- 2019/08/16
- writer: 山崎拓
ぬるま水洗いにした理由:前編
先日のメルマガで体や顔、髪の毛をぬるま水洗いにしている、というお話をしました。
このことは僕の身近な人にも話をすることがありますが、だいたいみんな「えっ?ホントに水で洗っているの?(汚い・・・)」というような反応をします 笑
これを読んでくれているあなたが、どんな反応をされているかは見えないのですが、どんな感じですかね 笑
「水じゃあ汚れが落ちないんじゃない?」
と思う人もいると思いますし
「シャンプーや石鹸を使わないなんてありえない!」
という人だっているでしょう。
あるいは
「山崎さんがやってみてうまくいったら私も試してみようかな!」
という優しい方もいるかも 笑
ちなみに僕も初めてこのことを知ったときには、正直「水洗いはちょっとなー」と思ったんです。
しかもよりによって始めたのは6月の後半。もう夏です。
気温が涼しく、汗もそれほどかかない秋冬だったら水洗いでもなんとなくいけそうな気がしますが、今は真夏で普通に生活しているだけでも汗をかきます。
そんな中、ジャンプーや石鹸を使わずに頭や体、顔を洗うなんてどう考えても厳しそう・・・
ただ、一方でこうも思ったんです。
この暑い夏でもぬるま水洗いで大丈夫なら秋冬春は間違いなくいけるだろう、と。
逆に、秋冬春はぬるま水で洗って夏はシャンプーや石鹸を使うというのはなんかとても中途半端な気がしてしまったので、どうせやるなら一番条件が厳しいときにやってみよう!ということに決めました。
それからもう一ヶ月以上が経ちますが、今の所順調♪
今のところ毎日出勤前に奥さんに匂いチェックをしてもらっていますが、NGになったことはありません 笑
また、Motoにも匂いを突っ込まれたことはないので匂いに関しては多分大丈夫かと。
そして、僕自身も初めはぬるま水洗いをしているとシャンプーや石鹸で洗った時のような爽快感がなかったり、髪の毛がオイリーになりやすかったり、と洗った後の違和感が結構あったのですが、いまではもう完全に普通になっています。
一般的には何かを習慣化するには3週間から90日続けるということが必要になるといわれています。今はもう習慣化し始めていて自分の中でもぬるま水洗いが普通の行動になってきています。
こんな感じなので、僕は完全にぬるま水洗いの推進派 笑
とはいえ、何度も言っているように初めからぬるま水洗いにしたいなーと思っていたわけではなく・・・
色々な本を読んでシャンプーやリンス、洗顔フォームなどの化学物質がいかに肌や体に悪影響を与えるか?ということがよく分かったので、止めることを決意した、というわけです。
ということで今日はシャンプーやリンス、洗顔フォーム、あるいは石鹸がなぜ肌や体にとって良くないか?ということについてご紹介していきます。
シャンプーを辞めると髪が増える 宇津木龍一著より抜粋
1.洗えば洗うほど皮脂量が増える
ーーーーーーーーー
シャンプーをしすぎた人の頭皮を顕微鏡で見ると、よく毛穴の周りの皮膚がクレーター状に陥凹しています。このくぼみは、慢性的な炎症によって穴の周囲の真皮が溶けてしまったものと思われます。
シャンプーをしすぎれば、皮脂腺が大きく発達し、発達した皮脂腺からは、皮脂がジュクジュクと出てくるようになります。
なぜなら、シャンプーで頭の皮脂をすっかり洗い落としてしまうと、皮脂が不足してきます。そのため、皮脂を大量につくって補わなくならなくなり、したがって、皮脂腺が大いに発達するのです。
皮脂腺が発達しすぎると、毛髪にとってきわめて不都合なことが起きます。
毛根は毛細血管から栄養をもらい、その栄養を使って細胞分裂を繰り返すことで髪が太く、長く成長していくわけです。
ところが、皮脂腺が発達しすぎると、毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺へ行ってしまい、そのため、毛は栄養不足の状況におちいってしまいます。そうなれば、髪が十分に成長できなくなることは言うまでもありません。太くて長い毛が減って、逆に、細く、短い産毛のような毛が増えることになるのですから、髪は当然、まばらになり、薄毛への道をたどることになります。
2.新陳代謝の衰えにより、皮膚が薄くなる
シャンプーを使い続けると頭皮を確実に薄くします。そして、頭皮が薄くなれば、髪は必ず細く薄くなります。
では、シャンプーをすると、頭皮が薄くなるのはなぜか。ほとんどのシャンプーは、強力な洗浄効果を持つ界面活性剤でできています。これによって頭皮のバリアを壊して、頭皮の新陳代謝を衰えさせるためです。
頭皮も含め、皮膚の表面には外部からの異物の侵入をくいとめ、皮膚内部の水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」があります。バリア機能を構成しているのは、アミノ酸を主成分とした水溶性の天然保湿因子を含む、角質細胞と、その細胞同士を接着している、セラミドが主成分の脂溶性の細胞間脂質で、この二つが交互に積み重ねられてレンガとモルタル出てきた壁のように、強固なバリアを形作っています。
この強固なバリアを壊滅的に破壊するのが、シャンプーに大量に含まれている界面活性剤です。
シャンプーに含まれている界面活性剤は、バリア機能を形成している角質細胞内の天然保湿因子と油溶性の細胞間脂質のどちらも溶かして、バリアを破壊します。バリア機能が失われれば、保湿できなくなるので、水分がどんどん蒸発していって、頭皮は乾燥し、干からび、細胞の再生ができなくなります。
頭皮の表面がこのような「砂漠状態」では、その下の、細胞が生まれる基底層での新陳代謝が止まって、新しい細胞は生まれにくくなります。つまり、頭皮は細胞不足におちいって、その厚みがしだいに失われて薄くなってしまいます。
3.毛根幹細胞にダメージを与える「細胞毒性」
