柳生家家訓

2016/11/16
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

「小才は、縁に出会って縁に気づかず・・・」

「中才は、縁に気づいて縁を活かさず・・・」

「大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす・・・」

少し前のこと。
前職の社長からメッセージをいただきました。

以前にお店に来ていただき数年ぶりにお会いして、そこで色々とお話をしたり、僕らのホームページに目を通して頂いたりした後、ちょっとしたお褒めの言葉をいただきました。

僕は会社員時代ほとんど怒られてばっかでしたから、社長から今やっている仕事について褒められてとても嬉しかったんです　笑

でも、恥ずかしながら、そのメッセージの中にあった、この言葉の意味を僕は知りませんでした・・・

聞いたことはあるし、なんだか、とても良い言葉のようだけど・・・
という感じです　（汗）

ということで早速調べてみると。

徳川将軍家の剣の指南役、「柳生家」の有名な家訓で、江戸時代の初期に、家康、秀忠、家光の３代に仕えた柳生宗矩の言葉だそうです。

「小才はどんなにすばらしい縁＝チャンスに巡り合っても、それと気づかないし、中才ははたとえ、そうしたチャンスに気がついたとしても、それは十分に活かすことができない。大才は、どんなに小さなチャンスでも、それを見逃さず、最大限に活かしていくことができる」

なるほどー、深い言葉だし、自分はまだまだできてないなーと反省させられました。

どんな小さな人との縁も大切にしていく、というのはとても難しいことですよね。意識しなければ、この言葉にもあるように気づかずにふわーっと流れてしまうことの方が多いと思います。
（その状態だと小才ということですね・・・）

でも、この言葉の意味を知って、改めて周りの環境について考えてみると、今のこの時代に、日本という国で生まれたことがそもそもすごい恵まれていることですし、そんな中である特定の人と出会うことができるということは凄いことですよね。

そう考えると、どんな人との出会いも奇跡的な確率、天文学的な確率と言っても言い過ぎではないと思います。

長野県のような田舎だとあまりそういったことは感じませんが、たまに東京などにいくと、こんなに人がいるんだ！って毎回思いますし　笑
（そしてほとんどの人とはただすれ違うだけの関係で終わりますよね・・・）

突き詰めると、今この時代に日本で生きていることに感謝し、人との出会いを大切にし、それに気づき活かせるような感性を磨け！
と言われているような気がしました。

人間、何も考えずに生きていると全てが当たり前に思えてきますし、だんだんと不感症になってきます。

そうならないためにも、こういった言葉の意味を知り、それを意識していくことが自分の感性を高めていくことに繋がり、強いては袖触れ合う縁も活かすことに繋がると思います。

「小才は、縁に出会って縁に気づかず・・・」

「中才は、縁に気づいて縁を活かさず・・・」

「大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす・・・」

自戒を込めて。

それでは今日も1日頑張りましょう！

PS.
あたらためて、このメルマガを読んでいただいているあなたとの縁に有り難さを感じています^^

PPS.
こういう言葉や歴史上の人物のことを知ることで、日本の歴史についてもっと学びたいな！と感じている今です。

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。