　旧約聖書の世界を思わせる光景～、、、
こんな悪条件の中に　草と水があるなんて。。。
そして、命の力、、、

「神の業」以外　ありえないです。
この大自然の力を見ると、人間が、小さくおろかに見えます。　

Motoさんとのご縁で、ストールに対して
愛着と感謝が更に増しました、　ありがとうございます。

　　　とにかく　健康が守られますように、祈っています。

９/５山崎さんのブログの　子山羊が可愛くて目に焼き付いてます。
（MotoさんFの。。。。。）

返信 ↓
1. 山崎拓 2018年9月8日 12:30 午前
  
  コメントありがとうございます！
  vol2もよかったですか？？喜んでいただけて嬉しいです。
  僕もここに来る度に、この自然の雄大さに感動しています。
  人工物も何もない、どこかの惑星にでも来たような錯覚を持ちながら
  気がつくと一人大自然の中に立っているんですよね。
  本当にスケールがでかすぎて言葉や写真では表せません。
  仰るように、限られた物しかない、非常に厳しい環境の中で生きている人や動物を通して
  命の力強さも同時に感じます。
  僕たちのブログを通して、こういう世界があるという事を一人でも多くの方に知って頂ければ嬉しいです。
  はい、健康第一で頑張ります！
  いつもありがとうございます。
  
  Moto
  
  返信 ↓
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Profile

Moto

1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。

趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。