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カシミア山羊との再会 完!

おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。




2週間にわたりカシミア山羊生産者訪問の様子をお届けしましたが
いかがでしたか?




誰でも知っているカシミアという素材でも、
実際にどのように作られているのかは、なかなか知らないですよね。
そして牛肉などと同じように、
産地や品種によって同じ " カシミア " という名前でも全く品質は異なります。




その中でも、お伝えしてきたインド・ラダック産のカシミアは最高品質といわれ、
古くから世界中の人たちに愛されてきました。
その理由は今回のレポートでおわかり頂けたのではないかと思います。








また、日本国内では安価なカシミア素材の商品が多く出回っていますが、
ラダック産カシミアは非常に厳しい環境の中で時間をかけて育ち、
その生産量も限られています。




一年の中で採毛をするのは寒くて長い冬が終わった時の1度だけ。
マイナス40度の気温を耐え抜くために育った原毛は細くて柔らかく、保温性は最高です。
また、ラダック産山羊一頭から採れる原毛で作る事のできるストールは
2枚か3枚と非常に希少です。




そして先日までのレポートではお伝えしていなかったのですが、
実は今回再会した山羊は全てメスだったんです。









なんで? と思いますよね。
その理由は、生産者はより上質な原毛を育てるため、夏の間、
オス山羊だけを更に環境の厳しい場所へ長期間の放牧へ連れて行くんです。




一方でメス山羊は貴重なミルクを採る必要があるため、
良い原毛ができる最低限の標高の場所で生産者と暮らします。
(それが今回訪れた場所になります)




この場所でも十分厳しい環境なんですけどね・・・。
最高品質のカシミアを育てることがどれほど大変なのかということを痛感します。








良いものは簡単には手に入らない。
まさに身を持って体感した今回の訪問になりました。




さて、カシミア編最後という事で何枚か写真をお届けして締めくくりたいと思います。




まず、遊牧民に欠かせない番犬です。
彼らはマイナス40度の外で耐えられるほど、逞しく生きています。
もちろん彼らの仕事は外敵から山羊を守る事。




お休みのところを隠し撮りさせてもらいました。笑
え?全然隠し撮りじゃない?笑









寝ていても、遠くに何かがあるとすぐに反応します。
遠くを見つめる目が勇ましい!









こちらは違う番犬です。
彼らはユキヒョウなどの山羊を襲う動物はもちろん、
不審者からも山羊を守ります。









山羊がゆっくり寝ていられるのも彼らのおかげですね。
そして、顔や体格は厳つめですが本当に優しいんですよ。
彼らも重要な生産者チームのメンバーです。









そして生産者訪問を無事終え、
僕はまたベースの街であるレーへ9時間かけて戻りました。
悪路に厳しい環境。
もう当分来なくてもいいなと思いつつ車の窓からこの景色を眺めました。笑









そして無事レーの街に到着。
富士山の頂上とほぼ同じ高さにあるこの街も、夜は大勢の人で賑わいます。
ここからでも日本は遠いですが、
それでも無事戻って来ることができてホットしました。
3度目の正直で、今回は高山病にかかりませんでしたよ♪








レーを発つ日の朝、高台にある寺院へ登りました。
寺院の窓から見えるヒマラヤ山脈。
見事ですね。











今回3回目のカシミア生産者訪問をさせてもらいましたが、
本当にたくさんの人に助けてもらいながら
貴重な経験をすることができました。




改めてラダック産のカシミアがどれほど素晴らしいものか再確認できましたし、
百聞は一見にしかずということで、
本やインターネットにはない情報もたくさん収集することができたと思います。




カシミアだけではなくて、
この地域の文化や生活、歴史に触れることで
より大きな視点からカシミアを見ることができるし、
現地の匂いや音からも言葉にできない色々な感覚を身につけることができました。




あなたにもこのレポートを通じて、
少しでもラダック産カシミアの魅力を知って頂けていれば嬉しいです。
そして目を通して頂き、ありがとうございました。




長い滞在になりましたが、また数年後彼らに会いに来たいと思います。




それでは今日も1日頑張りましょう!!




コメント

カシミア山羊との再会 完!」への3件のフィードバック

  1. Avatar匿名

    いつも素晴らしいレポートありがとうございます。
    motoさんの優しい人柄も伝わってきます。
    レポートを見るだけで体験した気になりますし、
    いつかは行ってみたいと思うほどです。
    さて、レポートの中でオスヤギはもっと過酷な環境の中で
    放牧されるということでしたが、
    その原毛から作られたカシミヤストールと
    メスヤギの原毛から作られたカシミヤストールの
    見分けはつきますでしょうか?

    返信
    1. MotoMoto 投稿作成者

      良い質問ありがとうございます!

      生産者の話では、標高の高い場所へ連れて行くオス山羊の方が
      カシミア原毛業者が求める高い品質の細くて繊細な毛が、より多く一頭から採れるそうです。

      メス山羊も良質の毛が採れる最低限の場所に暮らしているため、
      同等の毛は採ることができますが、オスに比べるとその量が少ないと生産者は教えてくれました。

      カシミアストールに使われる原毛は、山羊の外側に生えている太い毛(外毛)ではなく、
      細い毛(内毛)が使われ、高級品として扱われます。
      品質の高い内毛をいかに多く生産するかが、生産者の腕の見せ所なんですね。

      ですので、ストールに使われる原毛がオス、メスで分かれている訳ではなく、
      どちらの毛でも品質の良い原毛だけがストールやショールの材料として使われるということになります。
      ちょっと僕の文章ではわかりずらくてすみませんでした!

      いつもメルマガに目を通していただいてありがとうございます!

      Moto

      返信
  2. ピンバック: » カシミア山羊との再会 vol,4ストール専門店ナチュラルラウンジ

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Profile
Moto
Moto
1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。

趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。


2018.09.18

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