『カシミール織物　中編』

2013/12/26
writer： Moto
- 買付や原産国について

おはようございます。
Natural Loungeのモトです。

前回から引き続き私達Natural Loungeが皆さんに紹介している、
インド、カシミール地方で織られるカシミール織物についてです。

あなたも一度は耳にしたことはありますか？

『カシミール』

インドの北部に位置するこの州は、他からの侵入を拒むように深い山々に囲まれていて、
夏季はスリナガル、厳しい冬にはジャンムーに首都が移行します。

そんなカシミールの織物を扱っているという話しをすると、カシミールって危険でしょ。
パキスタンや中国と紛争している地域じゃないか。とよく言われます。

確かにこの地域はインド日本大使館からも退避勧告や、渡航延期の検討がでています。
理由はご存知の通り紛争地帯である事、
またカシミール地方のインドからの独立分離を目指す組織によるテロもここ数年前内に起きているからです。

これだけ聞くとかなり物騒な感じがしますが、
実際にカシミールに足を踏み入れると澄んだ空気、
たくさんの鳥達が飛び交うとても自然豊かな場所です。

また前回から話しているように、ここカシミールもまた他とは違う宗教、民族、文化が育まれている地域になります。
ほとんどがイスラム教徒である上、人種もことなるため首都ニューデリーから行くと、
中東の異なる国に訪れたような気にもなります。
女性は顔を布で隠し、男性は白い帽子をかぶり白い民族衣装をきているあの感じです。

そんなカシミールの町を歩いていてよく目にするのが、川沿いでストールを洗っている男性達、
大きなショールやストールを染色して干している様子。
町中のあちこちにある糸屋。
そして、どこからともなく聞こえてくる織機の音です。

そう、ここは繊維産業が盛んなカシミール。
インドの中でも他を寄せ付けないほどの歴史、技術を持つ織物の町。

ここから良質なストールが生まれます。

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Profile

Moto

1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。

趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。