界面活性剤には非常に強い「細胞毒性」があることが、すでに科学的に証明されています。
細胞毒性とは細胞自体に直接ダメージを与えて、死滅させたり、何らかの害を及ぼしたりする毒性のことをいいます。
では細胞毒性は毛髪にはどのような害をもたらしているのでしょう。
皮脂腺の少し下の膨らんだ部分、バルジ領域に毛根幹細胞が存在していることが、研究で明らかになりました。毛母細胞が分裂して毛髪はつくられますが、この毛母細胞や毛球をつくっているのが、バルジ領域の毛根幹細胞なのです。
毛母細胞は頭皮から3〜4mmの深さにありますが、毛根幹細胞はわずか1〜2mm、ほとんど表面といってもいい場所にあります。3〜4mmの深さではシャンプーが直接つくことはありませんが、1〜2mmの深さではシャンプーがダイレクトにしみこんできます。つまり、毛髪をつくる上で最も重要な毛根幹細胞が、細胞毒性にさらされることになります。
毛根や頭皮がシャンプーの細胞毒性におかされれば、毛は発育できません。
細胞毒性が怖いのは、その害がすぐには現れない点です。長期間、さらされてようやくその弊害が顕在化するのが、細胞毒性の恐ろしさといえます。
大抵の国では国家機関が食べ物や薬品、化粧品などについて人体への安全性を調べたうえで認可しています。
ところが、厳しいとされるアメリカのFDA(食品医薬品局)でさえ、基礎的な実験の期間がせいぜい6ヶ月間ですし、日本では数ヶ月にすぎません。シャンプーは何十年と使い続ける商品であるにもかかわらず、10年後は愚か、わずか1年後、2年後の安全性すら調べられることも確認されることもないまま、野放しにされてきているのです。
4.指定成分は有害指定成分
化粧品やシャンプーなどには、よく指定成分とか、無添加という成分表示がみられました。指定成分とは旧厚生労働省がアレルギーや接触刺激、発がん性などがあるものとして表示を義務付けた成分のこと、要するに「有害指定成分」ですね。
ヨーロッパでは指定成分の数は約5000、アメリカでも約800にのぼりますが、日本ではわずか102でした。いかに日本の基準が甘いかがわかります。
「無添加化粧品」などと書かれていると、さも安全なように感じてしまいますが、これは、ヨーロッパの約5000の指定成分、アメリカの約800の指定成分のどれかが含まれていたって、「無添加」なのですから、うっかり信用はできません。
そんな消費者を騙すようなことが、問題にもならず容認されていること自体が本当にいい加減な領域だと怒りを感じてしまいます。
そして、2001年にはこの指定成分の表示義務すらなくなりました。代わりに、配合しているすべての成分を多い順に表示することが義務付けられました。
すべてを公表するのだから、いいことだと思われるかもしれませんが、将来何か大きな弊害があることがわかっても、「全部わかった上で納得して買って使ったのだから、全ては消費者の自己責任」ということになります。
しかも、多く含まれる順にただ並べられているだけですから、シャンプーやリンス、ヘアケア商品、化粧品などは、一般の有害物質含有なのあ、そうでない物質か区別がつきにくいという、危険が野放しの無法領域の商品という感じがします。
我々は、一般に販売されている商品について、長期的な安全性は調べられないことを認識し、長期の安全性が確立されているかいないかを自分で判断していく必要があります。
ーーーーーーーーー
いかがでしょうか?
今日は多くの人に一番一般的なシャンプーを例に紹介しましたが、頭皮も顔や体の皮膚も基本的なつくりは同じなのでシャンプーだけでなく、洗顔フォームや化粧品などでも同じような害があることがわかっています。
そして、実はまだまだ肌や体、健康への害は多くあります・・・
ただ、このまま続けると、かなり長くなってしまうので、、、
続きはまた次回にさせていただきますね!
コメント
「ぬるま水洗いにした理由:前編」への3件のフィードバック
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Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
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3児の父。
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10年以上前の記事
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とてもよく研究をしてられますね!! 私も実行したいと思いますが、お風呂の入り方は??
湯船に暫くつかって、顔をお湯だけでバシャバシャ洗って、髪にはお湯をかけるだけ・・・でお終いですか?
お化粧した時はやはりクレンジング類や石鹸で落とした方が良いのでは??
男性の場合はお化粧しないからねぇ・・・。
コメントありがとうございます!
お風呂に関しては本当にそんな感じです。ただ、実は「熱湯」に長時間浸かるのも肌のバリアを壊すことにつながりますし、「水」を肌につけっぱなしにしていると余計に肌を乾燥させてしまいます。なので、お湯の温度も37度(人間の体温に近い温度)にしてさっと入るだけにしています。顔は優しくぬるま湯で洗って、髪の毛はシャワーをかけるだけです 笑
お化粧はできれば純石鹸が良いそうです。(クレンジングには大量の界面活性剤が含まれているので、かなり肌にダメージがあるそうです)ちなみに、僕の奥さんは石鹸で化粧を落として、化粧水や乳液、クリームなどはつけないようになりました 笑
参考になれば嬉しいです!
いつもありがとうございます!
山崎
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