- 2014/07/31
- writer: Moto
『ストールの作り手』
おはようございます。
Natural Loungeのサカシタです。
『私たちの村では代々何百年とストールを織りつづけているよ』
昨年僕たちはインドのカシミール地方にある小さな村を訪ねました。
カシミール地方はパキスタンや中国との国境があり
今でも紛争が続いている地域です。
実際に訪れると町中に軍人がいて、
日本では見る事のない忍者のような格好をしている軍人や装甲車をみかけます。
それでも街はのんびりしているし、自然も美しくて
とても危険な場所とは思えない街でも、
過去には国同士の衝突やイスラム圏特有のテロなどが起きたこともあります。
ただ、そんな地域でも田舎にいくと
菜の花や綺麗な自然に囲まれた村がたくさんあります。
その地域ではほとんどの村人がストールや絨毯の仕事に従事していて
女性が原毛から糸を撚り、男性がとても繊細な織りを、
手織機を使って織って行きます。
また若い女性は子供達を見ながらそれまた繊細な刺繍を施して行きます。
これが現在に至るまで何世代にも渡って引き継がれています。
そしてそんな彼らが作るストールやショール、絨毯は
古くから世界中の人達に愛されています。
僕たちを案内してくれたイスマイルという20代前半の若者は
カシミール州政府からも表彰される程のストール作りの名人でもあり
デザイナーでもありますが、
そんな彼は若くして村のストール産業を背負い
一生懸命勉強した英語を使いながら海外のバイヤーと交渉していました。
『自分がこの村のストール産業を維持し、発展させるんだ』
そうイスマイルは話してくれました。
代々続く伝統を自分達の代でも守って行くために
そして作り手(村人)の生活を守るために
一生懸命ストールについて説明、そして村中を案内してくれる
彼の姿はとても頼もしいものでした。
その村で織られる手織のストールは一枚を織るのに何ヶ月または1年も
かかるものが多く、世の中では何万、何十万という価格で取引されています。
もちろん価格以上に彼らのストールにかける気持ちや技術に価値があるわけで
価格が高いから良いと言うわけではありません。
今のNatural Loungeではまだこういった商品を扱ってはいませんが
近い将来あなたにも彼らが作ったストールに触れてもらえればいいなと
思っています。
今日は久しぶりに本業のストールのネタについて書いてみました。(笑)
それではみなさん今日も一日がんばりましょう!
コメント
Profile
Moto
1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
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